"Have Trumpet Will Excite!"/Dizzy Gillespie (Verve MGVS-68313)
モダントランペットを語る上では絶対外せないプレイヤーがディジー・ガレスピーですよね。パーカーとの火の出るようなセッションが有名でしょうが、自分は後年のステレオ時代になった後の録音が良いガレスピーが好きですね。実際、晩年に何度も来日し日本のファンの前でプレイもしてくれたので結構「なまガレスピー」を聴いたことのある我が国のジャズファンも多いのではないでしょうか?そういう自分も1982年に大分・別府の城島高原のジャズフェスで聴きました。ほっぺたをカエルのように膨らませる形相でベルを上方に曲げたラッパで吹奏する姿には度肝を抜かれたものです。
さて、本日はVERVEのリラックスしたセッションをアップしますね。メンバーが素晴らしいですよね。Dizzy Gillespie(tp), Les Spann(g), Junior Mance(p), Sam Jones(b), Lex Humphries(ds)のクインテットです。サックスが入らない編成でくつろぎに満ちたセッションになっていると思います。選曲が渋く、A-1に"My Daddy Belongs to Me"辺りを持ってくるところからもう力が抜けてますよね。A-4の"St. Louis Blues"ではレックスのドラムソロに拍手(間の手)が入る辺りはくつろぎに満ちていますね。B面のラテンリズムを駆使した十八番"Woodyn' You"もいつになく軽いノリで好きですね。全曲にわたりリズム隊が優秀でジュニア・マンスのスウィンギーなピアノが光ますよね。御大はミュート、オープン両方を駆使してユーモアあふれるソロを展開しています。さすが千両役者ですね。
所有盤はMGM、T字VERVEのステレオ盤です。
ところで四国の大雪、全く季節はずれです。先週は日中に20℃オーバーだったのに、一転して冷蔵庫です。川之江~池田の192号線が大雪で車が立ち往生で不通、近所では孤立集落まで出る始末です。高知も寒いです。朝、ウォーキングに出たときに見たわが町の山もこんな雪化粧です。被災した方々、お見舞い申し上げます。