RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

馬酔木に酔う 雛の祭りに 月思う

2009-03-04 18:04:23 | さるきましょう

(桜桃の花の蜜吸いメジロの眼が白いうちに・・・。)

ひな祭りも終わると
本格的に花が咲く季節
花粉も飛ぶ季節
我が家の花粉症
1位は自転車君 2位はお穣 3位がるる
るるは今のところ
比較的被害症状が少ないので
花に怨みはありません
1位2位のお二人は花を怨んでいるのか
どうだろう ?
鼻をすすり 眼を真っ赤にして
きっと怨んでいるでしょう
でも花に罪は無い
人間が山を人工林にし 空気を汚し
花粉を街に運ばせた犯人だからね
花を怨むな
鼻をかめ
・・・。
ところで鼻にそして脳に通じる耳ですが
耳垢には殺菌作用があるらしいから
あんまり耳掃除を頻繁にするのは良くないかもね
昔どこかで読んだ記憶があるんだけど
耳を洗うクセのある人が脳に細菌が入って
それが元で亡くなったとかなんとか
まあ耳掃除は気持ちがいいかも知れんが
ほどほどにね
眼から鼻 そして耳に抜けて 春けらし

春の花で好きなのが
馬が酔う木とかいてアシビ(馬酔木)
アセビともいうが
先日
ソンさん家近くでお雛様コレクションを飾って
一般開放しているお宅があるからと連れて行ってくれた
小さなお雛様が座敷に沢山飾られて
奥さんが迎えてくれて
コーヒーまでいただき
ご主人には記念にと写真を撮っていただき
その場でプリントしてくださった
毎年 雛の時期には沢山人が訪れるのだそう
お雛様たちもそうやって飾ってもらって
嬉しそうだった


(ほんのりしてやがる)

その帰りに
大好きなピンクの馬酔木を見つけたのよ
学名 Pieris ピエリス
ギリシャ神話の詩の女神
馬も酔わせるっていうのは
葉に毒があるから
グラヤノトキシン I (アセボチン?アセボトキシン)
葉を煎じると殺虫剤になるって
だから
馬酔木は自然農薬としても有効?
哺乳類の草食動物はこの木は食べないから
馬酔木の多い地域は
あるいは
草食動物の植物食害が多いともいえるらしいよ
この馬酔木の花は
つぼ状すずらんに似て可愛い
同じようなツボ花は結構沢山あって
姫石楠花や岩南天それにドウダンツツジね
このドウダンって灯台躑躅って書くけど
漢風に 満天星躑躅 って書くほうが 
あたしゃ好きだな
学名は Enkianthus anthos
意味は 妊娠花 さ ふくらんでるからね
いやはや花はエロチック
いつでも
だから花粉受粉で大騒ぎ?

まあそれはともかく
花色は基本白色だけど
ドウダンにもピンク色や赤がある
紅更紗ドウダン と 口紅更紗ドウダン
可憐な花よ 可憐でエロチック
まあ女性名詞な花よね
男性名詞的なのはなんだろう?
美男カズラかな
サネカズラともいうけど
ほら百人一首 三条右大臣の句

名にしおはば 逢坂山の さねかずら
人に知られで くるよしもがな

(逢って寝るという名を もっているならば
その逢坂山のサネカズラは、手繰れば来る様に
誰にも知られず あなたを連れ出すてだてがほしいよ)


(裏側もみたりのたり)

はなはだ男前なサネカズラの蔓は
ねばっこい
だから昔は整髪料にしたらしい
リンス替わり かもしらん
男前にはかかせない綺麗なおぐし
なんか実はお酒にしても いいってよ
南五味子っていって乾燥させて煎じると
薬効もあるらしい
滋養強壮・咳止めに効くって
自然は役にたつねえ
人間は役立たずだけど
人間も煎じて薬になるならいいのにね
死んでから人の役に立てる
生きて役にたて って?
ごもっとも
人の役にたつのも大事だけど
人が自然の役に立てれば言うことないんだけど
難しいよね
せいぜいが
花を嫌わず怨まず 愛でてやるって ぐらいしか
思い浮かばない
申し訳なし

馬酔木葉を  酔いたきばかり 齧りつつ
役にたたぬは ひとばかりなり
ばかりばかりなり
字あまりあまり




今日の拾い唄

花月吟     <唐伯虎>
かげつぎん      <とうはくこ>

花有り月無ければ 恨み茫茫
はなありつきなければ うらみぼうぼう

月有り花無ければ恨み轉長し
つきありはななければうらみうたたながし

花美人に似て 月鏡に臨み
かびひとににて げっきょうにのぞみ

月明水の如く 花香を照らす
げつめいみずのごとく かこうをてらす

杖に扶けられて月下花を尋ねて歩み
つえにたすけられてげっか はなをたずねてあゆみ

酒を携えて花前月に對して嘗む
さけをたずさえてかぜん つきにたいしてなむ

此の如き好花 此の如き月
かくのごときこうか かくのごときつき

花月を將て 尋常と作す莫れ
かげつをもって じんじょうとなすなかれ

(意味)

花が咲き
(そこに月が出ていれば一層よい感じがするのであるが)
もし月が出ていなければ、
なんとなくぼんやりと気が抜けた感じがして、
恨みを残すのであり、
また月が出ていても、
花が咲いていなければ
さらに恨みを長くひくのである
今夜は花が咲き月も出て
美しい花はちょうど美人が、鏡に向かうように
月にのぞんでおり、
月明りはまた水が澄んでいるように、
香りのよい花を照らしている。








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