67camper's Blog

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アルペジオも素晴らしいスミスのギター

2008-01-07 00:10:12 | jazz & vocal
The Man With The Blue Guitar/Johnny Smith
(Roost LP2248)


ギターという楽器は伴奏からソロまで何でもこなせる楽器で、ストロークでコーダルな演奏も出来るし、シングルトーンでソロもやれる。ある意味ピアノと似たところがありますね。ピアニストの無伴奏ソロアルバムというのは、結構多いですが、ギタリストのそれってなかなかないですよね。スパニッシュギターならイザ知らず、ジャズギター(いわゆるフルアコのギター)で全編ソロで通すなんてのは、よほどのプレイヤーでないと、あるいはその気にならないとなかなか出来るものではないですよね。自分的には、こういったアルバムはジョー・パスのパブロの何だっけ(タイトル失念)と本日アップのジョニー・スミスのコレしか知りません。

 ジョニー・スミスは今までにも既に、名盤の誉れ高い「バーモントの月」、ストリングスの「My Dear Little Sweetheart」そし「Moods」と3枚もアップしています。本日のソロアルバムもやはりRoostです。それもかなり後期、1962年の録音です。A面いきなりの"My Romance"の冒頭のアルペジオにはプレイヤーでも唸る筈です。得意のコードワークを交えて原曲の美しさを生かしたプレイはいつもながら素晴らしいですね。続く"Little Girl Blue"も好演です。先日、bassclefさんのblogで少し話題にしたラヴェルの"Pavane"もやっています。B面はアメリカントラディションの"Shenandoah"で幕を開けます。これもハーモニクスのみのイントロが印象的です。後の、"My Funny Valentine", "Old Folks", "I Love You Porgy"もきれいなアルペジオと巧みなコードワークの連続でギター好きにはたまらない仕上がりですね。

 所有盤はルーストのブルーレーベル、モノラル/オリジナル盤です。簡素なカバーですがなかなか味がありますね。