昨日の夕方の「芝居がかった雲」。ティム・バートン風。
写真右手奥は「小金井のカヨナン」と私が勝手に呼んで尊敬している巨大なケヤキ。
写真では大きさが分かりませんが、本当に巨大なのです。
4年前に、半分ほどに切り詰められたのですが、今では30mほどに復活しつつあります。
日々の管理が本当に大変なのに、このケヤキを切り倒さなかった地主さん!ありがとう!
昨日の夕方、いつものように名犬エースとお散歩に出たのですが、日中の本当に頭の悪くなりそうな猛暑の空から一転して、空一面はなにやらとても「芝居がかったおおげさな雲」に覆われていました。ここまで芝居がかったからには「龍」の一匹ぐらい出てきてもらわないと納まりが着かない感じだな~と、思ったのがいけなかったのでしょうか?一天にわかにかき曇り(すでに充分曇っていたけど)大粒の雨が「ドタ!ドタ!ドタ!」と落ちてきたかと思うと、数秒後に「ドタ!ドタ!ドタドタ!ドザァ~!!」っと、ものすごい勢いの夕立になりました。私とエースは大急ぎで走って近くにコンビニの軒先で雨宿り。
雨宿りといっても「たっぷりとした軒先」があるわけでもなく、コンビニの照明サインの出幅90センチほどの空間です、それでも急な夕立にはありがたく、数人の人が雨宿りをしていました。雨脚はなかなか止まず、そのうちみなさんはパラパラとコンビニの中に入って行きました。私(か)はエースが可哀想なのでつきあって軒下にいました、するともう一人だけ店内には入らないで雨宿りを続けるオジサン(オ)がいました、歳の頃は私ぐらい、どこか職人風なくだけた感じ、日焼け顔、肩には手ぬぐい、ハンチング姿、片手には口の開けた缶ビールを持っている、ちょっと顔が赤いかな?、なぜが大きなビニール袋を抱えています。
(オ)「やまないね~」
(か)「そうですね~、でもホラ、あのたりは青空が見えているし、じき止むとおもい思いますよ。」
(オ)「そうかな~」
(か)「大丈夫ですよ」
(オ)「オレさ~、今クリーニング屋でこれとってきたんだよ」と、抱えている大きなビニール袋を目で示す。
(オ)「だから、これが濡れてしまうとさ~、また洗って干してアイロンとかかけなきゃならないからサ~、クリーニング代が無駄になるんだよね~、ハハハ~」と一方的に話し始めるオジサン。
オジサンの感じからして、日常的にはクリーニグとはおよそ無縁のような感じの人なので、この抱えているクリーニング袋の中身には特別な思いがあるのだろうな~?近々オジサンの特別な日があるのかな~?と、このオジサンの人生を一瞬考えてしまうのでした。ハハ。
(オ)「オレさ~、相撲が好きなんだよね~。アレ?もう6時過ぎてるから今日は相撲終わってるよね。あ~!残念だな~見れなかったな~。相撲は日本の国技だからね~、やっぱり日本人の横綱がほしいよね~、モンゴルばかりじゃつまんないよね~」と、なにか一方的に自分の好きな話題を話し続けるオジサン。
(オ)「ダンナさんは、関取ではだれが『ひいき』ですかい?」といつのまにか私は「ダンナさん」になってしまっています。雨が上がるまで10分間ほど世間話しをしていて、そろそろ雨も上がってきたので、
(か)「ではお先に・・」とエースと歩き始めると、
(オ)「その犬!オスかい?」とオジサンが初めてエースの事に触れました、
(か)「そうですが・・」
(オ)「その犬いい顔してるね~。ダンナさんに似てるよ。犬は飼い主に似るってい言うからね~」と、オジサンが別れ際、たぶんその時思いついた最大級の別れの言葉をかけてくれるのでした。(犬が俺に似るか?!)と内心思いつつ「ありがとう!」とオジサンとニコヤカに別れました。オジサンはビール缶を片手に、クリーニング袋を抱え、ヒラヒラと手を振ってくれました。
そんな短い雨宿りでしたが、「日本は平和でいい国だな~」とあらためて思いました。・ワン。
オジサン、クリーニングの袋は大丈夫でしたか?(か)
記事の内容とは全く関係ありません。
今朝200回練った納豆!
一座のメンバーの入知恵です。
この詳しい話は、いずれまた。
ネバ~~~~~~ギブアップ。