玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

スペイン旅60「素晴らしい眺め」グラナダ・アルカサバ

2019-12-17 | スペイン旅

アルハンブラ宮殿を守る軍事要塞「アルカサバ」
てっぺんに「旗」なんか立っていたりして、なかなかカッコイイ!
この飾り気のないシンプルな造形が気に入った。
ここからはグラナダの市街が一望できる。
その眺めは素晴らしく、よ〜く見ると私たちの泊まった小さなホテルも見ることができた。
・・楽しいね。ハハ

軍事要塞「アルカサバ」は、アルハンブラ宮殿群のある山の西端に位置している。
アルハンブラの歴史は、最初にこの「アルカサバ」が建造されこの山が守られた後、
イスラムの美の結晶のような「ナスル宮殿」や「離宮ヘネラリフェ」が山の東側へとしだいに建設されていったそうだ。
数百年にも及ぶグラナダのし烈な支配権争いの長い歴史の中でも、アルハンブラの美しい宮殿群はこの堅固な要塞「アルカサバ」によって守られていた。


世界遺産「アルカサバ」からグラナダ市街を見る。
私たちの泊まっているホテルを見つけた。
探すのは大変だったけどね・・見つけた時は嬉しかったな・・ハハ

グラナダは、屋根瓦や壁の材質が統一されていてとても美しい都市景観でした。
これは資材調達の歴史から考えると、昔の街は自然とこのようになるのですが、
現代の都市では資材調達が自由すぎ、このような統一された景観にはなりませんね、
「歴史のある美しい都市景観」を見ると、そんなことをいつも思います。


ホテルの部屋から「アルカサバ」を見る。
「アルカサバ」が見えているのでこの部屋の売りは「アルハンブラ・ビュー」。
確かに「ビュー」なんだけどね・・ハハ
でもとても良い部屋で私たちは気に入りました。

スペイン旅59「美しい世界」アルハンブラ宮殿ナイトツアー

2019-11-27 | スペイン旅

「アルハンブラ宮殿」のライトアップがとても綺麗でした。
夜景の方が柱の繊細さがとてもよくわかります。
この細い柱がこの宮殿全体の軽やかさを印象付けます。

グラナダに着いたその夜、アルハンブラ宮殿の「ナイトツアー」に参加した。
〜〜〜〜〜〜〜
ツアーと言っても、特にガイドさんが案内してくれるわけでもなく、
宮殿の入口付近の決められた場所に定時に集合し受付を済ませると、
順番に入場してあとは自由行動。
団体行動の苦手な私たちにはとてもありがたい、ゆる〜いツアーでした。
〜〜〜〜〜〜〜
「アルハンブラ宮殿」は私が学生の頃から「憧れ続けていた建築」。
だからこの夜は夢が叶ってとても嬉しかった。
本当に美しい建築でした!
〜〜〜〜〜〜〜
イスラムの人たちの「美」の感性は本当に凄い!と感心します。
そしてその「美」に敬意をはらい大切に伝えたスペインの人たちにも感心します。
〜〜〜〜〜〜〜
宗教や考え方が違うという理由で、文化的遺産を「破壊」してしまっては何も残りません。
530年前にこの地がイスラムから再びスペインへと奪還された当時、
数年間に及ぶグラナダの激しい攻防戦の後、
最後はこの宮殿の崩壊を避け穏やかにスペインにあけ渡したイスラムの人たち、
そしてこの宮殿の文化的価値に敬意をはらい後世に残したスペインの人たちに感謝です。
この「美しい世界」を残してくれてありがとう!


ライトアップが素敵な「ライオンの中庭」、とても良い感じ。
美しい舞台を見るようでした。
細い柱のシルエットが美しいですね。


「ムカルナス」と呼ばれる鍾乳石のような繊細な天井装飾に驚きます。
とにかく凄いんです!
あまりの凄さに首が痛くなりました。
〜〜〜〜〜〜〜
「ナイトツアー」からの帰りは、宮殿の丘から坂道をのんびりと下り市内へと戻りました。
歩きながら「この坂道ってテレビの旅番組で見たね」「そうそうギター屋さんに寄るやつでしょ?」「そしたら偶然にギターの達人が現れる」「そうそう偶然、偶然にね。ハハ」
・・・明日の昼間、また来るのが楽しみです。


スペイン旅58「眺めの良い部屋その2」グラナダ

2019-11-23 | スペイン旅

グラナダのホテル「イングラテラ」401号室からの眺め。(4階は401の一部屋だけ、ハハ)
屋根、煙突、アンテナ、裏街のこののどかな景色がとても気に入った。
中央のテレビアンテナの横、遠くに見えるのが「アルハンブラ宮殿」の「ベラの塔」
だからこの部屋は一応「アルハンブラ・ビュー」と呼ばれるのである。ハハ(ウソはない)


コルドバからグラナダまでは高速鉄道AVEと高速バスを乗り継いで約2時間、とても早い。
途中、アンダルシアの荒涼とした風景とときどき現れるオリーブ畑をぼんやりと眺めて過ごす。
高速バスはグラナダ駅前に到着。
駅前からタクシーで市内のホテルへ。5.7ユーロ(700円)と近い。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
グラナダのホテルはネットで予約をしていたが、案内された部屋にはバスタブがなかった。
予約の内容と違う!
でも、バスタブ無し事件は外国のホテルではよくある事なので気にはならなかったが、
私たちは、実はこの部屋の「窓からの眺め」が気に入らなかった。
〜〜〜
案内された部屋はこのホテルの表通り側の部屋なのだが、眺めが面白くもなんともない。
こんな部屋には泊まりたくない。だからゴネてみた。
〜〜〜
交渉理由としては、「約束のバスタブがないじゃないか!どうしてくれるの?」
ときりだした。(こちらはネット予約のやり取りを記録したプリントアウトを持っていた)
〜〜〜
ホテルの係の言う事にゃ、「バスタブ付きの部屋はあることはあるんじゃがの、
エレベーターのあるこの階からさらに階段で上がる事になるんじゃよ、たいへんじゃろ?
そんでんヨカ?・・ばってんその部屋はアルハンブラ・ビューじゃけん、とてもヨカよ!」
みたいなことをグラナダ訛りの英語で説明してくれた。
〜〜〜
そして案内されたその部屋を見て、私たちはとても気に入った。
部屋は広く明るく、バスタブもきちんと付いているし、何よりもアルハンブラ・ビューなのだ。
薄暗い表通りが見える部屋より裏街の屋根と明るい空が見えている方がよほど気持ちが良い!
そして静かだ。
「この部屋がヨカ!」と小金井訛りの英語で即決した。
そして私たちはとても快適に過ごしたのでした。メデタシメデタシ。



はじめに案内された部屋からの眺め。
なんだか面白くもなんともない。
この通りは、夜は酔っ払いがうるさいシ。
・・・文句ばかりでゴメンナサイ。


スペイン旅57「46ユーロ」フラメンコ・コルドバ

2019-10-07 | スペイン旅

フラメンコ・バー「タブラオ・エル・カルデナル」入口
入場料は大人46ユーロ(5,500円)ドリンク付き
・・・・・・・・・・
母「あら、どうしようかしら?・・ちょっとお高いわね・・」
娘「入ろ!入ろ!いいから入ろ!」
父(左)「ほんとに入るの?・・お金足りるかな〜」
右の男性「ん〜46ユーロか?・・どうしようかな〜」

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コルドバの旧市街にある「タブラオ」でフラメンコを観た。
とても迫力があって、なかなか面白かった。
ギターも歌もダンスもとても上手かった。
・・・・・・・・・・
 スペイン人から聞いたのですが、地元の人たちが集うフラメンコは、たいていは夜の11時ごろから深夜2時ごろが一番盛り上がるそうです。でもこの時間には旅行者はとても付き合いきれません。
 スペイン人は夜型です、だからその代わりにみんな昼寝(シエスタ)をする。近年ではサラリーマンも増え、スペイン全体で生活の時間帯も変わりつつあるようですが、でもやっぱりみなさん「夜が好き」。
 夜11時過ぎの居酒屋(正確には外の道路にテーブルを出しての立ち飲み)では「さあ〜!呑むぞ!今夜はこれからだぞ!」みたいな雰囲気で盛り上がっていました。
 そしてスペイン人は呑むとみんな声が大きく騒がしい。も〜うるさい!!・・疲れます。ハハ
・・・・・・・・・・
ここ「タブラオ」のフラメンコは観光客向けの公演。
夜8時から始まり10時ごろには終わるので、翌朝の早い旅行者には助かる時間帯でした。
・・・・・・・・・・


歌いながら手を叩く左の女性、
この変則的な手拍子がカッコ良い!


上半身は動かさず、リズムをとり小刻みに床を蹴り続ける素晴らしい技!
小さな会場なので直接振動が伝わってきてとても迫力がありました。
面白かったな。(46ユーロの価値ありです)



スペイン旅56「眺めの良い部屋」コルドバ

2019-09-13 | スペイン旅

「眺めの良い部屋」
ホテルの窓からの眺め。
メスキータのアルミナールの塔がよく見えました。

・・・・・・・・・・
コルドバのホテル(ホテル・メスキータ)からメスキータまでは道を渡るだけ、徒歩15秒。
ホテルの向かいがバールでその横がサンドイッチ屋さん、だからとても便利。
ホテルの窓からの眺めは、とても贅沢な景色でした。
・・・・・・・・・・
このアルミナールの塔は、モスク時代はミナレット(イスラムの宗教施設の塔)として、
現在はカトリック教会の聖マリア大聖堂の鐘楼として使用されています。
・・・・・・・・・・
「塔」はとてもシンボリックな存在です、だから迷わず登ってみました。
私たちはどこを訪ねても、一番高い所には必ず登ります。(The Fool on the Hill.)
・・・・・・・・・・
登ってみるといろいろな景色が見えてきます、とても楽しかった。
メスキータを上空からながめることが出来ました。
コルドバの街をながめることも出来ました。
とてもよかった。
・・・・・・・・・・
ついでに、私たちが泊まっている「部屋の窓」も探しました。
すると・・ありました・・ありました!
「部屋の窓からこの塔が見えているのだから、塔からも必ず部屋の窓が見えるはず?」
・・と、当たり前のことですが、
ホテルの「部屋の窓」を確認できた時は何だか嬉しかったナ!ハハ


ここに泊まりました。
アルミナールの塔からホテルの窓が確認できて嬉しかった。

スペイン旅55「平等で均質な空間」メスキータ/コルドバ

2019-09-08 | スペイン旅

「メスキータ」の内部、実際はもっと薄暗い感じでした。(2018.09 撮影)

写真の一番奥の白く明るい空間は外部ではありません。
イスラムのモスクとして建てられたこの建物の中央部に、
後にカトリック教会として改造された白く明るい空間が見えています。
でも、このゴシック様式の教会建築は、
あまり面白くありませんでした。(ゴメンナサイ)
・・・・・・
写真手前のオリジナルのモスクの空間は、
「薄暗く同じ単位が無限に連続する祈りの空間」だったようです。
「すべての人は神の前で平等であり、すべての人の祈りのための均質な空間」がこのモスク。
この「同じ単位が無限に連続(増殖)する平等で均質な空間」は、
なんだか「細胞の中」や「宇宙空間」をさまよっているような?
とても不思議で未来的な感じがしました。
・・・・・・
「イスラム・デザイン」素晴らしい!

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「メスキータ(mezquita)」は、スペイン語でモスクを意味しています。
最盛期(10世紀末)には2万5千人も収容することが出来る巨大モスクだったそうです、
現在はカトリック教会の「聖マリア大聖堂」として世界遺産に登録されています。

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セビージャからAVE(スペイン高速鉄道)で1時間30分ほど、
AVEの中でお弁当とビールをいただき、コルドバに着いた。
とても早い、新幹線の東京〜浜松ぐらいの感じです。
コルドバ駅からメスキータまではタクシーで20分、便利です。(10ユーロ:1,200円)
・・・・・・
「メスキータ」はとても素晴らしかった!
学生の頃から憧れていたこの建築は、想像をはるかに超えた素敵な空間でした。
「イスラムの感性は本当に凄い!」と改めて思いました。
・・・・・・
こんなに素晴らしい感性と知恵を持っているイスラムの人たちが、
「今は何故あれほど不幸な境遇にいるのだろう?」と・・そんなことを思った。


あまりの広さに、案内図を広げて現在位置を確認しながら進みます。
それでも均一な無数の柱の連続で方向を失い、迷いました。ハハ


祈りのための平等で均質な空間ですが、柱の上のアーチ架構の向きで
「聖地メッカの方向」はすぐにわかるように作られています。
・・と言うことが、しばらくこの空間をさまよっているとだんだんと分かりました。
(事前にもっと勉強して来ればよかった・・と思った)



スペイン旅54「自販機のお釣り」セビージャ

2019-08-21 | スペイン旅

セビージャ駅:待合室
なんだか礼拝堂を感じさせるような空間でした。
(なんでもないけど・・いい感じでした)

スペインでは「セビリア」ではなく「セビージャ」と呼びます。
・・・・・・・・
セビージャはSevillaと書きます。
セビージャ地方の人は「セビージャ」と呼びます。
セビージャより北の地方の人は「セビーリャ」と呼びます。
私達日本人は理髪師の件が気にかかり 「セビリア」と呼びます。
ジョコビッチの母国は「セルビア」です。
と一年前のグログに書きました。
・・・・・・・・
セビージャ駅はこじんまりとしていてカッコ良かった。
私は定規で引いたような直線的な空間デザインが好きです。
(もちろんガウディは別ですよ!レベルが違う)
最近流行りのPCを駆使したグニャグニャしたデサインはドウモ・・・。
だからセビージャ駅のデザインはわかりやすくて良い。
・・・・・・・・
スペインのパブリック・デザインはどれもカッコ良かった。
国が観光に力を入れているからでしょうね、
私たち観光客の目に触れるパブリック施設はどれも快適でした。
・・・・・・・・
でも駅横にあった飲料水の自販機の「釣り銭」はちゃんと戻ってこなかった。
数十円のことですが、日本では考えられない。
そのことをスペイン在住の兄に話したところ、
「そんなもんちゃんと戻るわけがないだろ!ここはスペインだよ。
水のボトルは出てきたんだろ?それで充分だよ。
日本みたいな完璧な自販機は「神」なんだよ。」
と叱られた。
なぜ私が叱られなければならないのか・・?
兄に言わせると「自販機から正確に釣り銭が出てくると思うヤツが甘い!」
のだそうです。・・そんなバカな?ハハ
・・・・・・・・
実は、この自販機事件には後日談もあります。
違う駅の自販機でまた懲りずに飲料水を購入したところ、
今度はお釣りがドカドカと多く出てきてしまった。
これも数十円のことですが、私たちは「これは神のおぼしめし、これでちょうどチャラだ!」
と勝手に納得して、その後は楽しく旅を続けることができました。メデタシメデタシ
・・・・・・・・
東京も2020に向けて現在いたるところでパブリックの整備をしていますね。
新宿駅とか渋谷駅とか、今行くと「仮囲い」だらけでなんだか全くわかりません。
でも「仮囲い」がとれると、きっと素晴らしいパブリック環境が現れる事でしょう。
「日本なんですから!」
数十円の釣り銭だってちゃんと戻りますヨ。
「日本なんですから!」


スペイン旅53「静かな夕暮れ」カセラビラ

2019-08-17 | スペイン旅

カセラビラ (ポルトガル)からの大西洋の夕暮れ。午後8時過ぎに撮影。
ここは大西洋です、地中海ではありません。

ーーーーーーー
ポルトガルの「タビラ」からの帰路、
一般道を15分ほど走り海沿いの村「カセラビラ」に立ち寄りました、
この村は遠浅の海に面した断崖の上にある、ほんとうに小さな村。
親しいスペン人からの推薦があり立ち寄りました。
ーーーーーーー
夕景がとても美しい静かな村でした。
こんな静かな村にも12世紀ごろには海賊船が出没して村人たちを脅かしたそうです。
緊急避難用の教会や立てこもるための城壁は今でも残っていました。
ヨーロッパの城壁は「侵略してくる敵から身を守るための歴史」ですね。
ーーーーーーーー
ここから眺める太西洋の夕景は、とても穏やかでとても美しかった。


こんな素敵な教会がありました。


教会の隣に小さな城壁がありました。
海賊に攻められ、子供や年寄りを連れた村人達がここに立てこもった時、
どんなに怖かったことでしょうか?
攻める方も、攻められる方も、戦争はいけませんね!
お互いに不幸になるだけです。


この村で一軒だけの飲食店がありました。大繁盛でした。
みなさん、のんびりと並んで順番を待っていました。
とても平和な光景でした。
メデタシメデタシ



スペイン旅52「残暑お見舞い申し上げます」イスラクリスティーナ

2019-08-15 | スペイン旅

イスラクリスティーナの海岸・南スペイン 撮影:2018.9.25
(一人だけ鼻にハイライトがあたっている鼻の高いスペイン人)
(左から兄嫁・兄・妻です ・・・私ごとで本当にスミマセン)

「残暑お見舞い申し上げます」
(猛暑お見舞いですね)
・・・・・・・・
一年前のスペインは「夏」でした、とても暑かった!
・・・・・・・・
早いもので、私たち夫婦の「スペイン旅」から早一年が過ぎました。
(ブログ「スペイン旅」は、残念ながらまだまだ続きます)
そしてまた「夏」がそのままやってきました。
どこにいても夏は暑い!
しかし、今年の日本の夏は本当に暑いですね。
・・・・・・・・
この夏の炎天下でテニスをしていると頭がおかしくなりそうです。
だから誰もゲームのスコアなんか正確に数えられません、
カウントが増えたり減ったりしながらゲームが進みます、
それでも誰も不思議に思わないから・・・それが怖い。
炎天下で「なんでこんなことしてるんだろ〜?」とつくづく思います。
バカなんです。
・・・・・・・・
みなさんもお大事にお過ごしください。
こまめな水分補給にお気をつけください。
コップ半分ぐらいの麦茶を30分おきに飲んでいると良いらしいです。
(テレビでやってました)
・・・・・・・・
オラ!

スペイン旅51「塩田」ウエルバ近郊

2019-08-11 | スペイン旅

塩田(えんでん)
フロール デ サル、ウエルバ近郊

 ここは南スペイン、ウエルバの海の近くの湿地帯、塩分を多量に含んだ沼がありました。
 沼といっても、とても綺麗な水を湛えた美しい風景です、野生のフラミンゴも群生しています。この地域は生態学的にも価値の高い環境として保護されているそうです。

 ここの沼地での塩作りはローマ時代から行われていた歴史があるそうです。良質の塩が獲れる。
 私の兄夫婦は数十年前からこの近くに別荘を持ちました、この塩田も昔からよ〜く知っています。「昔はここの塩はキロ単位で売っていてね、良質の塩がすごく安く買えたんだ!」そうです、その頃は客も少なかった様です。

 その塩が、今はオシャレなパッケージに小分けされ、立派な価格で販売される様になりました。昔の価格を知っている兄は「バカらしくてもう買う気がしない!」と、ふて腐れています。

 オーナーは素朴に塩を作り続ける気のいいお爺さん、商売っ気はなかったようです。
 それを商売上手な娘さんんが「このままではもったいない」と、「マグネシュームを含んだ泥んこ浴」とか「死海の様に体が沈まない体に良いプール」などの施設を作り評判となり、「塩」は「最もグルメな味覚を作る」ブランドとして、オシャレなパッッケージで少量づつ売る現在のスタイルを作ったそうです。
 ネットを駆使した健康志向の多角経営は大成功。今ではお客さんが沢山やって来ています、外人(私だ?)の観光客もこの塩田を目指してわざわざ訪れる様です。ポルトガル人や何故かドイツ人が多いそうです。
 商売はアイデアと、そして実践ですね。
 メデタシメデタシ


野生のフラミンゴ


オシャレになった店舗で「昔話に花が咲きます」


「まいどあり〜」レジも今はPC。
私たちはちゃんとお土産も買いました。
でも全部で15ユーロぐらいの買い物でした。
スミマセン


スペイン旅50「巡礼祭の村」ロシオ

2019-08-08 | スペイン旅

エル ロシオ(El Rocío)
この建物群は年に一度のお祭り「ロシオの巡礼祭」の時だけに使われる。
それ以外の時は誰もいない「巡礼祭用の村」なのです。
この日は私たち以外本当に誰もいなかった。(写真右端の木陰にいるのが私たち)

「ロシオの巡礼祭」は、スペインのアンダルシアで行われる重要な宗教行事。
ロシオの「マリアさま」を目指してアンダルシア(南スペイン地方)から人々が訪れる。
馬に乗り山車のような荷車を引きながら、数日かけて各地からロシオを目指して巡礼が行われる。
この巡礼でロシオに集まる人の数は100万人を超えるらしい、凄いですね。
・・・・・・・・・・・・・
この「馬」で集まるのが面白い!日本ではイメージできませんね。
巡礼用の臨時バスも出るし車でも来るのですが、やはり馬で来るのがこのお祭りらしい。
馬をつなげておくためのバーが家の前にありました。
西部劇みたいで楽しそう。
そもそもこの地方のみなさんが「足代わりに馬を持っている」ことが西部劇の様ですね。
・・・・・・・・・・・・・
このお祭りのための準備をして一年を過ごす人たちもたくさんいるそうです。
「ロシオの巡礼祭!命!」
「お祭りが人生になっている人達」は世界共通です。
日本のお祭りもそうです、お祭りのために準備をして一年を過ごす!
それが楽しいのですね。
・・・・・・・・・・・・・
日本でも、
ラッパを吹き、凧を作り一年を過ごす人たちがいます。
素敵な人生ですね!


馬をつなげるバーが家の前にありました。
まさに西部劇です・・でもこの日は誰もいなかった。



スペイン旅49「荒野」エル ロシオ

2019-08-01 | スペイン旅

南スペイン:エル ロシオ(El Rocío)付近(去年の9月ごろ)
この日の日差しはとても厳しかった。
でも湿度がないからカラカラしている、東京の夏の暑さとは全然違います。
こんな気候だから生ハム(イベリコ)が作れるのですね。


南スペインの田舎はだいたいこんな感じ。
簡単に表現すると・・「荒野」なんです。
もちろん人の手の入った果樹園やオリーブ畑もありますが、
だいたいは広〜い広〜い「荒野」でした。
・・・・・
この日、この付近にいるのは私たちだけ、見渡す限り他には誰もいません。
人がいない!
ワイルドだろ〜?
・・・・・
「マカロニ・ウエスタン」を覚えていますか?
イタリア製の西部劇だからマカロニと呼ばれた。
「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」が1960年代に流行り、
クリント・イーストウッドやフランコ・ネロが大人気でした。
・・・・・
当時、映画制作費を大幅に削減するため
「マカロニ・ウエスタン」のロケ地は主にスペインだったようです。
まだ通貨がユーロではない時代、スペインの物価はとても安かった!
そして、このスペインの荒涼とした空気感が「マカロニ・ウエスタン」にピッタリ!
まるで黒澤映画の「用心棒」ような
ヒゥ〜ヒゥ〜と風が吹き土煙りが舞い上がる「とても埃っぽい西部劇」・・懐かしいですネ。
・・・・・
エンニオ・モリコーネのシンプルな音楽がとても新鮮でした。
音楽も制作費削減のためシンプルな編成にしたようです・・それが当たった。


「荒野の用心棒」のイーストウッド。
カッコいいね!
懐かしいね。

スペイン旅48「鏡文字の消防車」タビラ4

2019-07-15 | スペイン旅

「BOMBEIROS」はポルトガル語で「消防士」。

・・・・・・・・・・・・・
ポルトガルの古都タビラ。
・・・
旧市街にとても美しい消防署がありました。
建物全体が白と赤だけのシンプルな構成です。
スケール感も色彩もディテールも古い街並みによく同化していてとても綺麗でした。
・・・・・・・・・・・・・
消防車出入口の「扉」のデザインが特に良かったナ。
ディテールも綺麗だし、閉まっていても中の消防車が見れるから楽しい!
この扉。
閉めていると古風なアーチ形に見えて街並みに調和していますが、
緊急時に開く時は最大に解放できる機能的な作りになっていました。
これは素晴らしいデザインですネ!


消防車と建物の「赤」がバッチリ同色でいいですね!


消防車のフロント表示をよく見ると
「BOMBEIROS」が鏡文字になっていました。
なぜだろう?・・と少し考えてみて・・わかりました。
これは、消防車の前を走っている車のバックミラーに、
鏡文字の「BOMBEIROS」が普通に見える工夫だと思います・・多分。
面白いネ!
でも赤い車がサイレンを鳴らして後ろから迫ってくれば、
誰だって消防車だと分ると思うけどね。


BONBEIROS(消防士)
建物の前にはちゃんとこの銅像がありました。ハハ
この勇姿!万国共通です。
ポルトガルの消防士さん頑張ってください!

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話は変わりますが、昨夜のウインブルドンの決勝は凄い試合でしたネ、
「試合時間は4時間57分」。
昨夜は4時ごろまで6時間じっとテレビを観ていたので
今日は疲れ果てました。
グランドスラムは身体に悪い。



スペイン旅47「愛の南京錠」タビラ3

2019-07-13 | スペイン旅

「愛の南京錠」を知っていますか?
「恋人たちが永遠の愛の象徴として」
フェンスや門扉、橋の手すりなど公共工作物に「南京錠」を付けるのです。

・・・・・・・・
ポルトガルの古都タビラ。
街の中央を流れる川にローマ時代に作られた美しい橋があります。
この橋の手すり(手すりは近代)におびただしい数の「南京錠」が付けてありました。
私は何のことだか分からなかったので、写真だけ撮っておいて後で調べてみました。
・・・・・・・・
これは今も世界中の観光地で起きている「愛の南京錠(Love padlocks)」という現象だそうです、
ヨーロッパでは2000年代初頭に始まったようです。
どこの管理者も、景観や補修の妨げになるこの現象には頭を悩ませているようです。
それもそうでしょう、これでは手すりのメンテナンスのペンキ塗りだってできません。
この南京錠を付けた君たちは一体何を考えているんだい?! 愛は盲目?
・・・・・・・・
日本にもこの現象は近年現れているようです、困り果てた自治体の中には一旦撤去して
代わりに付近に「南京錠取付OKの ”愛の鍵モニュメント” 」を設置した例もあるそうです。
日本の自治体は優しすぎますね。ハハ


それにしてもだよ。
もしこの南京錠を付けた君たちが将来どうしても別れたくなった時はどうするの?
この南京錠から君たちはもう一生逃げられないんだよ?わかってるの?・フ・フ・フ
と、ヤボなオジサンはほくそ笑むのでした。


石畳の素敵な「橋」でした。
(写真の黒い感じのお二人にはもう南京錠は必要ありませんね・・多分)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それにしても「南京錠」という日本語が凄いですね。
この「南京錠」という言葉の響きにグッときます。
どこか哀しげな響きも?(私だけか?)
「♪ 愛の南京錠」、欧陽菲菲が歌っていそうですが。(そんな歌はない)
・・・・・・・・
「 南京錠(なんきんじょう)は持ち運び可能な錠前。
日本における南京錠という名は、近世において、外国由来のものや、
珍しいものや小さいものが「南京」を冠して呼ばれたことに由来する。」
出典: ウィキペディア(Wikipedia)
・・・・・・・・
かつて日本では、「南京」という言葉は特別な空気感を持っていたようです。
・・・・・・・・
私は「♪ なんなんなんなん南京さん、南京さんのことばは南京ことば、
ぱぱ〜やぱっぱ ぱ〜ちくぱ、 ぴぴ〜やぴっぴ ぴ〜ちくぴ ♪」
という歌を母から教えられ今でもそらんじて歌えます、凄いでしょ!
・・・・・・・・
私は今でもピーナツを「南京まめ」と思わず言ってしまいます。
・・・・・・・・
そうだ!「南京玉すだれ」を知っていますか?
「アさて、アさて、さて、さて、さて、さて、さては 南京 玉すだれ、アよいしょ!」
・・・・・・・・
「南京」の話題は尽きないので、このへんで・・オシマイ。



スペイン旅46「親切なドイツ人」タヴィラ2

2019-06-08 | スペイン旅

ポルトガルの街タヴィラ。
私たちと同行のスペイン人がたまたま出会った人に「ファド会場への道」を尋ねた。
初めはスペイン語で話しかけたのだが、しだいに彼がドイツ人と分かり、
その後はドイツ語での会話となった。(ヨーロッパ人のこの臨機応変な対応がすごい!)
・・・・・・・
すぐ近くにそんなことには全く無関心のポルトガル人観光客が二人座っていた、
聞き耳をたてるタヴィラの黒猫「クロチャン」もいた、
「ミャ〜」やっぱりクロチャンが可愛い!
クロチャンの勝ち〜!
・・・・・・・
タヴィラを訪れた目的の一つがポルトガルの音楽「ファド」を聴くこと。
でも会場の場所がよくわからなかった、古い街なので細い道がグニャグニャと迷路のように続く。
しかたがなく途中で出会った人に道を尋ねることにした。
そうしたらその人はドイツ人だった、ハハ。
・・・・・・・
でもこのドイツ人のオジサンが街をよく知っていて、
親切にも会場近くまで私たちを連れてきてくれたから助かった。
ドイツのオジサンありがとうございました。
「ドイチャー オンクル フィーレンダンク」
でもここはポルトガルなのですが。


こんな石畳の道をテクテクと歩きます。
人はほとんどいませんでした。
私たちの感覚では人と会わない不思議な街でした。
でも日本の田舎の街も今は同じように人がいませんね。
世界中の街で過疎化が進んでいます。


親切なドイツ人のおかげでやっと「ファド」の会場に着きました。
よかったね!「グラシアス・ダンケシェーン」
いよいよ「ファド」です。
・・・・・・・
開演まではまだ50分ほどありましたが、良い客席はもう満席。
人は誰もいませんが席には予約のマーク、・・そう言うシステムなのですね。
我々も席に予約のマークを残し、開演までしばらく外へ散策に出ました。
この「席の予約マーク」の作法は、ヨーロッパでは当たり前。
小さなイベントではまず現地に早めに行き「席の予約マーク」をするのが良いようです。