RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

ペンギニストってなにさ?

2006-10-31 17:33:19 | しらんがな


ウミガラス(オロロン鳥)が飛んでる映像を見て、ペンギンが飛んでいる!
と思ったるるです、ウミガラスはレッドデータブック絶滅危惧種1A種
(近い将来絶滅の危険性が極めて高い種)です。
日本では天売島だけに生息。

ペンギンが好きなるるは、このウミガラスも妙に気になっています、なんとか
繁殖して、生き残ってくれるといいがなあ。
ペンギニスト(?)になったのも、子供の頃ペンギンを家で飼いたいと本気で思って
いたのも「ポッパーさんのペンギン」リチャード&フローレンス・アトウォーター夫妻作
を読んだせいかもしれない、娘に「ピングー」のビデオを全巻揃えて買ってあげたのも
実は自分が見たくてのことだった、そして今そのビデオは私のベッド横の棚に納まって
いる。他のクレイアニメでは「ウォレスとグルミット」シリーズも大好きで、9月3日に
浄水通りの九州エネルギー館で新作「野菜畑で大ピンチ」が、無料上映されると
いうので、ママチャリで行ったりしたのだ、周りは皆子供だった
が・・・。
そしてるるは案内のお姉さんの言うことをよく聞いて、上映中はおとなしく見て
ましたみんなは大声で歓声や喚声をあげてましたけどね。
このウォレスとグルミットにも悪者ペンギンが出てくるのがあって、そのペンギン
もクールで最高なんだなあ。

「ポッパーさんのペンギン」は結構読んでる人も多いんじゃないかと思うけど、
子供の頃に読んだ本で「オッター32号機SOS」というのがあるんだけど、小型
飛行機が雪山に不時着して、2人のパイロット、ベテランと若者が助け合い
救助されるまでの話、作者は忘れてしまったけど、妙に気に入って何度も読み
返した記憶がある、二人は狼に襲われそうになったり、ライチョウを捕まえて
食べたりして生き延びる、助けが来たときに「塩がきいたものが食べたい」と
いったりしたのが、なんか記憶の隅に残っている。
作者をご存知の方コメントくださ~い。
子供の頃の読書歴って他は結構普通なんだけど「小公子」「小公女」「クオレ」
「若草物語」「秘密の花園」「赤毛のアン」「足長おじさん」「飛ぶ教室」とか
でもちゃんと子供用になったのじゃなくて読んだから、若草物語も赤毛のアンも
続編続編と続き、何冊もあったかなり長い物語で、夢中で読んだ記憶がある。
しかもたぶん、今読んでも面白いんじゃないかと思う、80歳超えて生きてたら
読み直してみよう
   

(写真は天神にある盲導犬用トイレ)


橋を渡ったら昭和だった

2006-10-30 13:27:13 | ほんまかいな


昨日の日曜日、天神のベスト電器ビル前に、門司駅名物バナナの叩き売り
が出現、しばらく見物してたら、バナナ売りのおばちゃんが1本バナナを
食べてごらんとくれた、るるは「ウッキッキー」とありがたく貰ったが、
数十本のバナナのついた房が300円だよ!と言われ思わず安い買った!と
言いそうになったが、そこは我慢のガンクロウ、先を急ぐ振りをして、
そこを後に天神中央公園へ、だって安いけど重量が・・・大量のバナナを
持って歩くと、博多サルがいっぱい寄ってきてこまるっしょ

中央公園から中洲方面へ歩くと、福博出会い橋というのがあってその橋を
渡ると中州です、そこから玉屋跡の新ビルの1階でるるはコーヒー旦那は
ビールを1杯飲み、そこから川端商店街を通って冷泉(れいぜい)荘とい
う所(古いアパートを使って若い人が、ショップやギャラリーをしている
スポット)へ向かった、10月の企画で福岡の123箇所のアートスペー
スが、「アートをたずねる月」と称して、マップ付き小冊子(各ギャラリ
ーの紹介と展示のメニュウ)をつくり、巡って各ギャラリーの独自スタン
プを集めながら、アートに触れてもらおうというおしゃれな企画があった
のでその2~3をちょっと見に行ったのだ、この冷泉(れいぜい)荘という
古いアパートはあと3年で壊される運命なのだが、窓のサイズはけっこう
ワイドサッシでドアは低いといった、昭和の空気が漂う建物だった。

昭和の雰囲気をそのままに、中州大洋という古い映画館まで戻り、この
映画館の無料観賞券が1枚財布に潜んでたので、今上映中のやっぱり、
昭和な雰囲気の「地下鉄に乗って」という映画を二人で見ることにした。
浅田次郎の原作で本を読んでいたからか、ちょっと感動は薄かった。
まあ今日はバナナの叩き売りに始まり昭和つながりということで完了。

中州からまた橋を渡り平成に戻ってきた、「昭和は遠くなりにけり」
って誰のお言葉だったかなあ?
橋といえば昔、設計事務所にいる頃に橋の調査をしたなあ。

水の都大阪の中ノ島周辺の橋を巡ったことがある
土佐堀川と堂島川に対になって架かる
淀屋橋と大江橋、その上流の堂島川には 水晶橋
その次が鉾流橋(親柱が灯篭になっている)
土佐堀川には 栴檀の木橋、中ノ島をはさんで
バラ園へのアプローチのある 難波橋
堂島川、土佐堀川、淀川の合流点アーチリブの 天神橋
淀川になると二階建ての特徴的な 天満橋
江戸時代にあった川崎渡しが明治の頃
私設で架けられたという 川崎橋
レンガの階段塔を持つ 桜ノ宮橋
アーチ部分のジョイントがおもしろい
それから 源八橋、大阪は橋の宝庫やね
昔見た映画で「泥の川」っていうのがあった
あれは安治川やったっけかな
安治川には川底をわたす地下のずい道があったっけ
なんか芝居小屋へいくのに渡った事があって
これもなかなかおもしろい
あれまだあるのかなあ
中ノ島あたりはもっと巡ってみたいなあ

小倉に行った時、ここも橋がやたら多い街だと思ったが
いろんなデザインの橋があって面白そうだった
こんなに必要ないやろってくらい近い間隔のもあったが
橋の形はさまざまなので特に土木遺産としても興味深い
日田彦山線(福岡県東峰村)の列車が通る大行司~筑前岩屋間
にある「めがね橋」栗木野橋が、11月12日までライトアップ
をするというが、夜空に浮かぶアーチ橋に列車が走る情景は
さながら銀河鉄道の夜だというから、いってみたいなあ。

人と人の間の橋も、架けるにけっこう技術がいる
もう渡れる?と思っていたら
まだ開通してなかったってこともよくある
なかなか技が極められないのでした




地獄の入り口にテントを張り洗濯物を干す女

2006-10-28 15:37:23 | そやね~


「シンジラレナ~イ!」とヒルマン監督が言い、日本ハムが安い!
そして新庄はどこへ行くのか、自民党のラブコールも断り
その他の政党からももちろん出馬などしない、ならば芸能界か?
それより今までごくろうさま、本当に楽しませてくれました。
野球界も一気につまらなくなるよね、一番印象に残っているのが、
2年前のホークスとの試合で、満塁さよならホームランで一塁走者を
追い越してホームインして、単打になったやつ、最高に楽しいなあ。

昨日は手の間編集部から電話があって、先週キャンセル待ちといわれた
装幀家毛利一枝さんの講演、空きがありますのでおいで下さいとのことで
夜の講演だったので、飯を炊き、カレーを作って置いてから、そそくさと
聞きに出かけた、作家の村田喜代子さんも来られていて、二人は10年来の
親友で、旅友達とのことで、装丁の話のあと、二人で行かれた旅の写真を
スクリーンに映して珍道中ぶり?を話された

話の中で興味を引かれたのは、酸性紙問題、50年持たない紙だから、重要な
書物は中性紙にしなければとのこと、最近は中性紙が主流だけれど、それでも
調べたら酸性紙の2~3倍しか持たない、まあ50年でボロボロになったら困る
けど、150~200年で本はボロボロかい?
中性紙はアルカリ紙、アルカリってアラビア語を語源としておりアル(al)は
定冠詞、カリ(kali)は植物を焼いた灰の意味、酸と中和して塩を生ずる性質
(塩基性)を持つものの総称をいうようになった、新聞は酸性紙、手漉き和紙
は中性紙、和紙にも機械で作った酸性紙があるってさ、ちょっと調べてみた。

それから「束見本」つかみほんって言うのが装丁見本で、外は完成本、中身
真っ白の本なんだけど、村田喜代子さんはこれをもらったら日記に使うって
他の作家はどうするのかな

本の表紙のデザインの話で印象的だったのが、「黒い肺」という旧産炭地の
じん肺患者を10年にわたって追ったルポの本で、毛利さんは実物のじん肺
患者の肺の断層を借りて持ち帰り、表紙の想画にデザインして使った。
とてもインパクトのある本に仕上がっていた。
それと本の背表紙の文字がとても大事で「背力(せじから)」っていう。

旅の話で出てきた写真はどこも岩がごつごつした荒涼とした風景の場所で、
そういう「地獄の入り口的風景の場所にテントを張って、洗濯物干したりね
生活するっていうのが夢なのよ」と村田さん(笑)あくまで入り口で?
写真を選んだのが村田さんで、毛利さんはこの人自分が綺麗に写っているの
ばかりチョイスしてずるいんですといっていた。
なんかお二人が民族衣装に着替えて写っているのも何枚かあって、会場を沸かせ
ていた。
韓国で見た仮面劇の話で、男と本妻と愛人の出てくる劇で、本妻はあばた顔の
仮面で愛人は若くて美しい仮面、しかも男と愛人が本妻を殺して、死んだ本妻を
シャーマンが出てきて魂を浄化してめでたしめでたし?の劇を見たんだけど、
古女房は踏んだりけったりじゃないのよ!と(笑)あの劇は何だったのでしょう?
とか二人の井戸端話が面白かった。

隣に座って聞いていた女性が話しかけてきて、なんかグラフィックデザイナーの
方で、母が昔勤めていた事務所の早川良雄というデザイナーを尊敬しているとか
で、ちょっと盛り上がって、帰りに向かいのビルの「ヌアラエリア」という店で
ワインとなすチップサラダをごちそうになった、いいのかなあ初対面だけど、
10歳くらい年上だしいいことにしよう、ご馳走様でした。

今日はボブディランを聞いている、ブックオフで手に入れた中古CDだけど
1961~2000のボブの39年間のライブパーフォーマンスから集めた16曲
なんだけど、ちょっと珍しい選曲CDじゃないかしら。



ジョン レノンは極楽浄土でカーボーイになった  

2006-10-27 01:10:03 | よかね~

JOHN LENNONが生きていれば今年66歳だっけかな。
「ジョン・レノン ラスト インタビュー」というのが文庫で出てた
ので読んでみた、昔読んだっけかなあと思ったが、ジョンレノンは
1980年12月8日ニューヨークのダコダハウスの前で殺されて
しまったが、その2日前のインタビュー記録だ。
池澤夏樹氏の訳です、彼の「スティルライフ」はとても好きです、余談ですが。

Imagine all the people living life in peace
すべての人が平和に暮らすさまを想像せよ

これはおなじみ「イマジン」の歌詞の1行。
「事件の直後アメリカのラジオ局の1部では「イマジン」をかけることを自粛する
という動きがあった。これはジョンの思想が強い力を持っているということを逆説
的に証明するものだ。彼の考えを恐れるものがアメリカには今もいる。この自粛に
応じなかった局にはリクエストが殺到したという。」
と前書きで池澤氏が書いていた。2001年の9・11の事件のことだ。

LENNON LEGEND(The Very Best Of Jhon Lennon)というアルバムを持っていて
彼のソロ活動期のシングル曲を集めたものなんだけども、イマジンから始まって
平和を我らにまで20曲収められている、その解説にも、実際アメリカでの暮し
を切望したジョンだが、政府からは若者に大きな影響力を持つ危険人物とみなさ
れ、FBIによる組織的な盗聴や、過去の大麻不法所持を理由にした国外退去命令
など、ジョンとヨーコの平和活動はさまざまな攻撃や圧力にさらされたとある。

愛や平和をテーマにする活動が迫害される社会ってばかげている、なら、アンパ
ンマンもだめじゃん、愛と希望と平和の使者で、自分の顔を飢えてる人にあげる
し、まあジャムおじさんに替えを作って貰えるから彼はいいけど、ジョンの命の
替えはなかったからね。

このインタビューを読んでるといかにジョンが、生のままの素直な人間かという
のがわかるけれど、さっきのアルバムの曲にしても、彼の生き方をそのまま作品
にしたようで、ヨーコに夢中のときはヨーコのことを歌い、平和が必要だと思え
ば平和を歌い、苦しいときは苦しいと歌い、嬉しい時は嬉しいと歌い、子供が産
まれたら子供の事を、主夫になれば主夫のことを歌い、新しい決意をしたら・・
といった自分たちの生活を歌にしながら、それが普遍的にしかも思想に結びつい
てメッセージになっているなんて、なんてすごいことだろうか。 

インタビューの中で社会が倒錯していて素直であることが恥ずかしいことの
ように思われてて、なにかのふりをしていなければならないことはちっとも
おもしろいことじゃない。って二人は語り、「私たちが・・・素直なのは
なにかが欠けているからなのね。べつの言い方をすれば、ほかのものには
なれないのよ、わたしたち。だから・・・・こうなの。」ってYOKOがいうと
JHONは「ぼくはカーボーイになれるぞ」って(笑)言ってる。

世の中が人に仮面を強要していると感じることはすごくあるなあ、素直じゃない
天邪鬼な、るるも素直になりたいとつねづね思うけど、まああんまり素直だと、
世の中生きにくいってこともあるからね、それでもやっぱり素直に生きれたら
きっと、気持ちいいんだろうなあと思う今日のるるでした。



野蛮な恋ってどんな恋?

2006-10-25 16:42:34 | おすすめ


札幌国際短編映画祭・函館イルミナシオン映画祭・@ffあおもり映画祭
みちのく国際ミステリー映画祭・山形国際ドキュメンタリー映画祭
高崎映画祭・仙台短編映画祭・あきた十文字映画祭・金沢コミュニティ映画祭
にいがた国際映画祭・東京フィルメックス・SKIPシティー国際Dシネマ映画祭
水戸短編映画祭・ぴあフィルムフェステバル・ヨコハマ映画祭・あいち国際女性映画祭
京都映画祭・ショートショートフィルムフェステバル・映画祭TAMA CINEMA FORUM
KAWASAKIしんゆり映画祭・中津川シネマジャンボリー・三重映画フェステバル
宝塚映画祭・神戸100年映画祭・しまね映画祭・広島国際アニメーションフェステバル
アジアフォーカス福岡映画祭・湯布院映画祭・宮崎映画祭・おきなわシネマ&ミュージックフェスタ。

23日の西日本新聞に日本の映画祭の大図解の記事、大小とりまぜてこんなに沢山の
映画祭が日本にはある。
自治体の財政難、合併などで中止となった、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、
中世の里なみおか映画祭、東京国際ファンタスティック映画祭は、残念なことだと思う

たまに劇場映画を見ることがささやかな楽しみで、舞台もコンサートもスポーツも
テレビで見る、極小庶民のるるとしては、映画祭の運営している人たちにはエール
をたくさん送ろう。
この沢山の映画祭のお手本となっているのが「湯布院映画祭」だそう、何故かと言うと
「日本映画と日本映画ファンを応援する」という映画祭のポリシーが始終一貫していること
地域おこしが主目的ではなくあくまで映画のためが第一であること
そして行政に頼ることなく、つまり公費助成を当てにせず、自らの手で作り上げる
ことを実践していて、初期の頃は赤字補填のため実行委員たちが建設現場で働いた
という伝説もある。
何かを動かす情熱というものは、やっぱり一番の原動力なんだろうと思う、湯布院
の場合はもちろん環境もあるかな、風光明媚な温泉地であるという部分も一役買っ
ていると思うが、風光明媚でリピーターを呼べる観光の街づくりを維持する努力も
とても大変だろうと思うから両方にエールだな
いずれにしてもがんばれ実行委員さんたちである。

映画つながりで今日は映画の話にしよう、最近、記憶障害を題材にした映画がよくあるが、
テレビで見た「君に読む物語」はすごくよかった、自分のことを覚えていない女房に、
自分たちの出会いの物語を繰り返し聞かせてやる男の愛情物語なんだけど、この出会い
から結ばれるまでの物語が、とてもいかしてるし、映像もすごくいい、最近テレビ
でみた映画ではぴか一かな。

もう一つ同じ記憶障害をあつかった、ちょっとコメディータッチの「50回目のファーストキス
という映画もよかった、これは事故で1日しか記憶がもたない女性との恋愛物語、
毎日、「はじめまして」で始まる長くて短い?話、出会ってあきらめかけて、でも結婚して
子供も出来るが、朝ベッドで目覚めると、毎日彼女は隣の見知らぬ男に悲鳴を上げる、
日課は朝、彼女にビデオを見せて今までの経過をわからせること。
愛情というか献身の物語、愛情がないと献身もないかな。
私の頭の中の消しゴム」は友達と映画館で見た、記憶を失ってからの話があまりなく、
出会って彼女の病気が進行していく中での、夫婦の葛藤が描かれていて、前の2つ
のように、悲しさよりも深い情を描くのではなかったが、悲哀が美しく描かれてはいて、
これもわるくなかった、チョンウソンのマッチョぶり、いや野蛮ぶりには笑ったしね。
明日の記憶」「博士の愛した数式」はみたかったが見にいけなかった、そのうちテレビ
で見ることになるでしょう。

今日は井上陽水聞いてます
忌野清志郎とのコラボ曲
「帰れない二人」もそうですが
今日はこれですがな

「野蛮な再会」ってどんな再会?
        
PS.
忌野清志郎さまもがんばれ!


巣穴な図書館は心のリハビリ場

2006-10-23 15:24:56 | しらんがな


昨日の日曜の夜、祇園町の「御供所ライトアップウォーク」に散歩がてら
行って来た、東長寺から始まり、聖福寺の広い境内をめぐり、順心寺、
妙楽寺、承天寺をめぐるコースになっていた。
聖福寺では中村誠一カルテットの無料ジャズライブが行われていて、建久
6年、日本に初めて禅宗を伝えた、栄西禅師が開いた寺院の境内の、古い
お堂の軒下の縁を舞台に、ジャズマンたちはいい音を響かせていた。
ちょうどお堂に着いたとき「縁は異なもの」という曲の演奏が始まった
舞台が縁だけに?「What a Difference a Day Makes」39才で亡くなった
ブルースの女王、ダイナワシントンが歌っていた曲、その後はなんかラテン
ジャズがあったり、小雨降る境内で灯明の明かりの中、和服姿の女性たちも
ちらほら居たよ。

このところ見なかった悪夢を昨夜は見てしまった!引っ越した当初なぜか毎日
身体も心も疲れきっていたからか、怖い夢を見続けて、自分の悲鳴で目が覚め
たりして、こりゃあたまらんなあとおもっていた頃があったが
昨日は明け方近くまで起きていたのに、ほんの少しの眠りに便乗しやがった。

昨日の新聞の本と批評欄に、「自殺をしたくなったら!?図書館へ行こう」と題して
滋賀県の能登川町立図書館(現東近江市立能登川図書館)の紹介があった。
この図書館のテーマだそう、建物の内部は自然光に低い書棚、不規則な配置の
椅子たち、壁際に少し奥まったスペースがあって、そこにソファがおかれ、
自分だけの巣穴に本を持ち込めるような造りになっている。
図書館だからといって無理に本は読まずとも、そこに居る自分を確かめ、その
ついでに、たくさんの本の中から一冊を手にとって見れば、何か興味を惹かれ
ることが載っているかもしれない、自分の苦しみ以外のことに興味が持てたら
あなたはまだ生きられるんです、そしてまた疲れたら、いつでも巣穴に戻って
おいで・・・・・って館長のお言葉。

これは私がブログを始めた理由の一つだ、死にたかったわけじゃないが、心の
リハビリには、自分の苦しみ以外のことに興味を持つことがすごく役に立つと
思ったからなのだ、はっきりいってしんどいことだらけで、見かけ倒しのへな
ちょこ女には、こんな図書館が近くにあってくれたらなあと、おもわずに居ら
れようか欲しいなあ、徒歩圏内にできれば、市長!よろしく。
まじで一つの町に一個あれば、へたなカウンセリング受けるより、いじめやら
なんだかんだでで自殺しようと思う若人もちょっとだけ減るかもよ。


    
 幻夢  (るる)

なんかわからんけど
ひどくごわごわした秋の宵

暗黒の挫折感がやってくる

途方に暮れて
分別のないペチカは
冬まで休んでいられない

うつぶせに長椅子に倒れ込んで
死んだ振りして目をむく

ああ なんか食いもの

夜通し鳥の声を
聞いていた様な気がして
庭とこやぶに叫んでみる

うらぶれて 風が吹くと
あわてて道の端をピンで留める

もうずっと先にいった人が
お前

「死に損なった 死に損なった」と
飲んだ暮れては躊躇する

卓上の薇と蕨


PS.
今日はくらいよー

万有引力よりもリンゴ入浴

2006-10-22 01:31:22 | こんなんどう?


焼肉のなべしまの新聞広告石焼ビビンバの写真の上の
「おいしさハートにビビンバ来たよ」
というコピーに久々につぼにはまって、たれ目がより
下がってしまったるるですが、キムチも焼肉もあまり食べません
肉は豚しゃぶ
塩漬け白菜の漬物に七味唐辛子を振って少々の醤油が好きです。


ワシントン19日共同(西日本新聞記事)
かぶると姿が見えなくなる「透明マント」の実現につながるような素材の
開発と実験に成功したと、米デューク大など米英の研究チームが20日付
米科学誌サイエンスに発表した。
研究チームによると、銅を含む特殊な人口素材で金属の円筒を覆い、電磁
波の一種のマイクロ波を照射、反射させずに裏側に回りこませることが出
来たとしている。
光も電磁波の一種で、物体に当たって反射することで物が見える。
光に実見立てた電磁波の一部が反射、散乱せずに回り込めた事から、研究
チームは「透明に見せる素材の最初の実証に成功した」としている。
真の透明を実現するには、光のすべての波長を、どんな形の立体でも完全
に回り込ませることが課題だという。
「透明マント」については、見えない兵士や軍用機などの開発のため米軍
などが研究している。「見えない戦闘機」で有名なステルスは、探知用の
レーダーの電波を異なる方向に反射させて受信させにくくする技術で、光
を迂回させて見えなくする技術とは異なる。

10月9日のひとりごっちで科学の話をして
「テクノロジーが危険を孕むとしても、良いテクノロジーは残し、
悪いテクノロジーはやらないでおこうということはできないらしい、
なぜなら危険なテクノロジーと有用なテクノロジーは同じものなのだそうです。」
っていうことを書いたけど、このところ科学はイコール兵器へという風になって
いくのかと考えると、うんざりでもう研究なんかやめてくれ!と言いたくなる。

天才を国家が権力で兵器職人に育てていくなら、天才科学者はいらない、
凡才だけで地道に小さなことから、こつこつと!平和な世界をつくっていこうよ
と言いたくなる、できることなら核兵器や危険な殺人兵器を完全に無害に消滅さ
せる物質の研究かなんかしてくれる天才を、この地球に送ってくださいと心の神
様に祈る凡人代表のるるです。

もう一つ{超短波}と題するコーナーの記事

「台風13号で落果した福岡産リンゴを丸ごと湯船に浮かべた「リンゴ湯」
が19日北九州市内の銭湯44軒にお目見え「北九州公衆浴場組合連合会
(吉岡利明会長)が被害を受けた果樹園家を支援したいと約4百四十キロ
の落果リンゴを購入。銭湯1件につき40個づつ配った、浴場いっぱいに
甘酸っぱい香りが漂い、利用者は湯船に浮かぶリンゴのようにほんのり顔
を赤らめていた。」
これですいがな、災い転じて福となす、小さなことからこつこつと(あん
さん、きよっさんの所の人?)リンゴは落ちる台風と引力で・・・

リンゴが落ちて万有引力を発見したニュートンさんの生誕300年に
経済学者ケインズが言った言葉
「18世紀以来、ニュートンは近代科学者として現われた最初の、
しかも最大の人物であり、合理主義者で、冷徹無比の論理に沿って
考えることを私達に教えた人だ、と考えられてきました。
しかし、私は、こういう見方はしておりません。ニュートンが1696年、
ついにケンブリッジに最後の別れを告げるにあたっては箱に詰めこんだ
ものは、一部は散逸してしまいましたが、残りが私達の手に入りました。
この内容を良く読んだら誰でもそういう見方はできなくなると思います。
ニュートンは理性の最初の人ではありません。彼は最後の魔術師、
すなわちバビロニア人やスメール人たち魔術の時代の最後の人物だった
のです。」

リンゴはおいしく食べよう、そして皮は紅茶に入れたり、お風呂に浮かべ
よう、そしてアンテナは自分の心に正直に張って、まるいリンゴのような
発想を心がけることにしようと心に誓う、凡人るるの日曜日です。




(写真は我が家のさくらんぼの木

目次をつくってみた

2006-10-21 00:00:00 | 目次どす(過去記事へとびます、とびます)


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2006年・9月

05日勝手にひとりランキングその1(ジョニーデップで賞)
06日女は井戸に捨てられる
07日「で、俺の命はいくらなんだい?」
08日原爆4410発分のプルトニウム
09日村上春樹12工程の謎
10日羊を丸呑みしたニシキヘビ
11日「峠」より「峰」がいい
12日ビル崩壊のメカニズム
13日せきぐちはなこです
14日わずか7億8千万年の宇宙
15日引越し三昧
16日れむさんゑひさんは貴重です
17日国民の休日「停電の日」
18日夜中のサンドイッチ
19日バナナの花と実
20日先生おはよう!もう離婚しましたか?
22日地球の輪切りがみてみたい
23日勝手にひとりランキングその2(男前苦悩賞)
24日桜炭活けた炬燵に入りたい
25日渡り鳥いつ帰る
26日「日本以外全部沈没」はどうなの。
27日アクロバティック・アイロニング
28日エレクトロキューニストの呪い
29日一兆回のキスと耳の豆
30日僕の名前はベニクラゲ

2006年・10月 

01日ハイブリッドな独り言
02日深まりゆく秋と喋る炊飯器
03日彼岸の庭に地獄舌
04日夕闇に燃える菜殻火の頃
05日リバースな独り唄
06日巨大蛙ときゅうりとアフロな新妻
07日アフロな女と自転車男道中記続編
08日北風と太陽と波と岩と
09日お小夜さんここの世で一貫しょ
10日お彼岸の意味は「私」がいないこと
11日踊り子さんは更年期? 
12日上を向いても、涙さんさんとくだる
13日眠れぬ夜はペダルス・ティール
14日海を見る なにがなんでも
15日勝手にひとりランキングその3(涙壺はひとそれぞれで賞) 
16日「土を段ドル」人に乾杯
17日土と一緒に長生きしよう
18日栗握り飯を河畔で食う女 
19日トローバに酔いしれる夜はモノトーン
20日202歳の出会うカササギの橋
22日万有引力よりもリンゴ入浴 
23日巣穴な図書館は心のリハビリ場
25日野蛮な恋ってどんな恋? 
27日ジョンレノンは極楽浄土でカーボーイになった
28日地獄の入り口でテントを張り洗濯物を干す女
30日橋を渡ったら昭和だった
31日ペンギニストって何さ? 

2006年・11月 

01日スーパープレミアビンブタジャムな夜
02日つぶやきから叫びに赤い服はアイデアル
04日コルビジェの海とケルトの大地
05日ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン・2006
06日ロックなばあさん修行にはメモメモカメラ
08日クジラは歌うでもクジラは夢を見ない
09日裏の畑に美味い何かがあたかもしれない
10日即興童話・公園のある2本の木の話
11日11月11日はさよならさよならさよならの命日
13日異次元で拾った放送禁止歌
14日ばいきんマン似の駐在さんに一言!
15日どうもごひいきに!M先生お元気ですか?
16日おしゃれな人生は夢のかなたに
18日イチローもいいがハチローも忘れちゃならぬ
19日勝手にひとりランキングその4(韓国ドラマ篇・あいぐーで賞)
20日おでんと梅干はがぶりより押し出し
23日「黄泉の犬」を黄泉読み過去に旅に出よう
25日哀川翔似の婿より玉木宏似の婿がいい
26日散漫思い出し日記
29日人生「なんだかなあ」な日もある
30日ボノとおかんと時々優作


2006年・12月 

01日電気毛布は夜間飛行への扉
02日美しさと悲しみとのアデリーランド
04日サモトラケ島にNIKEを履いて小走りで
05日天使のような画僧と悪癖添乗員
07日人生は愛の目的地までのデティール
08日未確認ドームは汗と乗りと遊び心の結晶
09日ハツとビンタは皆勤賞のおさわがせデュオ
10日マッチョなアグリッパは多面体
11日急須型の五右衛門風呂に薪をくべろ
12日激戦区天神、激変区天神
14日猫まんまを盗むボス言葉を節約するボス
15日縄文的エネルギーを掘り起こす人
16日ベガーズ(乞食達の)オペラの後は魚の皮ナンバー1
18日韓国のクーデターに散った我が卒業設計 
20日もっと光を!でも月の餅つきはウサギだけ
21日マリアなオオトカゲの遺伝子に脱帽
22日ゐゐのひとりごっちに改訂?
24日さびしいイブにはサンタを尾行
25日万華鏡の瞳をもつ女の子
26日「王将とゲロッパ」は元気の出る歌 
28日「海を飛ぶ夢」を見た夜は身も細る
29日年の終わりに物干し披露
30日脳内物質に翻弄される大掃除

202歳の出会うカササギの橋

2006-10-20 16:00:21 | よかね~
先週半月遅れでミヤコドリが和白干潟に飛来したそうです、赤いくちばしの
渡り鳥はロシアのカムチャッカ半島などで繁殖し、日本には数百派しか飛来
しないそう、和白干潟には、かっては十数羽来て越冬していたそうだけど、
過去2年間は3羽づつに激減、来年彼らは来るだろうか。

家の小さな庭にもけっこう野鳥が来る、鳥の名前はわからないが、イヌびわ
の実が熟す頃(ちなみにイヌびわは隣の木で、家の庭に張り出している)と
さくらんぼの木に実がなる頃(これは家の木、今年はさくらんぼジャムも作
ったよ、酸味があるからジャムには最適来年はパイかな。)
そうだ紅玉がでたらアップルパイを作ろう。

九州北部にだけ住む留鳥「カササギ」は七夕さんで有名だけど、どんな鳥なの
か目の前では見たことがない、ちょっと写真検索してみた。
(写真はカササギ君)黒とブルーと白の綺麗な鳥やなあ。

かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
『新古今和歌集』(『小倉百人一首』にも)
って句が有名ですが、だから今日は七夕伝説の話
(季節はずれなやつ。はい。

天の川をはさんで
鷲座の彦星と琴座の織姫は
もともとはシナの国では夫婦じゃったらしい
夫は遊子、妻は伯陽といった
この夫婦 月の神をことさら熱心に崇めていた
晴れた日には夜毎、月が昇のを待ち焦がれ
そして月が地平に沈むころ連れ立って丘に登り
沈む月の面を眺め、月がついに姿を消す頃
共に嘆き悲しんだ、妻は99歳で死んで星になり
夫は103歳に妻を追って星になるが二人の間には
天の川が流れていたとさ、おまけに橋がありませぬ
天帝さまが一年に一回だけ
水浴びをお休みして釈迦の説法を聞きに行く
七月七日の日にカササギと烏の群れが現れて
体を宙に浮かせ羽根を思い切り広げて
「MilkyWay」に橋が架かる―――
そんでもっていとしい人に逢いにいける

それで短冊に「かささぎのはし」て書くんや
しかしスイカの絵もつるしましたな
スイカを運ぶ編み編みのネット状手提げを頭にかぶり
織姫様になってみたりしましたが

それはさておき

日本に伝わる「たなばたつめ」の話は
機織の好きな働き者の娘っこが
牛を引いた美しい若者に恋をして
結婚するが互いに夢中で
仕事をおろそかにしたため
天帝の機嫌をそこねて
離れ離れにされたという
のやったかな
長生き夫婦の話のほうが好きゃなあ
お月さんもすきやし

出雲では七夕に「ねむながし」という風習があったとか
眠りを洗い流す儀式とかで
夜明け前に若い衆が「ねむ」の葉と豆の葉の束を
携えて近くの川へ出かけ その葉の束をてんでに投げ入れ
短い詩句を唱える―――

ねむは ながれよ
まめのは は とまれ

そのこころは
「眠気よ 流れ去れ
元気の葉よ とどまれ」
と いうことらしい
なんか子守唄のようでもあり
お見舞いの唄のようでもあり

ちょっとこのところ身体も心も投げやりになり
不調が続いているので、呪文代わりに唱えよう。

ねむはながれよ
まめのは は とまれ

ねむはながれよ
まめのは は とまれ

ねむはながれよ
まめのは は とまれ







トローバに酔いしれる夜はモノトーン

2006-10-19 11:59:00 | おすすめ

(南区花畑の喫茶店アンティクローズの窓)


今日はお気に入りの曲紹介
ファエス家のトローバ」を聞いている。
ラス・エルナマス・ファエス
(ファエス姉妹)が歌うトロバドール
(欧州の吟遊詩人とキューバ独自の文化
よって形成され現在まで歌われている歌)
このアルバムがでた、たぶん6年前に、
すでにこの姉妹は72歳と70歳、
フロリセルダとカンディダ
彼女ら独自の流儀で
男が恋人の家の窓の下で歌ったり、
演奏したりする叙情的な楽曲
「セレナーデ」を発展させ、
情熱的な交わりの中で歌い上げる。
歌い手にも年季が入っているが、千年
(言いすぎホントは数百年)の時を得た、
ラヴソングに熱く酔いしれるるです。

一生分の歌声を
水玉模様の帽子の箱に入れ
リボンをかけて
洗いざらしたバスタオルでくるんで
あなたに届けるるる





栗握り飯を河畔で食う女

2006-10-18 21:22:01 | おすすめ


栗が好きだ、かなり本気で栗が好きだ
だけどだけど枕元に栗をかごいっぱい置いて寝るとか、栗で箪笥の
引き出しがいっぱいです。とかはありませんが
それより昨日の夕飯の4合の栗ご飯の為に27個の栗をむくのに
2時間近くもかかっちまうなんて、なんてなんて・・・なんて
渋皮な野郎たちめ
おかげで今日は娘の弁当も、旦那の昼ごはんもくりっとまるっと
ぜ~んぶおみとうしだ~で栗ご飯です、しかも栗ご飯のおむすびを
2個つくり、たくあんも4切れ、サランラップで包み~のして
お出かけカバンに放り込み、るるはママチャリで家を出て、郵便局と
なんじゃらかんじゃらの仕事を済ませ、那珂川の辺の緑地帯にて
栗握り飯を食べたのだった、どーよ栗握り飯を河畔で一人食べる女って
しかし人間のこの第1の食欲はとてもとても深い醜い欲にもなります。

昨日の新聞の記事、北朝鮮に対する「ぜいたく品」の提供や販売を禁止した
国連安保制裁決議により、金日成総書記の豪奢な生活を締め上げることになる
とある。
国民の窮乏をよそに金総書記の贅沢三昧振り、フランス産ワインやコニャック
を好み、約1万本を備蓄、日本すし職人やイタリア人シェフを招聘し各国料理
を堪能し、好物の日本産魚介類、イラン産キャビア、デンマーク産豚肉、など
現地から調達し、ベンツ約500台、持ち、欧州産の高額な馬で乗馬を楽しむと
いう生活、もうあきれてお休み中の富士山も噴火するに違いない。
人間の欲の最も醜い標本だね。

話は変わるが、最後にはまたもどるという話なんだけど
香取俊介、鈴木正信共著「北京の檻」(文芸春秋刊)幽閉五年二ヶ月を読んだ。
日中国交回復前の混乱期にスパイ容疑で逮捕・監禁された日本人商社マンの実話
である。
鈴木氏は大陸生まれ、少年時代をハルピンで育ち、16歳で敗戦、翌1946年中国
共産党軍に徴用され、軍医助手として各地を転戦、国共内戦や朝鮮戦争を体験し、
1953年に日本へ戻るのだが、商社マンとなった鈴木氏は1968年2月商用中の北京の
ホテルで解放軍の軍服の人間たちにいきなり逮捕され、身に覚えのないスパイ容疑
で5年2ヶ月もの間、北京監獄に幽閉されることとなる。

「戦争」と「中国」と「革命」この3つのキーワードが一人の平凡で温厚で柔和な
男を過酷な運命に巻き込んでいく、彼の生い立ちや中国時代の行動からすれば、
軍医助手として、中国に貢献してきた人間でありながら、毛沢東の文化大革命と
いう時代背景に人生が翻弄されていく様子が書かれている。

5年間の幽閉生活での取調官とのやり取りは、まさに闘いといってもいい、何が何
でも身に覚えのない彼への容疑を自白させようとする取調官、認めるわけにはいか
ない鈴木氏、このバトルは5年2ヶ月も続くのだ、普通の人なら自暴自棄になって言
いなりに嘘の自供に追い込まれるだろう、彼が何故闘い続けられたのか、本の内容
は日本を祖国に持ち中国を母国?に持つ(あとがきでは在日日僑というのがしっく
りくると書かれていた)一人の人間の寂寥感を伴う屈折した回想録となっていてと
あとがきにもありますが、とても興味深く読めた。

一番興味を引かれたのは軍医助手として各地を転戦する青年時代の心の変遷である
18~9歳の純粋なスポンジのような頭に毛沢東思想が染み込んで、本気で日本へ
帰って革命をやるんだと思っていた彼が、あることがきっかけで変化していく、そ
のくだりが書かれた第六章、ここで書くと読む人に悪いから書かないけれどね、で
もちょっとだけ。

「中国人は着る物には無頓着な人が多いが、食事は特に重視する「メシで差をつけ
る」のである。戦闘部隊でも真っ先に走っていくのは、大きな鍋をかついだ炊事班
である。このあたりで戦闘があると前もって隊長から命令がくだる。すると、しか
るべきところにまず飯炊き場を設営する。」~略~とにかく熱い飯をつくって食べ
させる。それは中国の慣習なんです。冷えたもんなんか食えるかと。熱い飯で士気
を鼓舞するわけです。」というくだりがあって、最新鋭のアメリカ製武器をもち、
トラックで移動していた国民党軍が、はるかに装備の劣る人民解放軍に負けたの
は、食糧が米軍の携行食糧だったからだとの説もあると書かれてあった。

そして毛沢東の革命というものに疑問を抱いていく出来事につながるのですが。
中国と日本の違いを知ることのできるおススメの1冊です、栗握り飯を持って
どこか気持ちのいい場所で読みましょう。

人間の欲が世界中で争いごとを巻き起こしてく、特に権力欲はほかの欲を総括して
しまうから、最もやっかいな人間の業なんだろうね。

「・・・なんでも自分のものにして、もって帰ろうとすると、
むずかしいものなんだよ。ぼくは見るだけにしているんだ。
そして、たちさるときには、それを頭の中にしまっておくのさ。
ぼくはそれで、かばんをもち歩くより、ずっとたのしいね。」
(緑色のレインコートのスナフキン)

写真は朝鮮あさがお」

土と一緒に長生きしよう

2006-10-17 12:43:45 | つぶやき

(海ノ中道海浜公園のぞうさん)

昨日のひとりごっちで載せた左官職人さんの言葉で
「土は可能性を秘めとる。もしかしたら、世界を救えるかもしれん!
その可能性をとことん追求して、途中で切れたら生まれ変わって
また次の時代で続きをやりたいね。」
って言うのがあったけど、新聞にいずれ枯渇する石油依存から抜け出す方法の
一端として「水田を油田に変えろ」と題して、米からバイオエタノール抽出し
燃料化する実証実験に乗り出す、福岡県築上町の取り組みの記事があった。

普通米の3倍の粒がつく「西海203号」「タカナリ」という品種を、転作田
遊休農地を活用して3千6百トンの米を収穫、原油換算で約6百35キロリット
ルに相当する、千八十キロリットルのバイオエタノールを精製するという試み、
さらに原料米の裏作でナタネを栽培。食用油をつくり使用後の廃油をバイオディ
ーゼル燃料(BDF)として利用する構想もある。

バイオエタノールの利点は燃焼しても成長過程で吸収した二酸化炭素を排出する
だけで、大気中のCO2収支を増加させない、バイオエタノール3%混合ガソリン
は通常のガソリンより2.4%のCO2削減効果があるんだって。
その上、将来の世界的食糧不足の対応としていつでも食用米として転換できるよ
う水田機能を維持する上にも役立つしって、全国の生産調整の遊休地などをあわ
せると約百万ヘクタール、すべてを米に替えると約百万キロリットルの原油(バ
イオエタノール百八十万kl)に相当するらしいから、これはよかね、すごいぞ
がんばれ地方、がんばれ農家やね。

これからは田んぼの広がる地域や地方ほど豊かな場所に変わっていくという予感
希望の光かもしれんぞ、若者よ田んぼをめざせ!土に生きろだ!
土を段ドル人たちが増える為には何をすればいいのかなあ、農学部を増やす?
農業高校をみな国立にする?うーん、ニートを全部農家に修行に出す?ああ10/2
に書いたドイツの就業対策見たいに?。なんでんかんでんやってみる価値はあり
そう、それに、るるの見たかった「菜殻火」(ながらび)の風景も長生きすれば
また見られるかもかもだ!そうなったらいいな

今日はIGGY POPの(NAUGHTY LITTLE DOGGIE)を聞きながら
このブログを書いたので、アイ・ウォナ・リブを拾いましょう。



I  WANNA LIVE  (IGGY POP

運命は刻一刻と変わっていき
足場はゆらいでいく
俺に出来るのは 気をつけるだけ
やるべきことはやっちまったことに感謝さ
テレビをつけるとバカどもが
インチキをやっているのを映し出す
何歳になっても バカはバカ
ひと思いにやっちまった方がいいんじゃないか?

もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もっと もっと 生きたいんだ

俺の眼を見れば
魂がこもっているって分かるだろう
ペプシよりもベター
MTVよりもクール
カリフォルニアよりホット
1グラムよりも
今浸かっているクソよりもディープ
そんなの知ったっこっちゃないぜ

もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もっと もっと 生きたいんだ

一歩前に出ろよ 闘る時が来たぜ
蹴り、ひっかき、噛み付きタイムさ
お楽しみは もうおしまいだけど
構ったことじゃないぜ

もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もう少しだけでも
長生きしたいんだ
もっと もっと 生きたいんだ
もう少しだけでも
もっと もっと 生きたいんだ
もう少しだけでも
もっと もっと 生きたいんだ
もう少しだけでも
もっと もっと 生きたいんだ
もう少しだけでも

(対訳 山崎智之)

「土を段ドル」人に乾杯

2006-10-16 14:44:42 | そやね~


昨日の夕飯は秋鮭の鍋だった、買い物に行っても、メニューが思い浮かばず、
白菜、大根が冷蔵庫に残っていたので、苦しいときの鍋だのみ、菊菜とかぼちゃ
としいたけと焼き豆腐を買い足し、さて鍋のメインは豚か?鳥か?と悩みつつ
スーパーを一巡りして鮮魚のコーナーにさしかかると、「秋」の文字が目に入った
3切れ入りパックの秋鮭!これですがな、安いし、なんといっても旬旬旬、と
くしゃみ3回RURU3錠、めでたくメニューも決まって、大分産新米も仕入れて
坂道をママチャリでよっこらと帰宅。

鍋を食べた後の日曜の夜はゆっくり録画したビデオでもと思っていたら、目の前に
は、山のように詰まれて、アイロンを待っている、取り入れて、てきトーにたた
まれた洗濯物たちがある、「うーん。しゃーないやるか!」重くて痛む胃をなだめ
つつ取り掛かったが、Tシャツ30枚、カッターシャツ2枚、半ズボン2枚、長
ズボン1枚、ランニング2枚、制服のブラウス2枚!計39点!!。
「あんたなんぼほどためてるのや~」一気に高熱殺菌じゃー!!というわけで、
9月27日のブログに書いた「エクストリームアイロニング競技」に出て、金メダ
リスト目指せるくらい、アイロン肩になった日曜の夜でした。

昨日、2つの小包が届いた、一つは「手の間」編集部から季刊雑誌「手の間」の
創刊号(春号)とVol.2の秋号だ、「手間をかけて創るひと、手間をかけて創ら
れたもの。」をテーマに取材し創られたすてきな本で、年4回1冊800円と
リーズナブル、福岡の警固というところにギャラリーとショップとイベントスペ
ースと角うちと編集部がある。たまたま私が聞いて見たいと思った講演がその
「手の間」であり、申し込んだが、今キャンセル待ち状態で、たぶん無理だろう。

それは本の装幀家、毛利一枝さんという人の「装幀の話あれこれ」なのだが、
行くだけ行って角うちでもジャックするという手もある?(飲みたいだけかい!)

その手の間の創刊号の記事「土と生きる」で左官職人の話。
「ほんわかした壁に仕上げて、ち言われてそれがどげんことかわからんとダメ。
だからいつも観察する姿勢を身につけて、壁に対するセンスを飲み込んでない
といかんのやね。」
取材記者の驚きは左官の職人たちの無駄のない仕事ぶり、現場に着くとサッと
仕事に取り掛かり、12時弁当と15時のお茶をはさみ17時をめどに一気に仕上げ
にかかる。仕事を終えたときには、ほぼ同時に片付けもピッシッと終えている。
鮮やかな手際のよさ、これは「段取り」と呼ばれる。「カンのいいヤツは段ドリが
違う。相手が何を求めているかが、言われなくても先にわかって動くんよ。そうい
うヤツは下っ端の中でも光っとるね。」

この作業上の段取に加えて素材にも段取が必要で「土を段ドル」ことができねばな
らない。左官は土と生きている。
「もろに土の家!ちいうんを造りたいね。土で簡単に包み込んだような形の、人を
守る家。住み心地いいと思うよ~。あ~、その光景が目に浮かぶ、。土まんじゅう
の家の屋根には草が生えとって、煙突からけむりがでよる、そんな村。ありえる気
がするよ。土は可能性を秘めとる。もしかしたら、世界を救えるかもしれん!その
可能性をとことん追求して、途中で切れたら生まれ変わってまた次の時代で続きを
やりたいね。」
うんうん住んでみたいねそんな家に、毎夜ゆっくりねむれそうやな
と思うるるでした。


もう一つの小包はパカポコ牧場(ブックマークからHPに入れる)の友人から、
青森りんごのお菓子甘栄堂の「薄雪」(今日の写真です)というのだった、友人の
牧場は岩手だが、開けてみると、津軽特産のりんごを芯と皮を取り、果汁を取り、
羊羹状に流し固め乾燥したお菓子で、りんごの香りと、ほんのりと上品な甘味と、
いい感じの硬さのゼリーの食感は私の脳みそに酸素を送り込んでくれた。
「ありがとう、パカポコさん、おかげで今日はいい日曜日でした。」

たぶんこの原料となるりんごも土と生きる人々の作品だよね、土は偉大だし、
土と生きる人たちも、もっと大事にする国そして人にならにゃいけないと改めて
思ったのでした。



今日の拾い唄

桜色のスカートの
すそが春風に
なびいてるの
今日も寂しさ
かみしめて
アゲハ蝶とびかう
城隍堂への道
一緒に泣き
花が散れば
一緒に…

(がんばれクムスンで姑が唄い旦那が途中から参加すると唄をやめてしまい
お義母さんは一人で唄いたいのよと・・で結局最後の歌詞はわからずじまい
の拾い唄、一緒に・・・なんだろうかと今日も悩むるるです)

勝手にひとりランキングその3(涙壺はひとそれぞれで賞)

2006-10-15 02:01:09 | かってにランキング
今日は日曜日、たっぷり涙をだしてみるのもいいかも知れず。
ただただ泣ける映画を見て、ちくわな心を癒してください。
泣けない場合はたまねぎ料理でもゴーグル無しでつくってみよう。


(DEAD MANのジョニー)ランキングその1ですが。

ひとりで勝手にランキング その3(涙壺はひとそれぞれで賞)

01位「アイ・アム・サム
(本当に動物的に涙がくだるので勘弁してくださいで賞)
02位「野ばら
(るるがハーモニカで昔よく吹いた曲で賞)
03位「マイ・フレンド・フォーエバー
(くさい運動靴を抱いて寝ると生きてる実感が得られるので賞)
04位「ねぎをサクサク卵をポン
(やっぱり3分ラーメンにはねぎと卵と涙を入れねばならないで賞)
05位「ロレンツォのオイル命の詩
(本当に本当にこの母は賢く偉大で賞)
06位「真夜中のカーボーイ
(この映画で愛に男も女もねえってことを知りましたで賞)
07位「父と暮らせば
(るるも押入れの中に父が居ないか探したで賞)
08位「ニューシネマパラダイス
(99日目に姫の元を去った兵士にゆるゆると涙が下るで賞)
09位「モリー先生との火曜日
(ジャックレモンは泣かせるコメディ俳優だったで賞)
10位「僕を葬(おく)る
(フランソワオゾン監督は奇才過ぎて一般受けしないで賞)
11位「マラソン
(結局だから素直になって涙さんさんとくだるで賞)
12位「ショーシャンクの空に
(脚本に翻弄されて塀の中にあなたの心は落ちるで賞)
13位「フィッシャーキング
(幻想と幻覚と後悔と希望とを全部味わえるで賞)
14位「猟奇的な彼女
(猟奇が許される女は涙の味を説明できる女で賞)
15位「嫌われ松子の一生
(ごみ屋敷のごみがカラスになって飛び立ったら夜は闇に満点の星が輝くで賞)
16位「抵抗の詩
(あまりに古くて思い出せないくらいに悲しいで賞)
17位「北京ヴァイオリン
(ヴァイオリンの響きがあまりにせつないで賞)
18位「ダンサーインザダーク
(暗く悲しい鬱々しいミュージカルを踊る女に完敗で賞)
19位「愛を乞うひと
(髪を梳くひとは愛をいつか知る人で賞)
20位「グース
(鳥は生まれてきて始めてみたものを母と信じるで賞)
21位「フェノミナン
(本当の幸せは愛する人の胸で死を迎えることで完成するで賞)
22位「夜になる前に
(キューバの熱にうなされてしまうで賞。ジョニーデップが出てるのよね)
23位「死ぬまでにしたい10のこと
(ノートに箇条書きしてからやってみるで賞)
24位「南京の基督
(悲しさの水溜りにはまり込んでジタバタしても遅いで賞)
25位「サトラレ
(泣きのエンターテイメント映画としてはいけてるで賞)
26位「パッチギ
(イムジン河はるるの子供の頃、歌いましたで賞)
27位「サイダーハウスルール
(スパイダーマンもりんごで目覚めるで賞)
28位「アトランティスのこころ
(アンソニーホプキンスは名優すぎるで賞)
29位「チング友へ
(のたれ死んでもチャンドンゴンはチャンドンゴンで賞)
30位「グッドウィルハンティング
(一生会わないで続く友情もあるで賞)


但し その1、その2登場の作品はわざわざはずしましたがやっぱり別格ということで。







海を見る なにがなんでも

2006-10-14 23:55:55 | よかね~

(海ノ中道海浜公園)

今日は母の代理の用で海中まで出かけた、海ノ中道は博多湾に突き出すへその
緒みたいな?半島で、その先っぽには金印で有名な志賀島がある。
ここに来るのは一年ぶりくらいだなあ、去年仕事で国営海ノ中道海浜公園の現場
管理事務所に、2週間ほど通って来たが、たしか冬が近く寒かった、プレハブの
事務所の中は暖房がきいていたが、トイレは動物の森まで行かねばならぬ、サル
やフラミンゴにからかわれつつ、寒い中をとぼとぼ歩いたなあ。
JRで行く手もあったが、今日は秋晴れさね船でいかにゃなにで行くって日
ですもん。ベイサイドプレイス(博多埠頭)までバスに乗り、市営渡船で約15分、
白い波しぶきを上げて、海の上を高速で走っていくと、気分はカリブ海クルーズ、
なんて青い空、なんて青い海。そしてあらためて、福岡には海があると思う、普段
海など見えない街中を、右往左往しているから、海があることも忘れてしまうのだ、
もっと海を見よう、晴れた日にはずっと海を見よう。

用事が済んで海中の公園も久しぶりなので少し歩いた、コスモスが満開、バラ園
では秋咲きのバラも咲いていて、マイク真木も口ずさみつつ、写真を撮る、勉強
熱心だからね、バラ園の手前に前はワイルドフラワーの丘だった場所に、花のミュ
ージアムと名づけられた、ガーデンが出来ていて、ハーブやダチュラも咲いていた。

たまたま先週から、公園の現場管理事務所に仕事で自転車男も来ているので、
売店で買った3時のおやつを差し入れに立ち寄った、
少し休憩してから「じゃあ!またね~」とノートパソコンに向かう自転車男を一人
残して外に出た。
土曜日なのでプレハブ何棟か、どこにも人影なく、いかにも休日らしいが・・・。
自転車男はやっぱり1時間以上かけてママチャリで来ていた・・・

渡船乗り場の桟橋から、マリンワールド(水族館)の海に開かれた観客席が見える
ステージプールは見えないのだが、ちょうど帰りの渡船が着いて、乗り込もうとした
とき、ショーのイルカが跳ねた!そうか見送ってくれるのか
ばいば~い また海の上を走ってくるよ。
次は弁当と枕とピクニックシートと読みかけの本と出来ればワインとチーズなんか
も欲しいるるです。



   海を見る  (るる)


海を見る 波を遊ばす
雲に乗る 潮風に浮き立ち

海を見る 昨日の線香花火
匂いの染み付いた 人差し指
空にかざして 太陽を梳き

海を見る 波止場の売店の絵葉書
ピカソの手はグローブパン
ボーダーのTシャツの肩で
口を拭く

海を見る 遥か遠くとは
いずこのことか

ビロウの木の下は日陰にならない
焼けた肌は光って唸る

遥々来たぜ 此処から其処へ

海を見る 綴れに織って
白波五人衆 もろ肌だして
見得も切れず

海を見る なにがなんでも
海を見る 日がな一日
海を見る 寝食忘れて
海を見る 秋の昼下がり

海を見る