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軍事費

 中川政調会長発言に対する反応その2。

中川、大間違い(中文、人民網)
http://world.people.com.cn/GB/1030/5426490.html

 昨日の秦剛の公式声明を受けたのか、人民日報も記事にしている。まずは柳沢発言を絡ませて、軽く「舌禍」に読者の意識を誘導しておいてから、公式声明にも出ていた「中国より面積が狭く人口が少ない日本の方が防衛予算が多い」とするすり替え、ここまではまだいいとして。
 次に「中国首脳は何度も中国は平和発展路線をとるといっている。日本首脳の誰がいつそんな事を世界に表明したか」という、なにをしたいのかよくわからない文章が続き。「スポーツ交流の中国の高校生の日本滞在最終日にこんな事をいうなんて、日中首脳の共通認識にも、両国人民の友好努力にも、アジア隣国と世界の日中友好を臨む世論にも、この発言はそむいている」という無理矢理な結論へと続く、環球日報かと見間違える内容。
 中川政調会長が指摘した「軍事費の透明性」には一言も触れずに中川を論難しているのはさすがというべきなのだろうが、その代償として、この文章を書いた記者の論理性が疑われる結果となっている。
 私見では、むしろ疑うべきは精神の平衡だと思う。


 別件:
 論点をすり替え、自分の望む結論を書く力技の一例。

同時株安 グローバル経済の危うさ(和文、朝日)
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

(略)脆弱(ぜいじゃく)な金融システムなど、経済発展の基盤が整っていない途上国がグローバル化の波に翻弄(ほんろう)された結果といえる。
 こうした事態への反省から、アジアでは通貨危機を未然に防ぐ態勢作りも動き出している。経済の国境が低くなることで各国に富がもたらされても、一方で「共倒れ」の危険も膨らむ。
 中国をはじめとする新興国を、国際的な経済システムにしっかりと組み込んでいく国際協調の努力が欠かせない。今回の株安はそのことを物語っている

 経済基盤が整っていない新興国を、しっかりと国際的な経済システムに組み込んだりしたら、余計共倒れの危険が膨らむのではなかろうか。この社説は、途上国が破産した時に先進国が補助すべき、といいたいのだろうが、是非は別にしてそれならそうと書けばよい。

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