RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

ペニー・レインに血の雨が降る梅雨の真夏日

2007-06-29 01:07:29 | こんなんどう?

(雨は欲しいが、風も欲しい真夏日)

22日「夏至」も過ぎ~。24日「UFOの日」も過ぎ~。
28日は930年、平安京に落雷して菅原道真のたたりと
信じられたという日、だから「雷記念日」らしい
しかし今日、雷は鳴らない・・・雨も降らない。
(佐賀の一部に土砂降りがあったらしいが)

今日は
なんとなくペニー・レイン(ビートルズ1967-1970)
を聴きながら、雨が欲しいと思う日
ペニー・レインはポールの歌だ、ポールが歌っている
「ペニー・レイン」っていうのは
彼らの祖父母達がアイルランドからイギリスに
移り住んだ場所、港町のリヴァープール(臓物捨て場)に
実在する地名なんだけど、この歌詞にでてくる人たちは
ポールやレノンの記憶の中の人たちなのかなあ

自分が手がけた髪型を写真にとって自慢する床屋さんや
どんなにひどい土砂降りでもレインコートを着ない銀行家や
砂時計が大好きでポケットに女王陛下の写真を隠す消防士や
交差点の真ん中でケシの花を売る看護婦さんや
歌詞の中のペニー・レインはセピア色の小さな田舎町
ペニー・レインってなぜか勝手に想像して
るるはレインって付くけど、実は雨の少ない
青空の似合う町なんじゃないかって思っている
実際はどんな街なのか、ちょっと気になったりする
そんな気分の今日は兎に角、むしむし蒸し暑い
生気も奪われる梅雨の真夏日だ
雨が欲しい・・・。

昨日北海道帯広に住む友人から久しぶりに電話があって
「北海道には梅雨らしい梅雨ってないよ」
って、言っていたが
この不快指数を宅急便で送りたい
関西にいた頃、この友人は花粉症だったが
北海道に移住して以来、花粉症は出ないという
狭い日本でも気候が違うのだ、兎に角
今日の博多は暑い。
蒸す、蒸すムス~

こんな日はどう過ごすのか・・・。
暑気払いをせねば、ということで
天竺会のソンさんとチョさん(毎度ですが日本人)と
数ヶ月振り?で会った、まあいつもの如く
通り過ぎる人間や周りの他人を観察しては
あ~だ、こ~だと批評しつつ暑気払いを慣行した
雑談の中で
ソンさんが息子におこずかいを渡す時に
「はい。今月の介護保険ね」
と言って渡すらしい
息子は
「これだけじゃあ、介護できないよ」
って、言うらしい(笑)
なるほど介護保険も年金も国に預けるより
子供のいる人は子どもに、いない人は連れ合いに
それもいなけりゃ親友や兄弟姉妹にでも渡しておくほうが
将来のためかもしれんと思う


(夏は好きだ・・・やっぱり好きなんだ)

しかし暑い、まだ6月というのにさ
若い頃は、夏が待ちどうしかったのにね
海だ、キャンプだ、花火だ、祭りだと
なんだか1年の中で一番浮かれていた気がするのに
夏には1年中夏でもいいと思っていたのに
(まあ冬になると冬も悪くないって思ったりしていたのだが)
その頃、秋と春はなんか中途半端で
身体にまとわりつく空気の質が、どうもいやだったのに・・・。
歳をとるってことは
あいまいなことをあいまいに受け入れていくってことかな
夏や冬の潔さを辛く思い、春や秋のあいまいさを快く思う
いいのかなそれで・・・いいのだろう
それでも体調が万全ならば
夏に汗を流し、シャワーを浴びてさっぱりした後
ビールやすいかを流し込んだ時だけは夏もいいねって思う
一瞬のきらめき、ひとときのやすらぎ

そうやって
夏を。つみかさねて。つみかさねて。つみかさねて。
進化しすぎた人間の退化を経験していく

ペニー・レインを聴いていた今日の新聞には
ラスベガスでポール・マッカートニーとリンゴ・スターと
オノ・ヨーコと故ジョージ・ハリスンの妻オリビア(敬称略)
の4人がCNNテレビに出演しインタビューを受けたと
載っていた、アルバム「LOVE」の製作1周年だかららしい

そんなビートルズの祖父母達アイルランドとイギリスの
因縁と宗教戦争の元凶であったヘンリー8世が
美貌の侍女のアン・プーリンと不倫し
王妃キャサリンと離婚したいがために
ローマ教皇庁と縁を切り
カトリックからプロテスタントへと
強行に国を変えて、その後も女狂いはとどまらず
后もとっかえひっかえの王さまだったが
そのアンとのあいだにできた娘エリザベス1世を
描くドラマが数日前やっていて、前後編だったが
見たかったのに前編を見逃し、後編だけを見たのだった

あ~ん中途半端はいなめない
「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮」ってドラマ
生涯独身だった美貌の処女王と呼ばれたエリザベス1世
その愛と孤独と政治手腕を描く物語でもあった
後編だけでも面白かった。

このエリザベス1世の母が
アンと結婚する為に后の座を追われたキャサリンの娘
メアリー・スチュアートが女王の座にいた時
プロテスタント教徒を血祭りにあげ
イギリスをカトリック国に戻した
そのことから血まみれメアリと呼ばれたんだけど
あのブラッディマリーってカクテルの名前でも有名になった人

そのメアリーの死後エリザベス1世が女王の座につき
またもプロテスタント擁護の国となったイギリス
カトリック国アイルランドを武力統治するべく軍を送ったり
この軍を率いたのが歳が離れたエリザベスの若い元恋人
エセックス伯
最後には彼は女王への反逆罪で斬首された。
ドラマの後編の中心が
このエセックス伯との愛憎の物語でもあった。

この国の歴史は親の因果が子に伝染していくことの不幸
王の愛欲が宗教戦争の始まりの原因であったという事実
まっこと根深い血みどろの歴史だ
真夏日にはちょっとよけい疲れる話じゃが~

ペニー・レインでバーボンでも飲まなきゃやり切れん
てな、終わり方で今日はゆるしてちょうだい
だって暑いんだもの