『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

見えない戦争

2012年06月16日 15時00分18秒 | 核の無い世界へ
原発の事を考えない日はありません。
あれから3.11から、生活の一部になってしまっている。
関係書を読み、ネットで調べ、おおかたの情報は頭に入っている。
だから、テレビ報道などチラリ観ても、肝心の部分を欠落させて、触れないで流していることがよくわかる。

テレビしか観ていない人は、NHKが言うんだから、原発が稼働しなければ15%も電力不足なのだろうと思い、関西電力大飯原発再稼働は仕方ないと思い込んでしまっている。そう思わない人も多くいるが、その声はほとんど伝えない。

昨夜6時に、首相官邸前に1万人を超える人々が集まった。大飯原発再稼働を反対する声を上げるために、ネットの呼びかけで集まった人々である。

そして、今日、政府が再稼働にゴーサインを出した。理由は、「この夏の電力不足」原発を動かさなければ、この国の経済に深刻な影響が出るからだそうだ。

この国の安全に深刻な影響が広がっている最中に、経済か。経済活動が主体で人間活動は二の次の、本末転倒の考えだが、その狂った発言に耳を貸す者たちも狂っている。いえ、耳を貸しているのではなく、スルーしているだけ。いずれにしても同じことである。

もう何度も、ここで同じような訴えを書いている。自分でも辟易するが、書かねばならない心情を裏切れない。だから、書く。

社会通念を疑う。○○だから、○○は、仕方がない・・・という言い訳にもならない発言だらけだ。「国は経済で動いているから、人の命の問題は二の次にしても仕方がない」と、代表者が言っているのだ。

ハッキリ言うと、この人物が狂っているのではなく、そう言わざるを得ないオーダーが下されたという事である。首相が個人的意見でも物事を判断していると思っている人などいないだろう。

だから、1万人が官邸に詰め寄ったところで、どうにもならない。100万人なら、報道も無視できないから、大騒ぎになり、治安維持部隊が出動し、リーダーが逮捕される。

では、誰のオーダーか?

それが問題の根源である。

経団連であり、金融界であり、海の向こうの連中からであり、内外からの社会的なステルス攻撃が続けられている。

認識を新たにしなければならない。

今起こっていることは戦争なのだ。