時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

「小泉元首相に説明してもらいたい」?

2008年04月25日 | 政治問題
「小泉さんに説明してもらったらいい」。衆院山口2区補選の大きな争点に浮上した後期高齢者医療制度をめぐり、22日の自民党総務会ではそんな意見が飛び交ったという。
世論の強い批判に加え、与党内にも「説明不足だ」と指摘する声があることから、制度決定時の首相で国民的人気が根強い小泉元首相の発信力に頼ろうというもくろみらしい。
確かに、この制度を導入したのは、小泉首相の時代であり、その責任は重大である。しかし、その小泉首相が国民の人気が高いとわかるや、彼に擦り寄り、好き放題をやらせて、その結果、この制度の導入を支持したのは、他ならぬ自民党議員連中である。
そして、今になって「自分は関係ない」「小泉さんがやったことだ」と頬かむりをするつもりだろうか。
小泉首相と同様に、後期高齢者医療制度を推進した自民党、公明党の議員に責任があることは明瞭である。
総務会では、加藤紘一元幹事長が「医療費の改革は小泉改革の延長線にある問題。小泉さんに(補選で)説明してもらったらいい」と提起し、高市早苗・前少子化担当相らが賛同した。津島雄二党税調会長も「堂々と正面から腹を据えて説明すれば分かってもらえる」と指摘したそうだ。
それなら、自分たちで「堂々と正面から腹を据えて説明すれば」よいのではなかろうか。
この連中には、国民の生活への配慮や高齢者へのいたわりの気持ちなどはまったくなく、その時々に浮き草のように右往左往し、選挙で勝って、自らの議席を守ることのみに汲々とする姿がよく表われているではないか。唾棄すべき連中というほかはない。