インタビューアーがすぐれもので 突っ込だ質問が結構あって、どの人の内容も読むだけの価値があった。
「宗教はその人の世界観だ」と言う表現が中にあって一番納得できた。
だからこそ宗教はそれぞれの人間の生き方まで決めてくるところがある。
この本を読んだけれど 自分はやはり外来宗教の ホトケ様でも、デウス様でもなく、
諏訪大社上社の神体山である守屋山が自分の先祖神として在ることは変わらなかった。
本の中ではどの人たちの編も読ませたが、中でも「高村薫」さんと「小川洋子」さんと「立花隆」さんが持っている宗教観が興味深く、
それがこの人たちの人間を造っているなあと実感した。
本の内容説明
「死」、そして「生」と真正面から向き合ってきた表現者たちの言葉には、経済発展第一という戦後日本の価値観からの転換を迫られた災害後を生きる私たちが、
「こころの問題」を考えるためのヒントが詰まっている。日本を代表する一〇人の表現者が「宗教」とのかかわりを率直に語る。
目次
善男善女でない私がたどり着いた死生観が「空・縁起」なのです(高村薫)
わしの中の宗教心と近代主義をどう折衷するかが問題だ(小林よしのり)
超越者ではなく伴走者としての神(小川洋子)
ぼくが宗教嫌いになった理由(立花隆)
照れるけど「幸福写真」はいい!!(荒木経惟)
女優という職業、そして信仰(高橋惠子)
おおいなるもの、目に見えないものをいかに映像化するかが最大の挑戦です(龍村仁)
ポンペイ、広島、アウシュヴィッツの悲劇を静かに伝える(細江英公)
患者さんと健常者を隔てているカーテンを取り除く(想田和弘)
人物ルポ 水木しげる―宗教とアニミズムを分けるものは何か
著者等紹介
渡邊直樹[ワタナベナオキ]
1951年東京都生まれ。大正大学表現学部教授、編集者、(財)国際宗教研究所評議員。東京大学文学部宗教学科卒業後、平凡社で月刊『太陽』を編集。
その後、『SPA!』(扶桑社)、『週刊アスキー』(アスキー)などを創刊、編集長を務める。
webコンテンツの制作を手掛けた後、『婦人公論』(中央公論新社)、『をちこち』(国際交流基金)編集長なども歴任
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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