私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

お行儀の悪い人たち

2009-01-22 | 10住む・暮らす
世の中には、法律違反ではないけれど、○か×かと言えば、明らかに×…暗黙の了解に反した行為というものがあるような気がする。

底辺に道徳とか、しつけとか、常識といったものが深く脈々と息づいていてこそ暗黙の了解は保たれるわけだが、そこのところが欠落している人たちが悲しいかな明らかに増えている。

私の住むマンションは、駐車場のほとんどが機械式になっていて、入庫、出庫の度にキーボックスにキーを差し込んで操作が必要となる。

キーボックスの扉は、開ければ閉めるのが常識だと思うのだが、ある特定の住人が車を出入する度、必ず、キーボックスの扉は全開の状態で放置される。

特定の住人以外の利用者が利用する都度、180度に開かれた扉をきちんと閉めておくのだが、自分が利用した足跡を残すかのように、必ずその住人の利用後はキーボックスの扉は全開である。

若い夫婦なのだが、彼らの家は、トイレもお風呂も扉が開けっぱなしだろう…と想像する。

多分、玄関には靴が乱雑に脱ぎ散らかしてあるに違いない。

心も整わず、出世もしないだろう。
彼らの間に育つ子供は、勿論マナーを学ばず、周りの人々に眉をひそめられていることに気がつかないまま、自分はいじめられている…とかいって嘆くのだろう。

実家の隣家は、子どものおられなかった未亡人(死語かも)が、長く華道教室を営んでおられた京風の立派な邸宅であった。

瓦一つ一つ、生垣の木々一本一本に手をかけ、こだわっておられた美邸であったが、その方が亡くなり、相続された方により賃貸に出されるようになってから、みるみる間にその美邸は薄汚れていっている。

転勤族で、家族の多い方が、借り上げ社宅として住まわれることが多いようなのだが、現在の居住者は従来になくお行儀が悪い。

子沢山で玄関からは靴や傘があふれている。
玄関に乱雑に並べられた自転車。

飲み物、お菓子の袋や容器が、側溝や近隣の庭に投げ散らかされる。
他所の家の壁にボールを打ちつけて平然としており、美邸の一角をかたちづくってきた小さな庭石が、近隣のいろいろな所に積み上げられ、素知らぬ顔だ。

勿論、落ち葉は道路に散らばり放題。
いたずらな子供も子供だが、当然指導していない親御さんも「?」な対応をなさる人物。

美邸はみるみる薄汚れ、美しかった庭木は手入れされることなく、生気を失い枯れ始めているようだ。

しかし、彼らとて法律違反ではなく、迷惑なお行儀の悪い人たちに過ぎない。

当節、声に出して改めてもらう、地域の力はなくなってきている。
とかく面倒な社会になっているので、妙な人たちには関わらないに限る…というのが共通認識だ。

このままでは、そんなご迷惑な人たちが多数派になって、美しき日本の地域社会は死に絶えるかもしれない。
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