「下におりたいけどな〜なんだか怖いからもう少しここに居よう〜ッと」
階段上の高みから一階の下々の営みを見渡す名犬エース。(前足が可愛い)
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この頃の名犬エースは階段が苦手。
上る時は今までと変わりなくスッタスッタと登れるのだが、
下りるのがどうも苦手になったようだ。
階段の途中で下を向いたまま動けなくなり「ヒ〜ヒ〜」と助けを求める、
でもほっておくと知らないうちに降りてくるから、・・甘えているのかな?
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これは私も同じこと、駅の階段なども下りる時の方が全身に力が入る。
最近は手すりに自然と手を添えるようにもなってきた。
さすがに途中で「ヒ〜ヒ〜」と助けを求めたりは(まだ)しないが、
動物はどれも歳をとると下りる動作が苦手になるようだ。
(だからこれは恥ずかしいことではない!)
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14年ほど前に名犬エースが我が家に来た時、室内飼いが条件だった。
これはエースを譲ってくれた「犬猫の里親探し団体(正式名称は忘れた)」からの条件。
これには私たちも笑顔でOK、エースとの楽しい生活がはじまったのだが、
仕事場と寝室のある二階には「上がるのはダメ!」としつけていた。
しつけられたエースはもちろん上がってこない、賢い名犬だから。
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このルールが壊れたのは「東日本大震災」の時だった。
家がグワングワンと大きく揺れていた、私たち夫婦は二階にいた、
一階にいた息子に「すぐに上に上がってこい!!」と怒鳴った。
(木造の住宅は地震で潰れる時は一階に居ると危ない!・・これは本当です)
息子から「エースはどうする??ここで三本足で立ったまま固まって震えてるヨ!!」
「わかった!エースを連れてすぐに上がってこい!!」とまた怒鳴り返す!
家はグワングワン揺れつづけサッシはギシギシと鳴っていた・・とても怖かった。
(我が家は、私たち夫婦の設計だったのでよけいに怖かった・・ハハ)
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そしてこの時初めて二階に連れてこられたエースは、
「なんだ〜、僕も二階に上がって良いんだ〜、これからは、あ〜が〜ろ〜」と思ったらしく、
これ以来、気安く二階の仕事場まで上がってきては私の足元で体をすりよせて昼寝をしたり、
散歩の時間が来ると一階からわざわざ階段を上り私を呼びに来るようになった。
(・・楽しい思い出です)
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最近は、エースもすっかり歳をとり、
一日中ほとんど二階の寝室の私たちのベッド横のクッションで過ごすようになっている。
たいていはいつも寝ている。
イビキをかいたり寝返りをうったり寝言を言ったり、まるで小さな子供がいるようだ。
(「ヒンヒン」と犬も寝言を言います・・・夢を見ているのですね)
途中で下を向いたまま動けなくなるエース。「ヒ〜ヒ〜」
この体勢からの次の動作は「後ろ足を下す」が正解ですが、
この一連の動作がスムーズにできなくなってきたようです。
・・頑張れ!
上る時はスッタスッタ(スタスタではない)と登る。
最近、階段板に「滑り止めカーペット」を敷いてみた、
エースの動きも少しは改善されたようです。
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エース!・・元気でいてね。