
「comoloco」ラベルの絵はウッドペッカー(キツツキ)、ビーフシチューにぴったりの赤でした。
梅田一座の座長某氏が我が家に来てくれた。今、某氏と二人で作っている本の打ち合わせだった。某氏は洒落たワインを持ってきてくれた。酉年にちなんで鳥の絵がおしゃれなラベル。後日、ビーフシチューの夕食の時にいただいた、口当たりが良くおいしかった。
スペイン語の「comoloco」とはmadとかcrazyという意味らしい、このラベルの絵はウッドペッカー(キツツキ)だそうだ。・・なるほど。
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私が子供の頃「ウッドペッカー」というアメリカマンガをテレビでやっていた、なんだか絶えず騒がしく落ち着きのないずる賢いキツツキが主人公で、いつもケラケラケラケラとcrazyに叫んでは暴れまわっていた印象がある。楽しみに見ていた。
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この頃の日本のテレビ(1960年代)はなんでもアメリカだった。マンガ、ドラマ、コメディー、西部劇と何もかもがアメリカだった。
記憶にあるテレビマンガだけでも「ウッドペッカー」「ポパイ」「ヘッケルとジャッケル」「キャスパー」「ベティーちゃん」「マイティマウス」「マィティ・ハーキュリー」「ディック・トレーシー」「トムとジェリー」「早撃ちマック」「フェリックスちゃん」と、ものすごい数だ。テレビの中にアメリカが溢れていた。
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当時、小学生だった私は、そんなアメリカに憧れていた。このころのアメリカのホームドラマを見ながら「アメリカ人になりたい!いつかアメリカ人になってディズニーランドに行きたい!」と本当に思っていた。当時の日本の子供達はみんなそうだった。
「大きな冷蔵庫」「大きな牛乳瓶、アイスクリーム、アップルパイ」「庭でのバーベキュー」「ドアのある個室の子供部屋」「広い芝生」「名犬ラッシー」「車が入るガレージ」「犬と走り回れる広いリビング」「暖炉」「揺り椅子」「広くて明るいキッチン」「キャッチボールの得意な優しいパパ」そして「いつも綺麗にしているママ!」何もかもが憧れだった。
こうして思い出してみると「大きな冷蔵庫」がやはり一番だ、60年代の日本の小学生はまだまだ日常的に空腹だったことがよくわかる。
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日本時間の今朝、第45代アメリカ大統領の就任式があったようだ。「アメリカ人になりたい!」と子供たちはもう絶対に思わないだろう。madでcrazyなアメリカにならないことを願う。

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