妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
なんとなく分かった
大陸国である中国が、なぜ空母などという金のかかる艦種を保有するのか、ずっと不思議に思っていた疑問がようやく分かった気がする。
・中国軍事費増加は正当、「中国脅威」を流布する者は心がけが悪い(中文、瞭望)
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-03/12/content_5832296.htm
タイトルが無駄に偉そうなのはさて置き。この記事では中国の軍事費が伸びている原因を5つに分けて述べている。
以下、簡単に翻訳する。
1.80年代初期から90年代中期まで、軍事に金をかけてこなかったので。
2.中国が軍事改革を始めたのが最近なので。
3.国防建設の需要が大きくなっているから。
4.某大国が技術移転を邪魔するので、自主開発に金がかかるから。
5.台湾が独立を言い出したとき、武力で鎮圧しなければならないから。
中国の人と仕事でやりとりをしていて、先方の間違いを指摘すると言い訳にならない言い訳を始めるので疲れる。もっとも最近は、前の戦争や尖閣諸島を持ち出して逆切れする例も見られるようだが。
個人のそのセンスを、雑誌の記事にも持ち込んでしまうのがあの国の凄いところ。
民族性と『瞭望』の編集方針は主題ではないので置いておくとして。
1~3の原因は、ただの言い訳なので無視する。4についても、自前で高度集積技術科した兵器体系を開発、維持するのがいかに金がかかるかは、90年代当時でさえソビエト連邦がその負担に耐え切れずに崩壊した事実を思い浮かべればよく、特に新しい話ではない。
筆者が納得した理由が5、台湾有事の際に必要だと、ある意味非常に分かりやすい。
こういった文章をインターネットで流したら、中国は民主的な運動を武力で抑えつける国家だと、逆に中国脅威論の流布になってしまうのではなかろうか。