愛媛県以外では、あまり知られていないかもしれませんが西予市の卯之町はちょっとした観光地でした。宇和島街道の宿場町から発達したこの街には、四国内では有数の古い町並みが保存されています。自分の住んでいる街からは梼原→日吉→城川→野村→卯之町と普通に良い道で約2時間のドライブです。梼原、城川の山間部はさすがに温度が低かったですが、秋晴れのミニトリップ、結構よかったです。幕末歴史ファンの皆さんなら卯之町には特別な思いがあるかもしれません。シーボルトの高弟、二宮敬作や娘の楠本イネ、陸軍の礎を作った大村益次郎など偉人のゆかりの地でもあり是非訪れてみたい街でした。
皆さん、ZOKING GRAND PRIXってご存知でしょうか。木造の旧宇和町小学校校舎を移築して宇和米博物館ができているのですが、ここの109mに及ぶ直線廊下で雑巾掛けのスピードを競うレースです。ものは試しと、一度覗きに行きました。本当に長い廊下です。雑巾掛け体験も可能ですが、有料でさすがに遠慮いたしました。優勝者には米博物館らしく、米一俵とか商品が出るようです。
この宇和米博物館に駐車して街中、探索は歩いて行きました。小さな街ですから徒歩で十分でした。ブロンプトンを載せていけばさらによかったですが・・・。重要文化財の解明学校です。明治15年(1882年)に建築された小学校で、木造2階建、桟瓦葺きで、窓枠をアーチ状につくるなど、わずかに洋風の意匠を取り入れた擬洋風建築です。中には、明治の教科書、教室など明治以降の教育資料が展示されています。
周囲の町並みは京都の町屋を思わせる古い商家や住居が並んでいます。この立派な門構えが、松屋旅館です。漬物御膳で有名ですが、予約が遅くて残念ながら食することができませんでした。再訪時には、是非食べてさせtもらいたいものです。そして、何よりも驚いたというか、感心したのはこういった資料館の職員さんのhospitalityです。とても親切で、入館するとチケットブースから出てきて挨拶してくれますし、説明が丁寧で住民みんなでこの古い街を保存していこうという素晴らしい心意気を感じました。無料の資料館にもこういった職員さんが配置されていますし、住民の方も通りすがりに挨拶してくれます。本当に頭が下がります。こんな気持ちのいい観光をしたのは初めてでした。また来ます!