時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

子供“携帯漬け”:中学生の2割が1日メール50件以上

2009年03月01日 | 社会問題
中学生の約2割が携帯電話で1日に50件以上のメールをやり取りしていることが文部科学省の調査で明らかになったという。「1日に100件以上」という中学生も7%で、子供の“ケータイ漬け”が浮かび上がっている。一方、携帯電話について、親がよく理解していない現状も浮かんだという。
調査は、昨年11~12月、全国の小学6年、中学2年、高校2年の計約1万7000人を対象に実施、約1万500人が回答した。
携帯電話の所有率は小学生が24.7%、中学生が45.9%で、高校生は95.9%とほぼ全員だった。
携帯電話で1日に50件以上メールをやり取りすると答えた小学生はわずか2.4%だったが、中学生は19.5%、高校生は13.9%。1日のメールが30件以上という児童生徒のうち、午後11時以降に寝るという小学生は64.3%、中学生が74.8%、高校生では87.1%だった。
さらに、中高校生の約7割が、迷惑メールやインターネット掲示板に悪口を書かれるなどのトラブルを経験しており、逆に3割がネット掲示板に悪口を書いたり、チェーンメールを送っていたことも判明したという。高校生の約2割が授業中に携帯電話を使用したことがあった。
一方、高校生の約4割で利用経験のある自己紹介用携帯サイト「プロフ」について、「聞いたことさえない」という親が4割にのぼり、親が携帯電話やインターネットの機能やサービスを理解していない実態も分かった。文科省が呼びかけている「家庭でのルール作り」も、高校生のほぼ半数が「決めてない」としたのに対し、約4分の3の親が「決めている」との認識を示すなどギャップを示したという。
読者諸兄は、この実態をどのように思われるだろうか?
生活が大変便利になり、価値観の急激な変化が感じられる。
本来、人間にとって必要なもの、あるいは必須なものと言ったほうが正確かもしれないが、明らかに、「衣・食・住」に関連するものであろう。
世界的に見れば、環境問題、食料問題などが人類にとって共通の課題になっている。日本も、食料自給率はわずかに40%しかなく、環境変化に伴うと考えられる災害も増えている。今までは、食料でも、衣類でも、木材でも、好きなものを何でも世界から買い付けて何不自由なく暮らしてきたが、果たしてこのような暮らしが持続可能なのだろうか。
今、多くの人に、生活必需品は何かと尋ねると、携帯電話、パソコン、テレビ、自動車などが上位を占めるのだろう。
今回の中学生での調査は、それを裏付けるものである。同時に、国民の危機感のなさの結果でもある。
人間の生活にとって、衣食住が基本であるが、それだけで生きているわけではない。したがって、これに加えて、人間としての人生の目標や夢を持って、この実現のために生きていくことに人生の喜びがあると思われる。
携帯での大量のメールの送付、ネットへの悪口記入が人生の目標ではあるまい。
中学生だけでなく、親も含めて、生活に本当に必要なもの、人生にとって大切なものを家族で話し合って見るべきだろう。