「炎は生きている!」メラメラと形を変えながら燃え続けます。
「本火」を使用したワヤンは久しぶりです。
公演前日からどんな段取りだったかを思い出しながら試行錯誤が続きました。
その甲斐もあり、本番では写真のような「完璧なワヤンの火」を作る事が出来ました。
素晴しいネ!
名古屋徳林寺でのワヤン公演は、当日の天気も良く、予定どおり屋外の会場で「本火」を使用した公演となりました。火には「ヤシ油」が使用されます。何故ヤシ油か?と言いますと、「インドネシアではそうしているから」「燃やした時の香りが良くインドネシアの感じが出るから」です。
ヤシ油の難点は日本の環境では「固まっていて扱いにくい」ことです。融点(固体が融解し液体化する温度)が24.6度だそうです。だから日本ではたいてい固まっている、夏の暑いさかりでは日中は液体、でもワヤンが始まる夜更けになると湯煎をしないと扱えない、片付ける時も容器の底の方は固まっていたりします。日本でのワヤン上演の前後には大量のお湯作りが必要で手間がかかります。
でもやはりヤシ油にこだわります。ダランをはじめメンバーのみなさんも、出来るだけインドネシアに近い「ヤシ油の香りが漂う空気感」でワヤンをやりたい訳ですね。
でも、もし「天ぷら屋さん」とか「お蕎麦屋さん」でのワヤン上演の機会があれば、それは問題なく「菜種油」にちょいと「胡麻油」を加え、その「お店の香り」に合わせた油を使用したいと思っています。なにかお話がございましたら、ご遠慮なくご相談下さい。(か)
炎はメラメラと形を変えながら人形を映し出します。
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