おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

みんな忘れていなかった

2006-04-19 23:58:15 | Weblog
今日は今年定年退職する方々の最終日。退職者の方々は、社内の関連部署を回られたり、夕礼でご挨拶されたりしている。
当部署では該当者はいない。でも本来ならば、僕のすぐ上の上司が今日退職日を迎えるはずであった。


ちょうどサッカー日韓WCで盛り上がっていた時だ。僕はいきなり当時の上司が亡くなったことを聞かされた。

その時僕は出張で北京にいた。国際電話でその訃報を聞いた。その出張は本来ならばその上司がいく予定だったのだが、複雑な事情があって、僕が行くことになったのだ。


出張途中だったため帰国することが許されず、お葬式に参列することもできなかった。だから、遺体をみていないので、いまだに亡くなったことが信じられないでいる。


あれから約四年。終業間際に電話がかかってきた。本来ならば今日が退職日だった上司を偲んで飲み会をやるという。メンバーを聞いて出席することにした。みんな忘れていなかったのだ…。涙覚悟で参加したが、経過した年月からかしんみりした話はでなかった。


ただ、“やっぱりあの出張変更が契機だったな”と言われたとき、四年間何度も頭に浮かんでは消えていた疑問が鮮明に甦った。“上司が出張に行っていたら、亡くなってなかったのでは…”。答えはその上司しか知らない…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする