フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

陽気に誘われて

2010-05-16 10:19:35 | research
土曜日は陽気に誘われて久しぶりに祭りの町の通りを歩く。

町が出来て15年にもなると並木もだんだん木らしくなってくる。鬱蒼と葉のつまったトチノキのあちこちに時期的にはすでに盛りを越えたピンクの花が咲き残っている。白の花は見当たらない。以前に町のいろんな活動に顔を出していた当時の懐かしい顔に出会う。皆さん健在。その昔、何年も祭りの実行委員長をやっていた人に通りで出会ったが、旅行かばんをもっていて今韓国の出張から戻ってきたとのこと。ホールで娘の吹奏楽部の演奏を聴いて、歩行者天国になった通りを歩いて帰宅。この乾燥した明るい陽気のまま6月を迎えられたら、それはウィーンと同じなのだけど、極東ではそれは望めない。

今週は何通も推薦状を作ったり、直前になって講義の内容を変えたりと、相変わらず余裕のない1週間だったが、受講生も固定してようやく今学期も港を出て海に乗り出した気分。さて今学期はどこにたどり着くのやら。

大学院の授業ではまたウォードハフの教科書からピジン・クリオールの章。地震の後、詳しい情報が来ないハイチの有名なハイチ・クリオールの話や、追加でハワイ・クリオールの研究などを紹介しながら、ピジンやクリオールとは違うけれども、たとえば日本に定住する外国人が増えてきている中で彼らの言語変化(言語使用、言語維持、言語習得)と彼らが住む社会環境・社会的な位置づけについて考えたり調べたりするためのヒントがここにあるのではないかといった話に発展する。

空いている時間で教室のfootingの分析をすすめる。大きく分けると、談話管理的なfooting(開始を表示する、脇の話題を挿入する、引用する、など)と相互作用的なfooting(共感を示したり、私的な評価を示したりする)とがあるということを確認したところから、ほんのすこしすすめる勇気が出てきたところ。
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