妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
Yalu
・中国 国産空母、2010年にも建造の可能性(和文、産経)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070307/chn070307001.htm7日付の中国系香港紙、文匯報は、中国が初の国産空母の導入に向け研究を進めており、2010年までには空母を建造、完成させる条件が整う可能性があると報じた。開会中の全国人民代表大会(国会)に出席している人民解放軍中将の話として伝えた。
空母の建造目的について中将は(1)経済発展に伴い国防の強化が必要(2)中国は長大な海岸線を有している-と説明。規模、建造費などは不明だが、中将は「他国が口出ししたり、干渉する権利はない」としている。(共同)
文匯報元記事がこちら
・中国空母四年以内に建造(中文、文匯報)
http://paper.wenweipo.com/2007/03/07/YO0703070029.htm
日本では報道されていない部分を抄訳
会議に出席するその他の海軍将校の口は堅く、何人かの将校は「この話題については回答が許されていない(原文:無法回答)」あるいは「回答できない(原文:不能回答)」と答えた。元海軍、総後勤部政治委員の周坤仁上将は「現在中国の海岸にも埠頭にも空母は見られない、中国が空母を保有はただのうわさだよ」と答えた。
筆者には、保有しようとしているのにあからさまにとぼけているように見える。
ここ数ヶ月、中国のニュースサイトでは「空母カッコいい」「空母いいなー」「一流国家はみんな空母持ってるもんな」「中国空母作れるぜ」「空母なんて簡単に造れるじゃないのよ」的な文章が入り乱れ、できるできないは別にして、欲しがっている勢力がいるのは間違いなかった。あまつさえ胡錦涛の『海洋大国』発言、保有しないのがおかしい。
ただし筆者としては、空母を配備したところで、維持費と使いこなしの問題は別にして、一体どう使うつもりなのかが理解に苦しむ。上記の『海洋大国』発言時の記事からすると、制海権を確保できる海軍の保有を目指すらしいのだが、国家としてのドクトリンが見えてこない。
だからこそ脅威論も高まるのだが。
結局、ソビエトロシア海軍の二の舞になるのではなかろうか。
正直、尖閣諸島や東シナ海のガス田あたりを空母でウロウロしてくれた方が、よっぽど判りやすくてよい。
ちなみに日本は領海防衛のドクトリンを崩さない限り、空母など保有する意味もない。中国の空母が通商破壊にでも出てきたら別かもしれないが、そんな事態なら第七艦隊の仕事だろう。