今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

雷雲山 妙行院 法用寺(福島県大沼郡会津美里町)

2016年09月02日 | 神社・仏閣
道の駅「会津」で得た情報で訪ねた寺である
訪れて投稿するまで3か月ほど経っているが、この寺のことは鮮明に記憶に残っていた

仁王門
仁王門を見て驚いた。平安時代に造られた像高2mを越す仁王像(重文)ではなく、写真が置かれていた
実に面白いというか思わず苦笑してしまった



現在は本堂に安置されている



「鼻取地蔵尊」






銅鐘(福島県指定重要文化財)
季節柄殺風景なのか、置かれている写真では美しい花に囲まれている






虎の尾桜(「会津五桜」のひとつである)
4月末から5月の初旬にかけて八重咲きの花を咲かせる
おしべの先端が花弁化し、細長く突き出す珍種



観音堂(福島県指定重要文化財)
会津坂下町の恵隆寺に次いで、会津で二番目に古い寺院。養老4年(702)年、徳道上人による開基



狛犬には詳しくないが、会津独特なのか…



足下には小さな獅子と球体



本堂に近づくとみごとな彫刻で装飾されている






山号の「雷雲山」を含めた扁額などが所狭しと掲げられている



絵画の表面が破れかけている



火災により焼失したが、大同年間(806年 - 810年)徳一大師が再興
現在の地に堂塔が再建された。嵯峨天皇の祈願所でもあった



本尊は十一面観音像(秘仏)
木造金剛力士立像2躯(重文)も堂内に安置されている



「弁天石」
観音堂建立の際、虎の尾桜の下で仮眠をとっていたら天女が舞い降り「われは弁財天なるよそなたの力となりこの堂塔の助とならん」
目覚めてみるとそこにこの石があったので「弁天石」と名づけた



「子安地蔵堂」
古い建物に電線が気になるのは私だけか



小さなお堂であるが近づくと見事な彫刻で飾られている









「収蔵庫」か。法の字が印象的だ



三重塔(福島県指定重要文化財)
この寺を訪れたいと思うきっかけになったのはこの寺に三重塔があると知ったからだ



塔を美しく撮りたいと常々思っているが、なかなか難しい



文殊菩薩が堂内に安置されているということか



扉の穴が気になり近寄り穴から堂内を覗いてみるが、暗くて何もみえない…



私にはカメラというもう一つの目がある。レンズを押しつけ内部を撮ってみた
うれしいことに、ぼんやりではあるが文殊菩薩の姿をみることができた



「石川啄木歌碑」
石川啄木が小樽日報の記者だった時、確執のあった小林寅吉は、この雀林の出身で、後に中野家の養子となり、政界に乗り出す
晩年は法用寺の住職となった。歌碑には啄木が寅吉を詠んだ歌が書かれている
石に刻まれているわけでもなく、プレートが石の上に無造作に置かれているだけ。確執?



観音堂の落ち着いた佇まいを眺める。歴史を感じる



先ほど塔は難しいと書いたが、この塔の山際に泥流から建物を守る大きな袋が設置してある
私が撮りたい場所からそれがモロに写ってしまうのだ(自分勝手な考えで申し訳なく思うが)



塔以外ならあまり気にならないが、大好きな塔だけに実に残念。



帰ろうかと思っていると「意加美神社」の案内板を見つけた



普段は石段もあり行かないのだが、この日は何故か積極的になっていた
と思ったらにわか雨。神社の軒先で雨宿りとなった



下を見ると三重塔と田園風景が実に美しいではないか
この場所に導いてくれたこの神様に感謝しなくてはならない



ベートーベンの田園を口ずさみながら、目線の位置まで降り望遠レンズで…
雨でしっとりした塔が何とも言えない



撮影平成28年5月21日
コメント
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