RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

シンビジウムと審美眼に酔う休日

2007-03-04 21:04:15 | よかね~

(咲きましたシンビジウムでした誰よ君子蘭なんていったのは

今日は朝から籠って経理のお仕事
まだ確定申告の書き込みまで至らず・・・。
昼にお茶づけ食べてもうひとがんばり
お茶漬けのお供は今日はかつお佃煮昆布と茎わかめ
それと必ずあられを入れなきゃいけません
三幸製菓の「粒より小餅」か、亀田製菓の「七つまみ」
小袋がいくつか入ったおかきで、小袋の中も数種の味が楽しめてお得
食べ過ぎないのでさらにお得?
お茶漬けにはおかきです、まあ醤油餅もうまいが
お米にお餅も、お米におかきもなんか主食オン主食ってか
でも美味いもんはしょうがないさ
たくあんよりおかきなのよ
るるはね
スーパーでかごに必ず入れてしまうのよ
小袋あられ(おかき)中毒?
一時「北越」っていう新潟のおかきやのある商品に感激し
母ともども嵌って、メーカーに電話で注文したこともあったよ
でもそのおかきは今はもう見つからない・・・幻だったのかも。

おかきって言えば、昨日大宰府の参道で
るるを誘惑する醤油の匂いが漂ってきて
手焼きおかきやさんだったんだけど
そのまま行き過ぎるにはあまりに魅力的
で海苔巻きと紫蘇まぶしを一枚ずつ
自転車男はゆず粗目とえ~となんだっけ(忘れた)を
一枚づつ買って食べ食べ参道を歩きました
参道には梅が枝餅を食べ食べ歩く人が多いのですが
自転車男は甘いものはケーキもチョコも食べるし
酒も大好きなので両党なんだけど、アズキだけは苦手で
食べない、るるは食べますがね
梅が枝餅屋がずら~と並ぶ参道ですが
何処で買ったらいいの?って思う人は
とりあえず行列人の多い店で買ってみよう
梅が枝餅屋も格差社会なのか?
売れてない店はほんとに売れてないようだし
売れてる店は行列を捌くのに大忙しの有様
食べ比べたこともないから解りませんが
そんなに差があるものなのかなあ
まあ、あんこ好きにはこだわりもありましょうね。

大宰府は梅もそろそろ散ってきてますが
昨日は観覧席が組まれてあり、今日の曲水の宴の為かなあ
その観覧席の向かい側には九州国立博物館へのアプローチ
和風の大屋根をくぐり数十メートルに連なる長いエスカレーターを上がると
その先に動く歩道が続いていて、期待感を募らせる演出

「トンネルを出るとそこは博物館だった」ってわけで
青いかまぼこ型の鉄骨軸力ヴォールト構造の屋根と
ハーフミラーに竹林や緑を写すファサード
地下2階、地上5階の大きな競技場のような建物
とりあえず入ってみましょう
九州国立博物館は平成17年10月16日に開館して以来
入場者数を右肩上がりに更新し続け、この2日に300万人を突破
1年4ヶ月でこの数字はあっぱれかと思う

今、3月11日まで開催されているのは
「プライスコレクション・若冲と江戸絵画」です
西鉄沿線に住んでるとこれでもかってくらいに宣伝しまくりな
行かなきゃっておもわせる企画ではあります
これも多分20万人は入ってると思うのですが、やるねえ。
さて、江戸絵画ですが
奇抜で斬新な画面の中で素材たちが踊ってるよってな力強い筆捌きに
まあ、ちょっと~ちょっと~って双子も言うよ
丸山応挙に長沢芦雪、伊藤若冲の本物を見といて損はないっていうか
江戸の粋をのぞいてみたら、なんの味がするか試してみよう

それにしてもプライスさんのような審美眼のある資産家がいるってことが
芸術の発掘、保存に重要ってことがわかります
るるも別荘に一対「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」(葛蛇玉筆)を所望したいなあ
だってこのモノトーンの雪景色にかなり心うたれてしまいました

コレクターといえば、昨日たまたま手にした、季刊「銀河」春号に
青山二郎の特集があってね
資産家の家に生まれてコレクターで本の装丁家だった青山二郎って人

小林秀雄や永井龍男や中原中也、河上徹太郎、中村光夫に大岡昇平
三好達治に宇野千代に白洲正子といった
そうそうたる人たちが書いた青山二郎との交流の文が載っていて
青山二郎の日記の一部もあったんだけど
ちょっといいかもってわけで

今日の一文

これくつたあ 蒐集家
づろくたあ 図鑑屋
うりてやあ
かいてやあ
見せてやあ
かきてやあに
よみてやあ

売り食い
居食い
借金を質に入れ
暇に励んで
退屈しなかった
僕の遊民生活

ぜいたくな心を
清算(はぶく)必要はない。
ぜいたくに
磨きを掛けねば
いけないのだ。

僕の生活信条は、
今に黙って食へるだけの
金が手に入ったら、
文章や画を売らないで、
遊んで暮らすことだ。
確信を以って遊んで暮らすことが
出来る人間は 僕だけだ。
芸術は衣食の手段に
するものではないし、僕の仕事ではない。

一度茶碗を愛したら、
その茶碗は自分にとける。
一度梅原を見たら、
梅原が自分の中にとける。
一度人を見たら人が自分の中にとける。
一度牛乳を飲んだら、
一度肉を食ったら、
一度酒を飲んだら、
自分の血の中にそれらが
とけるように、
精神も受けただけのものは
自分の血肉の中にとける。

昔の人間が感じた感じ方で、
ものを感じねばならぬ。
流儀が人を泳がせる。
言葉が人を恋愛させる。
骨董が人に美を教える。
便利が人を利口にする。
この流れに差を差さねば
滝壷に落とされる。
昔の人のやうに
自分のタコで
ものを感じ取らねばならぬ。

またしても、
しようこりもない、
をのれかな、猫にかつぶし
とんびにあぶらげ、のれんに腕おし、
つがもねえ
(青山二郎日記から)季刊「銀河」春号


「形のなかにある魂」を求めた人
とあったが
彼の装丁した本はとてもいい
色もいい手彫りの木版の模様がいい
我流の書き文字もいい
なにがいいって
るるはきっと彼は人間ってものを
一番に見ているって感じが匂うからだ

江戸絵画にもちょっと通じるものはあった
若冲らの絵の中の動物は人格がある
形に魂を求めるのは絵でもあるのだろう
と思う。

粋に生きれる人は幸せだよね
無粋なるるにも感じる心はあるっていうのに
なんてこったい
って石をけってしまいます












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