Kanpo-Masterです。
今週のNEJMで目を引いたのは
http://content.nejm.org/cgi/content/short/355/11/1154
のEchinocandins for Candidemia in Adults without Neutropeniaでしたが、
我々の実際の臨床で使うMicafunginについての記載は少なかった。
しかしステントで使用されるsirolimusや降圧薬のnifedipineにより
21%, 18%のAUCが増加する可能性があるとのこと。
臨床的に大事だと思った点は、MicafunginはCryptococcus neoformansや
trichosporon speciesに関しては活性がないこと。
カテーテルを介した血液培養でのカンジダ陽性はcontaminationの可能性が
高いこと、カンジダはカテーテルにbiofilmを形成しやすい。
血液培養陰性のカテーテル培養陽性例は治療の対象にはならないこと
基本的な治療期間は最後の血液培養陰性確認から2週間
治療にも関わらず、カンジダが出まくっている場合には、、
カテーテル感染を疑いこれを抜去、endocarditis, septic thrombophlebitis
を考えることが大事である
一方、Candin系単剤での使用を控えるべき状況は、、
*candida endocarditis, meningitis, osteomyelitis,
endophthalmitis, and brain abscessesなどのようである
まだ治療効果が不明であるので、、
Candin系は3剤とも妊婦さんにはカテゴリーCである
といったところです。
もうひとつ、http://content.nejm.org/cgi/content/short/355/11/1161
には、MGH case recordsですが、両側腎癌の症例が出ています。
片方の腎摘出患者が、もう片方に腎癌ができた場合、どうするか?
治療することで、透析になったりQOLを落としかねない状況で
この症例が選択したのはradiofrequency ablationでした。
今週のNEJMで目を引いたのは
http://content.nejm.org/cgi/content/short/355/11/1154
のEchinocandins for Candidemia in Adults without Neutropeniaでしたが、
我々の実際の臨床で使うMicafunginについての記載は少なかった。
しかしステントで使用されるsirolimusや降圧薬のnifedipineにより
21%, 18%のAUCが増加する可能性があるとのこと。
臨床的に大事だと思った点は、MicafunginはCryptococcus neoformansや
trichosporon speciesに関しては活性がないこと。
カテーテルを介した血液培養でのカンジダ陽性はcontaminationの可能性が
高いこと、カンジダはカテーテルにbiofilmを形成しやすい。
血液培養陰性のカテーテル培養陽性例は治療の対象にはならないこと
基本的な治療期間は最後の血液培養陰性確認から2週間
治療にも関わらず、カンジダが出まくっている場合には、、
カテーテル感染を疑いこれを抜去、endocarditis, septic thrombophlebitis
を考えることが大事である
一方、Candin系単剤での使用を控えるべき状況は、、
*candida endocarditis, meningitis, osteomyelitis,
endophthalmitis, and brain abscessesなどのようである
まだ治療効果が不明であるので、、
Candin系は3剤とも妊婦さんにはカテゴリーCである
といったところです。
もうひとつ、http://content.nejm.org/cgi/content/short/355/11/1161
には、MGH case recordsですが、両側腎癌の症例が出ています。
片方の腎摘出患者が、もう片方に腎癌ができた場合、どうするか?
治療することで、透析になったりQOLを落としかねない状況で
この症例が選択したのはradiofrequency ablationでした。
確かに、ファンガードでのbreakthroughが問題になるこのごろ、、安全性に関しては信頼がある薬だと思っていますが、、
あとNEJMの症例はたしかにPCGでいいかも、、
と僕も思いましたが、
Micafungin(ファンガード)使用中のトリコスポロン感染が少し前から話題になっています.亀田総合病院の血液内科が4例の報告を今年3月のCIDに出してました.当院でもその頃に1例経験しました.その症例は,もともと尿からトリコスポロンが出ていたのですが,その後,敗血症を来たし,亡くなられました.アンホテリシンBを使いましたが,後の祭りでした.抗真菌薬の選択肢が増えつつある今,適正使用が重要ですね.
あと,↑の症例,S.anginosus and S.constellatusなら,PCGでOKでは??とNEJMに文句を言ってもしょうがないですが...しかもImagesだし,コーナーが違うか.