Shearing On Stage/George Shearing
(Capitol T1187)
(Capitol T1187)
盲目の英国人ピアニスト、シアリングはスタンダードである「バードランドの子守唄」の作曲者としてジャズファンにはおなじみですが,異色の楽器編成のコンボ出の軽妙洒脱な演奏もこのバンドの個性として広くファンに知られているところですよね。本日は南カリフォルニアのクレアモントカレッジでの実況録音盤をアップいたします。
録音は1958年メンバーはGeorge Shearing(p), Emil Richards(vib), Jean Thielemans(g, harmonica), Al McKibbon(b), Percy Brice(ds)の五重奏団にArmando Peraza(perc)が2曲のみ加わっています。演奏は洗練されたクールなスタイルでシアリングといえばという「九月の雨」で幕を開けます。軽妙なメンバー紹介に交えて自分の名前をエロール・ガーナーと紹介し笑いを取るあたり,ライブならではの楽しい雰囲気が伝わって来ますよね。勿論ガーナースタイルのピアノも披露するあたりはさすがです。B面トップの「四月の想い出」も有名ですが,個人的にはこのメンバー紹介が聴けるA面が好みです。ランディ・ウェストンの「リトルナイルス」も良いですしシールマンスのハーモニカが活躍するエリントンナンバー「キャラバン」と続くくだりは最高に楽しいですよね。
所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。過小評価のシアリングですが,重厚さは求めなければ充分に楽しるアルバムに仕上がっていますよ。