映画「ノマドランド」
映像も音楽も「とても美しい映画」でした。
映画にどんどんと引き込まれ、観終わると不思議な「爽やかさ」が残りました。
JRに乗って立川まで出かけた、久しぶりに映画館で映画を観た。
(緊急事態宣言が解除すると、どうしてもフラフラと出かけてしまいます・・スミマセン)
やっぱり映画館はいいですね、映像は大画面の迫力でもちろん凄いし、
なによりも繊細な「音」が素晴らしい!
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映画は「ノマドランド」。
この作品は昨年のアカデミー賞の作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞しました。
ベネチア金獅子賞、ゴールデングローブ賞も受賞。・・凄い!
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「ノマド」とは、英語で「遊牧民」の意味。
映画では、アメリカ西部での企業倒産などで長年住み慣れた町や家を失ない、
簡単な車に生活の全てを詰め、季節労働者として移動しながら暮らす「車上生活者」を表しています。
ほとんどの人がかつては社会の中で仕事をし、訳あって今はリタイアした「高齢者」たちです。
「現代のノマド」の人たちの数の多さにまず驚きます。
この作品には実際のノマドの人たちも出演しているそうです。
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彼らは「ホームレスではない、今はハウスレスだ」と答えます。
自ら今の生活を選び、皆な「ノマド」としての誇りを持ち自由に生きているのです。
映画では、行く先々で出会うノマドたちとの交流や助け合いも丁寧に描かれています。
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主演のフランシス・マクドーマンドが素敵でした。
「ファーゴ(1996)」「スリー・ビルボード(2007)」で主演女優賞を受賞。
今回で3度目の主演女優賞受賞となります。凄いですね!
どの作品でも彼女はいつも、かっこよく「凛とした女性」を演じています。
これが演技なのか彼女自身なのかはわかりませんが、素敵な女優です。
遠くを見つめる凛とした横顔にシビレます。
かっこいいですね。
ノマドたちはアメリカ西部の広大な大地をどこまでも移動します。
この広大なロケーションが素晴らしい!
シビレます!