
「バイオリン弾き」(部分) マルク・シャガール 1970
花束の前で少し微笑んだバイオリン弾きの上にはニワトリが、月も出ています。
なんだか楽しそうな感じですね、シャガール83才の作品。
この「バイオリン弾き」はシャガールの中でも幸せそうな作品です。
池田20世紀美術館 - その2
シャガールの「バイオリン弾き」がありました。
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ユダヤ人のシャガールは「バイオリン弾き」の絵をたくさん描いています。
特別な思いがあったのですね。
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バイオリンはユダヤ人にとってとても大切な楽器、
様々な儀式や日常生活にバイオリンは欠かせない存在だったようです。
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ナチスの迫害を避け故郷(現ベラルーシ)を去りフランス国籍を得たシャガール、
しかし望郷への想いを込め「バイオリン弾き」を数多く描いています。
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「バイオリン弾き」と言えば、
日本では森繁久弥の「屋根の上のバイオリン弾き」が有名です、
名曲「サンライズ・サンセット」のあのミュージカルです、
シャガールをじっと見つめていた結果、森繁が浮かび、
つぎに「森繁の社長シリーズ」まで思い出し、
三木のり平やフランキー堺の顔まで出てきてしまい、
シャガールの名画と重なってしまう自分が・・悲しい。
(「森繁の社長シリーズ」は面白いですよ、レンタルしましょうね)
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シャガールに戻ります。
シャガールの絵の特徴の「深い青」がとても素敵です。
深〜い青、そこから少し明るい緑に転じる感じが素晴らしい。
シャガールの青は深刻な暗い青にならないところが好きです。
この幻想的な深い青は「シャガールブルー」と呼ばれているそうです。
(呼ばれたから・・だからなんだかは知りません)

全形 54センチX46センチ いい大きさです。
このサイズなら我が家の玄関にも一枚欲しいナと思いました。
いくらかな?・・ハハ
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全体を見ると、上部の青系と下部の赤系のコントラストが素晴らしい。
よく見ると、画面全体に配置された「白」の効果が絶妙です。
白は光、光源は画面中央の花瓶の左横の謎の白(だと思う)。
この「白」に画面全体が照らし出されているようです。
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シャガールは好きだな。一枚欲しいナ