ロー入学前のこの時期

2008-12-01 01:28:01 | 法科大学院関連
東大などの発表を待って、今年のロースクール受験戦線も終幕を迎えます。

ロー進学自体は確定している人は、ロー入学までの4ヶ月を有効活用すべきだと思います。卒論、卒業旅行はともかくとして、やはり一度上げた実力をこの4ヶ月で下げてしまうのは得策ではないです。第3回本試験から状況が劇的に変わって来ています。普通に激戦です。新司法試験合格まで一気に駆け抜ける方が絶対良いと思います。

まず手始めに、民法の基礎力をガッチリ固めましょう。要件事実が気になるところだとは思いますが、ゼミナール要件事実1・2などの要件事実系の問題集や参考書を先走って読む必要はないです。それよりも民法の要件効果を完璧に仕上げた方が絶対良いです。これは私がローに入る前に、大江先生から直接アドバイスいただいたものです。民法を使いこなせるようになる前に、下手に要件事実ワールドにはまるほうがよっぽど危険極まりないです。

既修者コースの2年生は、基本的に「演習」的授業なので、基礎知識に問題があると後手後手に回って大変なことになります。シケタイでも十分です。しっかり基本六法(特に2年前期開講科目)の磐石な基礎固めをして置いて下さい。細かいことは嫌でも予習せざるを得なくなるので、今は「当たり前のこと」を当たり前にできるようにしておいたほうがいいでしょう。さすがに今から高橋重点講義と取っ組み合うのはしんどいですしね(笑)

未修者の方も、「伊藤真入門講座シリーズ」→「シケタイ」あたりを使って全体構造を掴んでおくと良いです。下手に基本書を読もうと張り切らないほうがいいと思います。基本書に百選はローに入れば嫌でも読めます(笑)。法律は外国語の勉強に本当に似ています。慣れるまでかなりしんどいので、とにかく少しでも入学前に「慣れておく」ことが必要です。

09年4月入学の方は、11年5月が決戦になります(未修なら12年5月)。目指すべきゴールが確定しているわけですから、もうスタートを切っても構わないわけです。4ヶ月まるまる何もしないで最後の「命の洗濯」に費やすか、一気に加速していくか。判断は個人の責任になりますが、今からすっ飛ばしたほうがいいとは思います、やはり。
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