時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

どうもおかしいぞ、最近の生協

2008年07月19日 | 政治問題
中国製の毒入り餃子に続いて、今度は、カシミヤがわずかしか含まれていないにもかかわらず、50%カシミヤ入りと銘打った生協の「ハーフカシミヤ」が公取委より排除命令を受けた。
生協活動というのは、消費者が自ら出資し、その出資金を元に、流通経費などを削減し、消費者(組合員)に「より良いものをより安く」をモットーにした消費者運動であり、編集長もこの活動を支持している。しかし、最近の不祥事を見ていると、どうもこういう根本の理念が失われているように思われる。
近隣には、大手のスーパーが次々とでき、大量仕入れ、大量廉価販売で、生協の価格が太刀打ちできないという事情もあるのかもしれないが、まさに「安かろう悪かろう」の販売になってしまっているという感が否めない。
全国の生協を束ねる生協連ならば、仕入れる商品の品質の検査や取引先の工場の視察、チェックなどは当然に行うべきであろう。
こういう基本をないがしろにしてきたツケが、最近の不祥事になって表れているように思われる。大変残念なことである。
生協の職員は、スーパーの店員ではない。いかに組合員の利益を守るかを絶えず考えて、商品開発に当たってほしいと思っている。また、組合員も安ければ良いと思っているわけではあるまいが、品質などを良くチェックし、その声を生協の運営に生かしていくべきであろう。
改めて言う。生協活動の原点に立ち返って、もう一度、運営を見直すべき時期に来ていることは間違いない。