67camper's Blog

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ヘリンボーンのジャンスカがいいねえ!

2007-07-26 00:33:35 | jazz & vocal
The Band And I/Irene Kral
(United Artists UAL 4016)


 白人女性ボーカルにもいろいろあってケントンガールズやドリス・デイのように極めてアメリカ的な白人女性シンガーもいますが、本日の主役であるアイリーン・クラールはどことなくヨーロッパ的な雰囲気をただよわせる白人もいるのです。清楚でおとなしく、高貴な雰囲気さえ漂うボーカルでfavorite singerのひとりです。以前にジャズ批評のジャケ買いコレクションに登場させたユナイテッド・アーチスツ盤です。ヘリンボーンのジャンパースカートと黒のタートルネックの清楚なスタイルのアイリーンとハーブ・ポメロイのボントロのベルをあしらったカバーが印象的なアルバムですね。

 アイリーンのボーカルは決してシャウトすることはありませんが,ここではポメロイの厚みあるアンサンブルにのって繊細なボーカルを聴かせてくれます。A面の"Detour Ahead"や"Comes Love", "Lazy Afternoon"などでアイリーンの真骨頂ともいえるスマートなボーカルが堪能できます。特に,ビリー・ホリデイで有名な"Detour Ahead"はビリー以降の最高のできと思わせる(と信じている)歌唱で見事ですね。 アイリーンの作品ではジュニア・マンス・トリオと共演したAva盤と並んで有名な一枚と思います。

 所有盤はユナイテッド・アーチスツのモノラル,赤ラベルのオリジナル盤です。誰が何と言おうと,良い物は良い。そう言うアルバムですね!!!