必要な知識

2016-06-07 15:17:14 | 司法試験関連

「基礎体力不足」、「網羅性の欠如」といった話と内容的には被るのですが、強く感じていることなので。

司法試験でなんとも難しいのが,「合格に必要な範囲」が良く分からんと言う点である。まぁ,本当に分からないわけでもないとは思うのだが,「分かりにくさ」が他の試験と比べても目立つ感じはする。

ここで出てくるのが,いつも言う「原始的不能」である。自分では「やるべきこと」は「やりきった!」と思っていても,その実,そもそもが「実際にやるべき範囲」に届いていない,というパターンだ。短答式試験で落ちる人はまずこのパターンであると断言できる。

「合格するのに必要な絶対量・絶対的な質」に最初の学習予定から届いていないわけである。なのでいくらそれを「やりきった」ところで受からない。言われて見れば当たり前の話であるが,言われないと気が付きにくいので,翌年も同じことを繰り返すことが多い(2年連続短答式で不合格になりやすいということ)。

何故ならば自分で「そもそもの範囲・分量に問題がある」という疑問を持つこと自体,人から指摘でもされない限り,中々無いからである。司法試験不合格の理由で一番多いのは,経験から見て恐らくこれだ(特に短答不合格の場合)。

何ともやりきれなさが残る話である。話を聞いていて,こちらは「最初から足りてないなぁ・・・」,とすぐ気が付いてしまう。合格するには「80」」を超えないといけないのに、最初から自己設定した到達目標が「40」くらいなので、いつまで経っても受からない。基礎知識レベルでの多数の「穴」がいつまでも埋まらないのだ。

「これさえやればいい!」というのは,案外に難しい話なのである。「網羅性」は意識して欲しいところなのです。

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 緊急生放送! | TOP | 資格スクエアチャンネル »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (社会人受験生)
2016-06-07 16:13:24
網羅性についてもっと難しいのが、網羅しようと全部覚えようとすると、これまた受からない事だと思います。
何でもかんでも覚えようとしても、所詮無理なので。
合格できる程度に手を抜く事も必要なんだと、合格するようになってわかりました。
「合格できる程度」を言葉で説明することが難しいから、更にこの試験は難しいと思います。
横から失礼しました。
返信する
Unknown (モリオカ)
2016-06-07 18:51:13
社会人受験生ですが、勉強を初めて半年テキストと過去問をしてみて分量の多さに驚きます。
合格者がこれをマスターしたのかと、、、
吉野先生の話も理解できますし、社会人受験生さんの話もそうだろうなとは思いますが、不合格者が合格レベルの設定は十分できていないでしょうからやはり高く高く考えないといけないのでしょうね
やればやるほど遠くなる気がします
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。