時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

納得がいかない小沢氏の訪中

2007年12月05日 | 政治問題
訪中する民主党の小沢代表に同党の参院会派の議員24人が同行することが、4日の参院議院運営委員会で取り上げられたという。会期中の国会議員の海外渡航は議運の了承が必要で、自民、公明両党は「大量渡航で国会運営に支障が出る心配がある」と判断を保留した。
最終的には5日の議運で了承される見通しだが、西岡武夫委員長(民主党)も「よほどの事情がない限り自粛を」と苦言を呈した。
小沢氏の訪中には同党の衆院議員21人も同行。国会会期中に50人近い国会議員が同じ時期に同じ目的で海外渡航するのは異例だと報じられている。
しかも、参院議員の中には補給支援特措法案を審議する外交防衛委員会の4人も含まれ、民主党は委員会の議員を差し替えて6日の審議に臨むという。
小沢氏の訪中もつい最近決まったわけではなく、国会前から決まっていたのであろう。その点では、小沢氏が国会開会中に訪中せざるを得なくなった根本的な責任は、会期を延長した自民、公明にある。
しかし、国会会期中に、衆参合わせて50名近い議員が訪中して、いったい何をやるつもりだろうか。全員が、中国政府首脳との会談を行うわけでもあるまい。物見遊山以外の何物でもない。
また、逆転している参議院の議員が20人以上抜けてしまえば、国会審議の緊迫感などなくなってしまう。
民主党は、参議院選挙での国民の期待をどのように感じているのだろうか。緊張感を持って、国会論戦に臨んでもらいたいと思っている。