RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

唐津炭鉱御殿は花鳥風月モダンな夢跡

2010-02-24 18:03:53 | びっくり

(金獅子と鯛~唐津くんち曳山のなかでもぴか一愛でたい)


ごめ~が 泣くから
にしんが くると~
あか~い つっぽの
やんしゅが さ~わぐ
雪に うもれた
番屋の 隅で~
わたしゃ 夜通し
めしを たく~

唐津の虹の松原を
この如月寒空に散歩してたら
この歌が思い浮かんだの

何故って?
先週の話です
あまぐりさんが春節休みに
博多に来たので
共通の友人が唐津で会おう
って言うから
バスに乗ってちょっくら行って
二人で唐津の浜を散歩した
この如月寒空に・・・。
貝殻拾ったりして
もう
ひっとっ子こひとりいない浜辺に
静かに波が押してたの





あれから にしんは
どこへ いったやら~
やぶれた 網は
といさし あ~みか~
い~まじゃ~ 浜辺で
おんぼろ ろ~
おんぼろ ぼ~ろろ



車で6時間以上かけてやってくる
兵庫人の友人2名が到着するのを
待って虹の松原の松の林で待つの
松はナナメに生えてた




沖を通るは~ かさと丸 
わたしゃ 涙で
にしん ぐもりの
空を見る




そんなわけで
にしん踊りならぬ
イカ踊りを踊る為に
車でやってきた唐津大好き友人

合流して
友好を深めつつイカをほうばった

もえろ かがり火
あさりの 浜で~
海は銀色 にしんの色よ
ソーラン節に
頬そめ ながら~
わたしゃ
大漁の 網を引く



まさに大漁のイカはいかにも
食べられる為に横たわっていた
友人のいか踊りを眺めつつ
何故かやっぱりこの歌が
頭によぎる・・・。

あれから にしんは
どこへ いったやら~
あたごい 岬の
ニシン 御殿も
いまじゃ さびれて
おんぼろ ろ~
おんぼろ ぼ~ろろ

変わらぬ ものは
古代文字
わたしゃ 涙で
わたしゃ 涙で
娘盛りの 夢を見る




そんな感じでどんな感じか!(笑)
ニシン御殿ならぬ炭鉱御殿
唐津に来たら是非に見ておきたかった
旧高取邸に行った

平成10年国指定重要文化財
杵島炭鉱の炭鉱主
高取伊好(これよし)の邸宅で
唐津城本丸西南の海岸沿い
約2300坪の敷地に建つ近代和風建築




5年ほどまえに
唐津の城内調査の仕事で
何度か唐津に来た時には
改修中で見られなかった
から
気になっていて
これは兎にも角にも
一見の価値ありな建物



(庭の松が潮の匂いを運んで来るの)



明治から大正にかけて炭鉱景気の
唐津は
博多から良い品を求める
買い物客で賑わう
おしゃれな街だったそう
そんな
おしゃれさのなごりは
この和風住宅(洋風を取込んだ和風)
の中にも
数限りなく残っていた




欄間のモダンなデザイン
和室の暖炉にイタリアの大理石
二階の海を臨む窓には気泡入りのガラス
アールヌーボー調インテリアの洋間
あらゆる板戸には美しき花鳥風月の絵
ふすまの引き手には確か
伊万里七宝焼きか陶器
茶室も中庭に面して作られ
なにより国内唯一ではないかと言われる
住宅内の能舞台である
北の広間と合わせて
30畳の大広間としても使える
和の住居の素晴らしさ!


(内部は撮影禁止だからポスターで勘弁)


立て板に水の熟女のガイドさんが
案内してくれはった
ほんま見れて良かった


~宮島醤油ホームページ~
会長コラムによると

高取伊好は1850年(嘉永3年)に
多久藩の儒臣の子に生まれ
儒学にも通じ
21歳の時、英語を学び
慶応義塾に転校し
鉱山学を修めたという

国管の高島炭鉱で技師として
赴任して
明治14年高島炭鉱が
三菱の岩崎弥太郎の所有になった
後、退職
多久藩の親藩である鍋島家が経営する
香焼島炭鉱の技術者を務めるが
これも三菱の手に移ったので
退職する





その後
唐津炭鉱の着手にかかる
でまあ
戦況に不況に翻弄されつつ
浮き沈みを繰り返しながら
結局最終的には
やっぱり三菱に売却

岩崎弥太郎
どんだけ~もってくのさ!
世の中は資本力ですから
そうね。




あれから にしんは
どこへ いったやら~
あたごい 岬の
ニシン 御殿も
いまじゃ さびれて
おんぼろ ろ~
おんぼろ ぼ~ろろ

変わらぬ ものは
古代文字
わたしゃ 涙で
わたしゃ 涙で
娘盛りの 夢を見る


以上
栄枯盛衰の夢の跡
改修費用も かかってますし
早く見ておかないと
この経済泥船の世の中
いつどうなるか
なるか
わかりませんもの



(あまぐりさんに貰った植垣の米菓子うまかった。)





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2 コメント

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Unknown (あまぐり)
2010-02-27 23:49:04
虹の松原で、そんな唄を歌ってたとは。
遠慮しいやなあ~(笑)
高取邸、行ってよかったね。
だいたいふ~んで終わるお宅が多いけど
あそこは堪能いたしました。
今日、中国に戻ってきました。
すばらしい年賀状も拝見。
一緒に入っていたシールが
ビニールコーティングされていれば、
スーツケースに貼れたのにと思ってしまった。

明日は月宵節やから、花火や爆竹がすごいはず。
帰って来たな~って実感する事
間違いなし!
では、又お会いしましょう。
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Unknown (るるるん)
2010-02-28 01:40:13
月宵節とやら
名前のひびきはしっとりやけど
爆竹なんやね
長崎しょうろう流しと
同じですね
中国風はなんで爆竹つかうのか
中国人鼓膜が分厚いの?
スーツケースのシール
見つけたら仕入れとくね

イカ踊りの会倶楽部
次の部会を楽しみに
生きていきます

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