67camper's Blog

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本邦過小評価の黒人シンガー,グロリア・リン

2007-08-08 03:57:22 | jazz & vocal
I'm Glad There Is You/Gloria Lynn
(Everest LPBR5126)


 黒人女性シンガーと言えば,容姿から評価されるポイントが我が国では低いためか正統な評価がなされていない多くのシンガーがいます。ビリーをはじめエラ,サラ,カーメンの御三家までは,容姿関係なくそれなりの評価を受けていますが,それ以外ではよっぽどじゃないと取り上げられることがない実状があります。このグロリア・リンやダコタ・ステイトンなどは,アメリカ本国ではとても人気があったことは疑いもない事実だろうと思います。グロリアに於けるエベレスト盤やダコタのキャピトル盤のおびただしい数の録音を見れば(聴けば),いかにアメリカでは評価されていたかと言うことがわかります。本日はピアノトリオをバックに彼女の実力を余すところなく発揮した好アルバムをアップいたします。

 彼女のボーカルですが,広い声域,乗りの良いアップテンポ,ドラマチックなバラードなど,どれをとってもエラ,サラと遜色ないと思います。そしてバッキングトリオがすばらしいのです。自分にとっては幻のピアニスト(エピック盤で有名だが手に入らないぞ~!)のHerman Foster, リーダーで左利きのEarl Mayのベース,Grassella Oliphantのドラムと言うメンバーです。特にFosterのピアノはリーダー盤が入手しにくく、一部のルー・ドナルドソンのアルバムとともに貴重だと思います。収録曲ではA-1のタイトル曲を聴くだけで彼女の実力を充分に知ることができると思います。他にもA面では"Old Man River", "Trouble Is A Man", B面では"ステラ”, "All Night Long", "Birth of the Blues"など黒人的な選曲がまたいいですね。

 

 所有盤はエベレスとのモノラルオリジナル盤です。インナースリーブもカラフルで良いですよね。人気がないようですからリーズナブルプライスでGetできると思います。チャンスがあれば聴いてみては?