作品:2・0・1・4「新・聞・紙」
12年目の自宅のメンテナンス。外壁の塗り替えが主な工事だったのですが、まあこの際だからついでに直してしまおう、と思い立ったのが内装床タイルの補修。
12年も使っていると、ちょいとしくじって割ってしまい、ズ~っと気になっていたタイルが一カ所あって、そいつの貼り替えをお願いしたところ、下見に来たタイル屋のオヤジサンから「いいですかい?だんなさん!貼り替えの当日はね、タイルの目地に電動カッターをグワングワンと容赦なく入れますからね、ものすごいホコリが出ますよ!覚悟しておいてくださいね。」と凄まれてしまいました。気の弱い私は大慌てで周囲の養生に奔走しました。といっても、簡単に言うとホコリのかかりそうなところを新聞紙で覆っただけなんだけど。
いたるところを新聞紙で覆てから、改めて眺めてみると、意外にもこれが?とてもカッコいいのである!まるで「梱包」の巨匠クリストの作品の様にも見える・・???
クリスト、ご存知ですか?、日用品の「梱包」から、橋も建物も山も谷も海もなんでも「梱包」して作品にしてしまうアーティスト。1985年にパリのポンヌフ橋を梱包した美しい作品は有名。
さて、それから我が家がどうなったかと言いますと、結局、電動カッターをグワングワンと使うこともなく穏やかにタイル工事が完了しました。・・なんだ~はりきった新聞紙の意味が無かったじゃん。
「やい!タイル屋!大げさなんだよな言い方が。・・あまり脅かさないでね、血圧高いんだから。・・まあ結果は良かったんだけどネ。」(か)
作品:2・0・1・4「シ・ン・ブ・ン・シ」
逆さに読んでも「シ・ン・ブ・ン・シ」
クリスト「梱包されたポン・ヌフ」(1985年)
美しいですね。