今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

二上山 當麻寺 その1(奈良県葛城市當麻)

2014年01月14日 | 神社・仏閣
冷たい雨が降り続く中、當麻寺を目指した
仁王門近くの駐車場に車を駐めたが、無人の有料駐車場で箱の中に料金を入れるしくみになっている

當麻寺(当麻寺) 
奈良県葛城市にある7世紀創建の寺院。法号は「禅林寺」
山号は「二上山」。創建時の本尊は弥勒仏(金堂)であるが、現在信仰の中心となっているのは当麻曼荼羅(本堂)である
宗派は高野山真言宗と浄土宗の並立となっている
開基(創立者)は聖徳太子の異母弟・麻呂古王とされる
西方極楽浄土の様子を表した「当麻曼荼羅」の信仰と、曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺である

仁王門(東大門)
多くの寺が南大門を正門とするが、この寺は東大門が正門となる



仁王門の両側には歴史を感じる仁王像が護っている






梵鐘(国宝)
仁王門の左前方に小さな鐘楼があるが、「日本最古の梵鐘(白鳳時代)」で国宝とは驚いた

 

初めて訪れた寺だったので、驚きは喜びともなる



さらに先に進むと、左側「金堂」、中央「本堂(曼荼羅堂)」、右側「講堂」が視界に入ってくる
堂内に入るには本堂にて受付を行い拝観料を納めてからになる



金堂(重要文化財)
鎌倉時代の再建。入母屋造、本瓦葺。桁行5間、梁間4間



本尊の塑造弥勒仏坐像(国宝)乾漆四天王立像(重文)などを安置
日本における四天王像の作例としては、法隆寺金堂像に次いで2番目に古い



本堂<曼荼羅堂>(国宝)
金堂・講堂の西側に、東を正面として建つ。寄棟造、本瓦葺。桁行7間、梁間6間
梁行6間のうち、奥の3間を内陣、手前の3間を礼堂とし、内陣は須弥壇上に高さ約5メートルの厨子(国宝)を置き、本尊の当麻曼荼羅を安置する



堂内では僧侶から、安置されている曼荼羅や仏像等の説明がある



講堂(重要文化財)
金堂の背後(北)に建つ。寄棟造、本瓦葺。桁行7間、梁間4間
 


堂内は梁行4間のうち中央の2間分に板床を張り、本尊阿弥陀如来坐像、もう1体の阿弥陀如来坐像、妙幢菩薩立像、地蔵菩薩立像(以上重要文化財)のほか、多くの仏像を安置



西塔(国宝)
三重塔で、総高(相輪含む)は東塔よりやや高い25.2メートル。様式からみて、東塔よりやや遅れ、平安時代初期の建築と推定される



奈良時代から平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)があり、近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られる



東塔(国宝)
三重塔で、総高は24.4メートル。細部の様式等から、奈良時代末期の建築と推定される



初重が通常どおり3間(柱が一辺に4本立ち、柱間が3つあるという意味)であるのに対し、二重・三重を2間とする。日本の社寺建築では、柱間を偶数として、中央に柱が来るのは異例である



三重を2間とするのは法起寺三重塔に例があるが、日本の古塔で二重目の柱間を3間でなく2間とするのは當麻寺東塔のみ 



次回に続く


撮影 平成25年11月19日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神武天皇陵(奈良県橿原市大... | トップ | 二上山 當麻寺 その2(奈... »

コメントを投稿

神社・仏閣」カテゴリの最新記事