杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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漢方セミナーを終えて

2007年03月03日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。 

今日は四ツ谷のツムラ本社ホールで200人近くの薬剤師さんが
来ていたのだが、漢方歴2年の私が学術の峯尾先生の後に
レクチャーすることになった。
なんでもツムラ本社は移転が決まっているのだが、これがこの建物
での最後の講演会だったそうで、御縁を感じた。
咽頭炎、喘息、慢性咳嗽、アレルギー、下痢、肺炎、COPD,結核など
一般内科の西洋医学的アプローチと私の漢方著効例のお話をさせて
もらった。笑いを少しとりながらで比較的リラックスしてできた。
その後、昭和薬科大学の田代眞一教授の漢方の話題、糖尿病の最近の知見
などあり勉強になった。その後、田代先生らとお食事したのだが、
漢方との出会いについてのお話を伺ったり、
研究者でもあり、臨床医でもある先生のその情熱に心を打たれた
漢方の話をしていると医学だけではなく経済や中国の話、
歴史の話になっていくことに気づいた。きっと人間がはるか昔から作り上げて
きた漢方そのものを検証しているのが現在の漢方医学だからかも知れない。
漢方を通して沢山の方とのつながりが出来ていることに感謝し、
まだまだ努力せねば、、と痛感しました。
Araiとも先生当直あけに来てくれてありがとう、、、、
写真は生薬の調整役、甘草、です。

さあ~せっかくなので一問。

2007年03月03日 | まめ知識にしちゃって!きゃー
酸素解離曲線は、動脈血内での酸素と結合しているヘモグロビンとPaO2の関係です。このPaO2を反映するもうひとつがSpO2です。
この酸化ヘモグロビンの割合を皮膚から測定するパルスオキシメータは日本人が発明したものです。

その大変えら~い、すばらしい方は次のうちどなたでしょうか?
1) 三倉さん
2) 青柳さん
3) 角田さん
4) 町田さん

チアノーゼ、、の解答で~~す。

2007年03月03日 | まめ知識にしちゃって!きゃー
みなさま、結構鋭いですね。
猫騙しさん、ご明答です!
還元ヘモグロビン5g/dl以上でチアノーゼ出現。
その場合、15-5=10g/dlが酸素と結合しているヘモグロビン。
つまり10/15=2/3=66.7%が酸素と結合しています。
SaO2 66.7%ですので、PaO2 37 Torr程度という相当な低酸素状態ということです。
やばい!!状態ということがおわかりでしょうか!?

猫騙しさん、考えすぎです。
混合血、静脈血も皮膚、爪床にはありますが、それは正常な状態でも存在しPaO2が正常であれば赤くみえています。ですので、赤色ではなくなるチアノーゼ状態では動脈血での酸素状態の著明な低下が主体なのです。だから上記の話でいいんだよ~~ん。