「メスキータ」の内部、実際はもっと薄暗い感じでした。(2018.09 撮影)
写真の一番奥の白く明るい空間は外部ではありません。
イスラムのモスクとして建てられたこの建物の中央部に、
後にカトリック教会として改造された白く明るい空間が見えています。
でも、このゴシック様式の教会建築は、
あまり面白くありませんでした。(ゴメンナサイ)
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写真手前のオリジナルのモスクの空間は、
「薄暗く同じ単位が無限に連続する祈りの空間」だったようです。
「すべての人は神の前で平等であり、すべての人の祈りのための均質な空間」がこのモスク。
この「同じ単位が無限に連続(増殖)する平等で均質な空間」は、
なんだか「細胞の中」や「宇宙空間」をさまよっているような?
とても不思議で未来的な感じがしました。
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「イスラム・デザイン」素晴らしい!
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「メスキータ(mezquita)」は、スペイン語でモスクを意味しています。
最盛期(10世紀末)には2万5千人も収容することが出来る巨大モスクだったそうです、
現在はカトリック教会の「聖マリア大聖堂」として世界遺産に登録されています。
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セビージャからAVE(スペイン高速鉄道)で1時間30分ほど、
AVEの中でお弁当とビールをいただき、コルドバに着いた。
とても早い、新幹線の東京〜浜松ぐらいの感じです。
コルドバ駅からメスキータまではタクシーで20分、便利です。(10ユーロ:1,200円)
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「メスキータ」はとても素晴らしかった!
学生の頃から憧れていたこの建築は、想像をはるかに超えた素敵な空間でした。
「イスラムの感性は本当に凄い!」と改めて思いました。
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こんなに素晴らしい感性と知恵を持っているイスラムの人たちが、
「今は何故あれほど不幸な境遇にいるのだろう?」と・・そんなことを思った。
あまりの広さに、案内図を広げて現在位置を確認しながら進みます。
それでも均一な無数の柱の連続で方向を失い、迷いました。ハハ
祈りのための平等で均質な空間ですが、柱の上のアーチ架構の向きで
「聖地メッカの方向」はすぐにわかるように作られています。
・・と言うことが、しばらくこの空間をさまよっているとだんだんと分かりました。
(事前にもっと勉強して来ればよかった・・と思った)