Far Cry/Eic Dolphy
(Prestige 7747)
(Prestige 7747)
先日、チャーリーパーカーのアルバムにもっと眼を向けるべき!って内容のブログを書かれていたbassclefさん、彼自身プレイヤーでありその見識の高さにはいつも驚かされます。彼のログの中に、「パーカーにもっとも迫ったアルト奏者がドルフィだ!」という一節があったと記憶している。パーカーとドルフィの関係をもっとも強く印象づけるのが本日アップの「Far Cry」ではないかと思っています。なぜなら、A面では全3曲が全てバードのtribute作品となっているからです。とはいえ、ドルフィはマルチリード奏者でありこの3曲にそれぞれのインストルメントをあててプレイしています。A-1"Bird's Mother" ではバスクラ、A-2"Ode to Charlie Parker"ではフルート,A-3のタイトル曲では音色的に確かにパーカーとの類似性を感じてしまうアルトを聴かせてくれます。ただし, ドルフィのオリジナルであり、彼独自のフレージングはまた別物ですよね。
メンバーはBooker Little(tp), Eric Dolphy(as,fl,bcl), Jaki Byard(p), Ron Carter(b), Roy Haynes(ds)の五重奏団です。ややながめの音を駆使して歌心を披露するリトル、オリジナル2曲を提供し、shuffling styleと記載されるユニークなソロを展開するバイアードの重要性も見逃せませんね。
個人的にはこのパーカートリビュートのA面の重要性を否定する訳ではないですが、やはりドルフィを楽しむにはB面だろうと思います。何度も繰り返し取り上げられたB-1"Miss Ann"の火のでるようなアルトが最高です。そして目玉というべきフルートでの名曲”Left Alone"、他のサックスプレイヤーのソロトラックの引き金となったと思われる"Tenderly"のアルト無伴奏ソロと聞きどころ満載なのです。このレフトアローンのフルートはドルフィのフルートのトラックの中ではラストデイトの"You Don't Know What Love Is"と並ぶ素晴らしい演奏だと思います。
所有盤はファンタジーが再発したオリーブラベルのreissueです。最初に購入したドルフィ盤であり、個人的な思い入れもかなりです。原盤はNew Jazzですがなかなか入手困難ですね。一度オリジで聴いてみたい一枚でもあります。勿論B面ですが・・・。
偶然ですが確か自分も最初に買ったドルフィーがご紹介盤でした。camperさんのコメント通りでやっぱりB面のカラフルさ?が好きですね。5スポットのマルも良いですがJ・バイアードとも相性良いですよね。
レフトアローン・・久々に聴いてみたくなりました。
ライブレコーディングの多いドルフィですが、スタジオ録音ではこのアルバムは最右翼の一枚だと思います。
outward boundもバイアードでしたよね。ともに5スポットより前のドルフィの傑作ですね。
いやあ・・・このドルフィ盤は好きなレコードです。僕の手持ちも、同じジャケットのオリーブラベルのreissueです。Tenderlyは凄いですね。
それと拙ブログのご紹介、ありがとうございます。音楽はもちろんそれぞれの好みで聴けばいいことですし、パーカーやドルフィが苦手な方もおられるでしょう。だからもちろん無理やりに「聴け!」ということではないんですが(笑)ジャズの根っこの部分には、ああいう「音(音色)の凄さ」ということもある・・・ということは、この頃、よく思います。
ジャズはいいですね(笑)
やはり、人気盤なのですね。
このドルフィのアルバムは彼の3種の神器が全て楽しめるところがいいですね。
音の凄さもさることながら、彼のフレージングの特徴も充分にいかされていて彼の魅力がアラカルト風に全て出ている決定盤のように思います。
んー、確かにジャズはいい!(笑)