67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ドルフィの欧州ライブも捨て難い。

2011-08-09 06:06:14 | jazz & vocal

In Europe Vol.1/Eric Dolphy
(Prestige 7304, OJC reissue)

 30年あまりもジャズを聴いていてもやっぱり理解に苦しむアーチストっていますよね。録音の悪いパーカー,電気マイルス,フリーのトレーン、モンクのピアノ,ミンガスなどなど、いずれも手放しで楽しめない,でもジャズの歴史を紐解くと必ずぶちあたる壁ですね。ドルフィもある意そんなプレイヤーかも・・・。ドルフィと言えば5スポット,ラストデイト、ファークライアウトワードバウンドが個人的には良く聴くアルバムでしたが、評価の高いライブインヨーロッパ,OJCでまとめて購入してからあまり聴いてなかった盤でもあります。久しぶりに聴いてみると評価に違わぬ密度の濃さにノックアウトです。当初,ヨーロッパで調達したリズムセクションの存在がターンテーブルから遠ざけていた一因でもありましたが、冷静にみると結構がんばってて、むしろマルだ、リトルだ、デイビスだと注意が散漫にならずドルフィ自身を聴くにはヨーロッパだなんて思ってみたりもします。本日はこのコペンハーゲン録音の第1作をアップしますね。

 メンバーはEric Dolphy(fl. bcl), Bent Axen(p), Erik Moseholm(b), John Elniff(ds)です。更にベースとしてChuck Israelsがクレジットされているのですが、これってビル・エバンスとやってるチャック・イスラエルですかねぇ?コペンハーゲンにいる必然性はどうなっているんでしょう???まあ,それはさておきドルフィはA面フルート,B面バスクラで妙技を聴かせます。A面の"Hi Fly", "Glad to Be Unhappy"のフルートもいいですが,個人的にはバスクラソロ、B-1の“God Bless The Child"が最高だと考えています。バスクラの「これぞ木管」と思わせる音色が素晴らしく『ある晴れた日に』なんかの引用はもう完全にノックアウトです。

 所有盤は右半紫のOJC盤です。たしか国内盤は右半分オレンジだったような記憶があるのですが,オリジナルはどうなんでしょうね???