ジョー・スタフォードのウィンターソング集

Ski Trails/Jo Stafford
(Columbia CL910)

　ブログ仲間のNOTさんの差し金もあって、年末のクリスマスシーズンには連続して自分が所有するクリスマスアルバムをアップしたところ、思わぬ反響があったことは記憶に新しいところです。別にこのときに忘れてた訳ではないですが、クリスマスというにはやや気が引けるものの、このシーズンには欠かせない「冬」、それもウィンタースポーツの雄「スキー」をテーマにしたアルバムをアップしますね。ここまで話を進めると、スキーをメインテーマにしたアルバムなどジャズやボーカルのそんなにある筈もなく、このブログに集うファンの皆様はもうこれしかないなんて思っている方も多いのではないでしょうか。本日のアップはスキーヤーを捉えたカバーで知られるジョー・スタッフォードの"Ski Trails"です。

　伴奏は名コンビとも言えるPaul Westonのオケがつとめ、The Norman Luboff Choir and the Starlightersをバックコーラスをすえて、特徴である艶のあるトランペットボイスでいわゆるウィンターソングを歌っていくアルバムです。"Winter Wonderland"や"Sleigh Ride"のようにクリスマスアルバムの定番ソングも収録されているのですが、あくまでもコンセプトは「冬」、"Ski"であり、いわゆるクリスマスアルバムとは一線を画しているように思います。A-1"Baby, It's Cold Outside"のジョーのトランペットボイスを聴くとぐっと雰囲気に引き込まれていく筈です。そしてこれらも冬の曲なのでしょうか、A面の”Moonlight In Vermont" B面の"The Nearness Of You" 、2つのスタンダード曲がとてもうまくし上がっていると思います。

　所有盤はコロンビアの6eyeのモノラル盤です。春スキーでしょうか、真っ青な青空のもと50年代のコスチュームで滑るスキーヤーを捉えたフロントカバーもさることながら全米スキー場マップ的なバックカバー（上図）も秀逸ですね。