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二言瓦版

「復讐は神に所属する。」 「旧約聖書」


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トロッコ問題は、いろいろ、パタンがある。

2019年10月01日 08時46分57秒 | ニ言瓦版
難しい問題。トロッコ問題。


「『トロッコ問題』は20世紀半ばにイギリスの哲学者によって提起された問題で、今も議論が続けられている倫理の問題です。
それだけ昔に作られた問題なので、突っ込みどころはたくさんあるのですが、以下のような内容です。
◎自走式のトロッコが制御不能のまま猛スピードで線路を走ってきます。
線路の先には作業員が5人いてこのままでは確実に死に至ります。
◎あなたはちょうど線路が2路線に分かれるところ、更にトロッコの進路を変えることのできるスイッチの近くに立っています。
◎あなたがこのスイッチで進路を変えれば5人は助かりますが、実はもう一方の線路には別の作業員が1人だけいて、この1人は確実に死ぬこととします。
あなたはどうするべきですか?
という問題です。
声をかけたり、走って助けに行ったりすることもできず、完全な二択という、大変都合の良い問題なのですが、犯罪者の心理テストなどにも使われていると言われています。
さて、あなたならどうしますか?

トロッコ問題の目的や意図
この『トロッコ問題』は少し時代を感じさせるところがありますが、実は自動運転の車の開発や普及が進んでくると、これに似た状況が生まれるのではないかと、にわかに話題になっているのです。
つまり、車が不意なスリップなどで歩行者に突っ込んでしまいそうになった時に、人間であれば数秒の間にとっさの判断や運動神経が追い付かないが、自動運転ならば崖から落ちたり壁にぶつかったり等の自爆行為によって人命を守るべくAIが瞬時に答えを導くというものです。
『トロッコ問題』は倫理学の問題ですから、当然人はどのように生きるべきか、どうすれば正しく生きられるかということを考えさせるもののはずです。
しかし、この問題にはあまりにも救いがありません。
哲学や倫理というものには、はっきりとした100%の答えというものがなく、人それぞれが意見を持ち寄って、お互いの意見をぶつけ合わせて議論することに価値があるものです。
特にこの件に関しては人命が関わっていますので、非常に重たいテーマです。
倫理や道徳観を問われる問題の中でも、ひときわ深刻な内容だからこそ、色々と考えてしまうことと思います。
どちらの行動を取っても非道徳的だと言われ、責められそうな問題です。
・積極的に動いて、自分の取った行動のせいで人1人を確実に死なすのか。
・消極的に何もしないで、5人を見殺しにするのか。
まったくもって自信を持った答えが出てきませんし、自信を持って理由を述べることもできません。
通常の人ならそう悩むはずです。
ところが、異常犯罪者やサイコパスと呼ばれる人達にとっては単なる算数の問題のようなものになるらしいのです。
そういった人達を見極めるために作られた問題だと考えたいです。
一般の人達に問いかける問題としては、あまりにも重すぎます。
この問題が作られたことに目的や意図があるとするならば、人の命について考えるきっかけを与えるということだけではないでしょうか。



トロッコ問題の解答と解説
トロッコ問題には色々な解答例があります。
先程は二択だとご説明しましたが、実はこの問題には続きもあります。
あなたの隣には大変体重の重い人が1人立っていて、彼を線路へ突き飛ばせばトロッコは絶対に止まるというものです。
上述の5人と1人の作業員は助かるのですが、突き飛ばされたあなたの隣の人は確実に亡くなります。
さて、あなたはどうしますか?というものです。

解答例①「何もしない」
つまり、別路線の方へ引き込むことをせず、5人の作業員を見殺しにするという選択です。
実は最初の二択問題において、こちら側の回答をする方は少数派とのことです。
この問題は何を選択しても救いがあり、何を選択しても絶望があるという厳しい問題です。
正解というものもありません。
まず、ここで何もしないことを選んだ方は、何も行動を取らなかったことによって、1人の犠牲で済んだところを、みすみす5人もの人を死なせてしまったと後悔の念にさいなまれることになると思います。
少なくとも自分が積極的に何かを行ったことで、そのことが原因であたかも自分が1人の人を確実に死に追いやったという罪の意識からは逃れることはできますが、消極的であったために、多数の人の命が奪われてしまったというジレンマです。

解答例②「別路線へ引き込む」
こちら側の回答をする方が圧倒的に多いようです。
しかも、なんと約9割!
より多くの人の命を救うためという判断ですよね。
英語では『utilitarianism』と言われるのですが、日本語では『功利主義』や『公益主義』或いは『大福主義』と訳されます。
しかしながら、あなたが決断しなければ決して死ぬことはなかった1人の作業員を死に追いやったという責めを受けることになるのです。


解答例③「突き飛ばさない」
上述した②の答えを出した人に、それでは隣に立っている体重の重い人を突き飛ばして5人の命を救うことは正しいかという質問を投げかけると「NO」と答える人が9割を超えるそうです。
そして、その後に「別路線へ引き込む」ことで1人の命を奪って5人を助けるのと、1人を突き飛ばして5人を助けるのと、いったい何が違うのですか?同じですよね?と問いかけると絶句してしまうそうです。
たしかに言われてみればそうです。
あなたの判断と行動によって、全く死ぬ必要のなかった1人の人命を奪って、5人を救うという結果は全く同じであって、ただプロセスが違うだけです。
しかしながら、これに対してなぜ答えが分かれたのかの理由を明確に答えることができる人はいないそうです。



解答例④「突き飛ばす」
さて、最も怖いのが、この回答です。
ここで迷わずに「突き飛ばす」という回答をする人もいるというのです。
それがいわゆるサイコパスと呼ばれるタイプに属する人だというのです。
それでは、この回答について次で詳しく触れたいと思います。


犯罪者やサイコパスがトロッコ問題に解答すると、上述の最初の二択問題においては、別路線へ引き込むという選択をするそうです。
そして、隣に立っている人を線路に突き飛ばすかどうかという質問には、突き飛ばすと答えるといいます。
彼らは、簡単な算数の問題としてとらえることができているようです。
解答例②と解答例④が同じことであるという本質が分かっていて、ぶれない考え方ということもできるかもしれません。
サイコパスを、凶悪な犯罪者や精神異常犯罪者とイコールのように勘違いされている方もいらっしゃるようですが、これはサイコパスの日本語訳が『精神病質者』と呼ぶことが原因かと思われます。
実際にはサイコパスは25人に1人の割合で存在すると言われています。
人に共感したり、人間関係を構築したりしていくのが苦手という特徴があり、カリスマ的に人気を集めたり、ひとの心を動かすことに長けているという説があります。
サイコパスが悪であるとかいう偏見はやめましょう。」


どうするか、



https://www.youtube.com/watch?v=04xB6C7kIEM

いろいろ、パタンで、変わる。

災害の問題にも見える。
優先するのは、何か。
誰か、指示する。
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