今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

大金山 陽山寺(宮城県石巻市十八成浜寺山31)

2024年03月21日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年10月8日

大金山 陽山寺
重要文化財の「十一面観音立像」があるということで訪れたが、調べて見ると予約制であることを後に知った
近くのコンビニから電話にて拝観できるかと確認すると、2時間後に予約があり、その時間帯なら可能だと……



普段なら、すぐ諦めるのだが大好きな「十一面観音」の為なら待とうと、拝観をお願いした
待ち時間を使い比較的近くにある「おしか御番所公園」で美しい景色を楽しんだ



山門
30分ほど前に寺に着き、時間がくるまで写真を撮っていた
観光寺院でないのか、案内板が設置されていなかった



山門の額には山号の「大金山」



本堂



本堂の額には寺号の「陽山寺」



この本堂に「十一面観音」があるものと、この時は思っていた……



10分程前に住職らしき人が車で出ていき
5分前になっても予約らしき人の姿もない(不安になる)












時間になったが誰も現れない
庫裏から出てこられた女性から「予約をされている方ですか」と声を掛けられた
「はい」と応えると。「ここではありませんよ」と、2・3km先にある場所を伝えられた



「重文の十一面観音立像」には管理者が必要で、それを担っているのが「陽山寺」のようだ
住職から寺に連絡が入ったようで、待ってくださっているとのこと(感謝)



収蔵庫
収蔵庫内に「重文の十一面観音立像」が保管されている
収蔵庫は写真のように少し高台にあったため、東北地方太平洋沖地震の難を免れた
ここはかつて「後山寺または持福院」という寺であった
現在は無住となり、持福院観音堂と収蔵庫の十一面観音像は、近隣の陽山寺が管理している
収蔵庫内は撮影禁止。この仏像は過去にも伝説があり今日に至っている



伝承によれば、陸奥の安倍氏が京都より名工を呼び寄せて作らせた
平安中期の前九年の役で安倍氏が滅亡する際に兵火を逃れて海に流され、仙台湾(石巻湾)の田代島に流れ着いた
後難を怖れた島民によって再び流され、対岸である牡鹿半島のこの場所に流れ着いたという

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収蔵庫までの道幅が狭く、駐車場も無かったため離れた場所に路上駐車をしていた
駐禁場所ではなかったが、早く戻らなければと気持ちは急いていた



持福院観音堂(宮城県指定文化財)
大同元年(806年)創建、現在のものは宝暦5年(1757年)改修といわれている



案内板



十一面観音立像は、この持福院観音堂に祀られていた



撮影 令和5年10月8日

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