戦場に向かうクンバカルナ
「私は兄のためでなく、国のために命を捧げる。私の死は、この滅び行く国の供儀となろう。」
出陣前の空は血の色に染まり、不吉な予兆を知らせるカラスの声が空いっぱいに響き渡る・・・。
(クンバカルナの戦死より)
◉ バリ影絵人形芝居ワヤン上演
◉ 演目「クンバカルナの戦死」
◉科研プロジェクト 代表 福岡まどか 大阪大学
◉ 日時:2022年2月19日 土曜日 14:00-17:00 (開場 13:30)
◉ 会場:浜松市鴨江アートセンター(浜松市中区鴨江町1番地)
◉ プログラム
① 講演 14:00-14:30
「東南アジアの現代芸術におけるラーマーヤナ」
福岡まどか (大阪大学 人間科学研究科 教授)
② バリ影絵人形芝居ワヤン上演 14:40-17:00(解説を含む)
演目「クンバカルナの戦死」
(途中、空気の入れ替え等の休憩時間を設けます)
◉ 出演
【人形遣い・語り】
梅田 英春 (静岡文化芸術大学 文化政策学部 教授)
【人形遣い補佐】
片倉 保夫
長谷部 匡
【ガムラン演奏】
サンディア ムルティ
◉ 料金
無料(定員40名、小学生以上)
感染対策のため、未就学児は基本的にNGとさせていただきます。
やむを得ない事情のある方は個別でご相談下さい。
◉ お申込み方法
必ず、以下のGoogleフォームにアクセス後、申し込みをして下さい。
https://docs.google.com/forms/u/1/d/1nBtBE1Sqv2yEzjfJF_cxc_PCVA6POjHXd2dWCZhzbFE/edit
なお、コロナ感染症の状況によっては無観客開催となる可能性もありますのでご了承ください。その際は申込時に記入いただいたメールもしくは電話にてお知らせいたします。また、無観客開催の場合には後日Youtubeにて申込者限定配信をおこなう予定です。
◉ バリ島の影絵芝居 ワヤン・クリットについて
影絵芝居ワヤン・クリット(以下、ワヤンと略) はインドネシアで古くから伝えられている伝統的な芸能で、ワヤンは〈影〉, クリットは〈皮〉を意味し、牛の皮で作成した人形を用います。
物語は古代インド叙事詩「ラーマーヤナ」や 「マハーバーラタ」から取られ、 人生の教訓や世の中の道理などあらゆる知恵を伝えます。 ユーモアで観客を沸かせ、時には涙を誘いながら物語を展開。まるで別世界にいるかのような神秘的なワヤンとガムランの空間は、胸が躍ります。
◉ 〈 出演者プロフィール 〉
【講演】福岡まどか
1964年東京生まれ。東京藝術大学在学中にジャワ島のダンスに出会い、1988年から1990年まで西ジャワ・バンドンの芸術大学でダンスを学び、北岸地域チルボンで仮面舞踊の研鑚を積む。現在、大阪大学人間科学研究科で文化人類学・アート研究などについて教鞭をとる。著書にジャワ島の仮面舞踊の民族誌『ジャワの仮面舞踊』(勁草書房 2002年)、インドネシア女形ダンサーの活動軌跡を描いた『性を超えるダンサー ディディ・ニニ・トウォ』(めこん 2014年)、ワヤンの物語の概説書『ジャワの芸能ワヤン その物語世界』(スタイルノート 2016年)などがある。
【人形遣い・語り】 梅田 英春
1962年東京生まれ。 国立音楽大学在学中にバリ島のガムランとワヤンに出会い、 1986年から1988年まで インドネシア芸術大学でワヤンを学ぶ。 またタバナン県トゥンジュク村の ワヤン一座のもとでワヤンの研鑽を積む。 現在、静岡文化芸術大学で民族音楽学の教鞭を 執る傍ら、日本各地でワヤン上演を行っている。 著書にワヤン一座との生活を綴った『バリ島ワヤン夢うつつ 影絵人形芝居修業記』(木犀社 2009年)、バリのワヤンの概説書と図録『バリ島の影絵人形芝居ワヤン』(めこん 2020年)がある。
【ガムラン演奏】 サンディア ムルティ
2006年に発足。 関東・東海・関西のメンバーで構成。 影絵芝居で知られるバリ島・スカワティ村やカユマス村の様式を中心に演奏活動を行っている。
「皆様お久しぶりでございます」