67camper's Blog

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実力を示したデビュー盤

2007-07-06 02:49:17 | jazz & vocal
Take One/Donna Hightower
(Capitol T1133)


 長いことWEBにアップしていると,思いがけなく外国人からメールをもらうことがあります。或るヨーロッパの方から,「コストを支払うからCDに焼いてくれないか?」と依頼を受けたアルバムがあります。それが本日アップしたDonna Hightowerのデビュー盤です。このカバーの構図は,この時代多かったのでしょうかねぇ?超有名なヘレン・メリルをはじめ,エセル・エニス,ジェリー・ルイス、ドン・ネルソンなどマイクロフォンの前で唄っているシンガーのアップを捉えたスタイルです。このドナもそうですが、みんな表情があっていいですね。ドナのボーカルは若々しく,美しい高音と素晴らしいディクションでパンチの効いた爽快感溢れるボーカルスタイルです。

 タイトルどおり、ワンテイクで録ったのでしょうかねぇ?,伴奏陣のサポートもジャジーですっきりした好アルバムに仕上がっています。メンバーはJoe Wilder(tp), Ben Webster(ts), Mundell Lowe(g),Hank Jones(p), George Duvivier(b), Don Lamond(ds)というあか抜けたコンボです。ドナにはもう一枚オケ仕立ての"Gee, Baby Ain't I Good To You?"がありますが、このコンボの演奏が渋くて良いですよ。A-1の”PERFIDIA”はドミンゲスの佳曲ですが,彼女の美しい声に圧倒されます。ベンのテナーもいい雰囲気です。スウィンギ-なA-3の"ラバカン”のノリも素晴らしいですよね。ジョー・ワイルダーの小気味良いイントロにもニンマリする筈です。B-1の”C'EST LA VIE”の美しいバラードへの対応も光ります。ベンのオブリガートも完璧です。続く"Too Young"のメディアムスウィングの歌唱も良いですよ。ジョーのミュートも活躍します。B-3の”BABY, GET LOST”のブルースシンギングも唸らせますね。

 所有盤はキャピトルレインボーのモノラル盤です。デビュー盤とは思えない実力を余すところなく発揮したアルバムだと思います。