『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

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福島~宮城紀行

2013年05月19日 20時43分53秒 | 航海日誌
1泊2日で、1年ぶりに、福島の安達太良山麓と、仙台へ行って来ました。
福島では、震度4の地震を体感。宮城では震度5強だった。
すぐに、フクイチは大丈夫だろうかと思いました。
彼の地にいれば、もう、怖ろしくはありませんでした。

公共施設の脇には、モニターがあります。
安達太良では、0.3マイクロシーベルトでした。
東京では0.08マイクロシーベルトです。
それはもう単なる数値でしかなく、人びとはそこで暮らしています。
たしか、去年もここは同じくらいの数値でした。

子どもたち、子どもの身体のことを想います。

安達太良の麓でおにぎりをほうばり、豚汁をすすり、きゅうりをかじりました。
うまいのです。とてもとても。悲しいほど旨いのです。
味噌を食え、味噌だ! そんなことももう口無しになって。

おれはどうなったっていい、などと言えませんが、
おれはもう旨いものをいっしょに食べて、そこにいました。
みんなといっしょにいるのでした。

翌日、電車で仙台へ移動して、仙台はなにかの祭りをしていました。
街しゅうに人がごった返していました。
泊まったホテルは、シングル1泊9000円もしました。
30年くらい前の古いホテルなのに、そんな値段でした。
安居酒屋も2人で1万円も取られました。
復興バブルかなにか、そういう感じで、値段が高いのでした。
おかしな感じでした。

おそらく狂ってしまっているのでしょう。
だれがそうさせたのかも、もうわかりません。
だれもわからなくなっています。

そういう、東北は、狂乱のまつりの最中です。


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