
川辺の石にビッシリと厚く苔が付いていた。
今年は特に苔の量が多いように感じた。
八ヶ岳連峰蓼科山の御泉水自然園を訪れた。
ここには本当に素晴らしい自然がある。
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ここに来たのは2年ぶり、散策していて少し気になったことがあった。
森全体の「苔」の量がとても多いのである。
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ここ自然園の森は「御泉水」の名前の通り、わき出る湧水によって湿地帯になっている。
鬱蒼とした森なので地表に届く光の量も少なく、
湧水から発生した霧が地表に長くとどまる湿地帯なので、
「苔」があるのは当たり前なのだが、
その苔が今年は一層と深くなっているように感じた。
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この日一緒に訪れた、この近くの山に数十年通っている友人夫婦とも、
この「苔」の話をきっかけに、
「今年は洗濯物が乾かない」「布団が湿気てる」「除湿剤が数ヶ月で満杯になる」
などと、最近の山の「異常な湿気」の愚痴話で盛り上がった。
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「八ヶ岳、蓼科、車山」のエリアは「夏は涼しく空気が乾いているから爽やか」が自慢だった。
それがここ数年、なんだか「湿気」を感じるようになってきている。
お互いに「昔は良かった」「昔はもっと爽やかだった」と思い出話に花が咲き、
最後は「やっぱり地球温暖化なんでしょうね?」と環境問題で話は落ち着いた。
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少し大げさな結論でしたが、でも本当にそんな気がします。
ジワ〜ジワ〜と山の環境が少しずつ変わっているのを肌で感じます。
私たちがこの山に通い始めた27年前とは明らかに「山は変わっています」。
永住ではなく通っているからこそこの変化に気づくのかもしれませんネ。

苔がビッシリと付いていました。とても綺麗でした。

森の地表を覆う苔も今年はとても多い、苔の厚みを感じます。
これも綺麗なんですが・・・その量感に圧倒されました。

木の枝から垂れ下がる「サルオガセ」も増えたような気がします。
(サルオガセ:苔に近い地衣類で空気中の水蒸気を吸って育つ)

遊歩道はリニューアルされていてとても綺麗でした。
歩いていて気持ちが良かった。管理人さんゴクロウさん。
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名犬エースもピョンピョンと楽しそうに歩いていました。
ここ御泉水自然園は昔からワンチャンはOKなんです。
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でもワンチャンも人もこの遊歩道から一歩も外に出てはいけません、それが決まりです。
そのルールでこの自然環境が守られている。
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この日、この遊歩道から外れて歩いている小さな子供がいた、
親たちが叱らない様子なので・・私たちが注意した。
でも親たちもこの子も日本語がよくわからないようだった。
(日本でのルールは守ってくださいね、お願いしましたヨ)