フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

最後の授業コーパス科研研究会

2008-03-04 23:50:31 | research
今日はお茶の水の東京医科歯科大の教室をお借りして朝から最後の研究会をしました。いよいよ最終年の3月ということで報告書作成の準備をしています。ちょっと遅れていますが、報告書自体の提出は5月なので、こんな時期にまだ相談をしたりしています。

いろいろやらなければならないことがありますが、何と言ってもコーパス授業文字化のチェックが一番大変な作業になりそうです。やはりここでミスを最小限にすることが研究の成否になるので最後の最後まで時間を使うしかないのだと思います。

あと、もう1つのことは科研のタイトルにある「共同構築的情報インデックス」を付したコーパスという場合、このインデックスをどのように解釈するかということで、科研を立ち上げたときの最初の問題がまだ解決できていないのです。ぼくはじつはさまざまな非言語情報、周辺言語情報を入れた今回の文字化規則自体がそうしたインデックスの候補になっていると考えるようになっていますが、本来は無標であるそうした情報が、あるコミュニケーション行為の際にインデックス化するのだと思います。つまり、ある行為の機能、含意と、それをその場面・文脈で指し示している特徴とを関連づけることが必要になるわけです。さて、そのことをうまく表現できるでしょうか?

お昼は聖橋からニコライ堂を見ながら神田町を下っていく途中にあるドイツ料理のレストランでいただき、ドイツビールで気勢をあげました。それにしても4年の研究です。研究はいくら時間があっても足りないのですが、人間にはいろんなことが起きてもおかしくない期間です。1人はハンガリー、ドイツから帰国しましたし、1人は常勤の先生になりました。そしてもう一人は4月から新しい職を得ています。そうそう、ずっと事務局をしてくれた大場さんも広島で職を得ています。私だけあまり代わり映えしないのかもしれません(笑)。

とって返して千葉大でようやくプロジェクト報告書を印刷会社に出しました。何とか8日の言語管理研究会年次研究発表会に間に合いそうです。
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