私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

丑年の始まり

2009-01-03 | 1食べる
時の流れだけは万人に平等だ。

私の年も改まり、年末年始を楽しんだ。

野菜を食べねば…と大量の煮物をつくり、刺身にしゃぶしゃぶ、すき焼きにお雑煮と訪問者を口実にとっかえひっかえの食道楽。
しっかり食べて、新年にふさわしく、また一段と丑の姿に似てきたようだ。

松の内が明けてからは、ベジタリアンにならなくっちゃ…。

不謹慎なことを書きつつ、不況の風にさらされている人の存在が頭の隅から離れない。

炊きたてのご飯で握る「おむすび」が一番の御馳走だというのは、長年変わらず私が信じるところなのだが、お味噌汁を鍋いっぱいにつくり、大量の「おむすび」を握って公園に出かける夢をみた。

当地でも、大晦日には「おせち」や「ホッカイロ」が配られたとニュースで読んだ。
日比谷公園では大規模な炊き出しが連日なされている様子。

ほんのちょっとした選択のタイミングで、生活を足元からすくわれた人たち。
他人事ではない。

ボランティアの広告をみていれば、私だって今年は参加していたような気がする。

佐藤初女さんという方のドキュメンタリーを、年末、NHKのハイビジョン番組で見た。
どこかで見聞きしたことのあるおばあちゃまだ…と思っていたら、「ガイアシンフォニー」というドキュメンタリー映画で取り上げられたことのある方だと友人から教えられた。

…食べることは命をいただくこと。
自然の力をいただくこと。

穏やかでやさしい思想。
今の私には沁みるものがあった。

ずっと若い頃、お金や生活のことを度外視して、漠然と理想として考えていた生き方をふと思い出したりした。
今年は、佳い生き方を少し考えてみたい。
コメント
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