杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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NIPPV

2009年05月30日 | Kanpo-Master の部屋
大学での当直中です。最近は毎日10時過ぎに帰宅しなんだかバタンキューな生活です。ほんと、疲れます、、。楽しく仕事はできているとは思ってますが、、、。
当直の合間にざっと読んでみました。BMJから、、
Use of non-invasive ventilation to wean critically ill adults off invasive ventilation: meta-analysis and systematic review [BMJ 2009;338:b1754]

NIPPVは挿管患者において致死率を減少させ、VAP, intensive care unitでの期間の減少、在院日数、人工呼吸器管理の日数などを減少させることができる。
ただこのmeta-analysisはCOPDを多く含むstudyがほとんどで、その他の雑多な疾患(mixed)に関してははっきりいってよく分からない,でも使っても予後を悪くはしなさそう、、。

自分の場合、心不全主体+肺炎というsituatoinにしばしば遭遇し、他科依頼ではその場合抜管されてから相談を受けることが多い。挿管前ならばCochrane Database Syst Rev. 2008 Jul 16;(3):CD005351によるとCPAPやNPPVは意味はありそうだ。
自分が一番知りたかったのは再挿管されるリスクをNPPVは心不全患者で減らすことができるか、ということだったが、それは今のところ不明のようです。また再挿管
後のstandardな抜管とNPPVを使用しての抜管のどちらを行うか、についてもどちらがいいのかはよくわかっていないし、議論が分かれるところ。状態が厳しいのでどの方法でも予後は変わらないのかも知れません、、。

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